第0回/初心者がアコギでブルースセッション(アドリブ)に挑戦【習得ポイントを解説】
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アドリブを諦める理由
ブルースセッション(アドリブ)は難しいからできないと諦めていませんか?
それは以下の理由(先入観)があるからです。
- 音楽理論がわからない
- スケールがわからない
- キーがわからない
結論
難しい音楽理論は必要ありません。
誰でも覚えることができる最低限の知識さえあればアドリブは弾けます。
私は「アドリブを覚える」と「語学を覚える」は同じだと感じています。
日本人は語学を習得するのは難しいとしています。
それは“完璧を求める”からです。
文法を覚えるのも大事ですが、まずは簡単な単語でも口に出して喋ることが大事です。
アドリブも同じです。
難しい音楽理論を覚えるより、まずは簡単な所から弾いてみましょう!
ギターアドリブを覚えるためのポイント
Keyは1つに固定
ブルースセッションでは上記の「Key」を使います。
※実際はもっとたくさんの「Key」があります。
ではどの「Key」を使えばいいの?
教則本などを見ると「Key=E」「Key=A」が多いです。
このブログ内では全て「Key=A」に固定して解説します。
正直、使う「Key」は何でも良いのですが、「Key=A」にするとメインのAスケールのルート(R)「基準になる音」が1弦5フレットにあるため覚えやすいです。
色んな「Key」を使うと音の位置(ポジション)が定まらず覚えにくいため、まずは1つの「Key」を使い覚えることをオススメします。
ギターは便利な楽器で「Key」を変えて演奏する場合は指板を「横移動」するだけです。
1つの「Key」を覚えれば他の「Key」でも弾けるようなります。
ミクソリディアンスケールを使う
たくさんスケールがある中、ミクソリディアンスケールを使う理由は?
ミクソリディアンスケールは「7th(セブンス)」を含む7つの音で構成されている“メジャー系”のスケールになります。
※ここでは難しい音楽理論は割愛します。
ブルース音楽も「7th(セブンス)」コードで構成されています。
「Key=A」の場合、コード進行は「A7→D7→E7」です。
全て「7」が付いているのがわかります。
以上からブルースを演奏する上でミクソリディアンスケールはとても相性の良いスケールだということがわかります。
使う弦と指板範囲を絞る
アドリブを覚える上でブルースの教則本を購入する方は多いです。
私もそうでした。
教則本のフレーズは6弦から1弦まで使用し、指板全体を幅広く使うため覚えるのが大変です。
このブログでは「使う弦」と「指板範囲」を絞ります。
- 1弦と2弦のみ
- 4フレット〜10フレット間のみ
1弦と2弦だけで十分アドリブセッションは成立します。
注)バッキングパターンやターンアラウンドなどは除きます。
※1バッキングとは伴奏のこと
※2ターンアラウンドとは最後の小節から最初の戻る時のフレーズ
お気に入りのフレーズを見つける
アドリブ=自由に弾く
実際のセッションでその場で思いついたフレーズを弾くというのはなかなか出来ません。
そのため多くの方がフレーズの“ネタ”を持っています。
ではフレーズ(ネタ)を沢山覚えないといけないのか?
結論
正解であり、不正解です。
初めからフレーズを沢山覚える必要ありません。
自分のお気に入りのフレーズを見つけます。
有名フレーズでも良いですし、ネット上で紹介されているフレーズでもOK!
あとはそのフレーズ(弾き方)のバリエーションを増やすだけです。
- リズムを変えてみる
- 装飾を加える
【リズムを変えてみる】
フレーズの1音1音の間のタイミングを変えるなどリズムを変えるだけ異なったフレーズに聞こえます。
もちろんセッションのリズムに合わせることは絶対です。
【装飾を加える】
・プリングオフ
・スライド
・チョーキング
・ビブラート
アドリブを覚える上で悩みを解決
Keyは何を使ったらいいの?
