ラベラ(La Bella)/VAPOR SHIELDアコースティックギター弦をレビュー
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はじめに
今回はアコースティックギター弦「ラベラ(La Bella)/VSA1152 Vapor Shield」を紹介します。
この弦の特徴は”イオン蒸気処理”というコーティング方法です。
この弦が発売したのは2015年頃です。
世間的にまだまだ認知度は低いのではないでしょうか。
もしかしたら今後スタンダードになるかも?
それはわかりませんが…
こんな弦もあるのか程度に読んでみてください。
ラベラ(La Bella)/VAPOR SHIELDの基本情報を確認
太さ:3種類
種類:フォスファーブロンズ
価格:1500〜2500円
原産国:アメリカ
イオン蒸気処理とは?
ナノレベルくらい薄い分子の層で覆われている弦です。
一般的なコーティング弦は弦の外側をコーティングで覆うもの。
しかしこれは弦とコーティングが一体化しているイメージのようです。
メーカーいわくこれはコーティング弦ではなく、”トリートメント”だと解説しています。
手垢・錆びに強く、ノンコーティング弦の5倍長持ちが売りです。
イオン蒸気処理について調べましたが、正直難しい…
ゲージ(太さ)
Custom Light:.011, .015, .022W, .032, .042, .052
Light:012, .016, .022W, .031, .041, .052
ラベラ(La Bella)/VAPOR SHIELDの使用感
酸化防止の対策
この弦の特徴はまずパッケージがアルミ製であること。
現在、流通している弦は紙パッケージが多い中、このアルミ製の仕様は珍しい。
逆に言えば紙パッケージにしてその分コストを下げて欲しい所です。
各弦が個別