決まりはないですが、アドリブをある程度覚えるまでは1つのKeyを使い続けるのがオススメ。
ブルースでは「Key=E」や「Key=A」が多いです。
このブログ内では全て「Key=A」で解説しています。
スケールは何を使ったらいいの?
アドリブ=ペンタトニックスケールと言われますが、このブログ内ではミクソリディアンスケールを使っています。
ミクソリディアンスケールを使う理由は「7th(セブンス)」の音が使えるからです。
ブルース音楽は「7th(セブンス)」で構成されています。
そのため「7th(セブンス)」が使えるミクソリディアンスケールはブルースを弾く上で最適なスケールと言えます。
ペンタトニックスケールでも良いの?
教則本・オンライン講座などで必ず耳にするのが「ペンタトニックスケール」です。
ペンタはギリシャ語で「5」を意味します。
ペンタトニックスケール=5つの音(音階)です。
5つの音を覚えればアドリブが弾けるため初心者にはペンタトニックスケールが勧めらています。
音数が少ないため弾きやすいとされますが、逆に音数が少ない中で単調にならずメロディを弾けるかが難しい所になります。
そのためペンタトニックスケールは簡単なようで物凄く深いスケールになります。
ミクソリディアンスケールはメジャーペンタトニックスケールを拡張したようなスケールになります。
R(ルート)ってなに?
そのスケールのメインの音
度数で言うと「1度」と呼ばれます。
スケール図に複数のR(ルート)があるけど?
※教則本によっては「アルファベット」や「数字」など表記は様々ですが、このブログ内では「度数」表記にしています。
「度数」については別記事で解説します。
ここではR(ルート)=①(1度)と見てください
上記図はAミクソリディアンスケールの場合です。
教則本などを見ると赤枠で囲った様に指板全体をブロックに分けて解説されることが多いです。
このブロック内でさらに3つの弦ブロックに分けられます。
1弦2弦ブロック、3弦4弦ブロック、5弦6弦ブロック
そのため各弦ブロックのメイン=R(ルート)になります。
アドリブを弾く最初の1音はどこからスタートしてもいいの?
上記図はAミクソリディアンスケールの場合です。
教則本などを見ると赤枠で囲った様に指板全体をブロックに分けて解説されることが多いです。
R(ルート)=「1度」から弾き始めればOK!
スケールには“コードトーン”というものがあります。
コードトーンとはそのスケールを構成している音で、Aミクソリディアンスケールの場合は「1度」以外に「3度」「5度」も含まれます。
このコードトーンから弾き始めても音は合います。
そのため必ずR(ルート)=「1度」から弾き始めなければならい訳ではありません。
これは意外と教則本には載っていないことが多いので覚えておいてください。
音がない所は使えないの?
基本は●が付いているポジションがAミクソリディアンスケールで使える音です。
ですが “ある決まりごと”を守れば●が無い音も使える様になります。
それが「経過音」です。
経過音については別記事で解説します。
最後に
アドリブは難しいと感じる方は多いですが、弾く弦やポジションをグッと絞ってやれば誰でも弾ける様になります。
現在はネット上にはたくさんのアドリブに関する情報がありますし、教則本もたくさん販売されています。
私は音楽理論やアドリブ関連本を5冊は購入しましたが、何冊も購入する必要ありませんでした。
教則本は様々な「Key」が登場し、フレーズがたくさん載っているためアドリブのネタになりますが、初心者がたくさん情報を手にすると情報の多さに困惑します。
まずは最低限の知識でやっていきましょう!
物事をやるのに肝心なのは「入口」と「継続」です。
次回から実践編に移ります。
- アドリブに難しい音楽理論は必要ない
- Keyは1個に固定する
- ブルースをやるならミクソリディアンスケールがオススメ
- 教則本はたくさん買いすぎないこと
- 大事なのは“継続”
第1回/初心者がアコギでブルースセッション(アドリブ)に挑戦【基本のバッキング編】
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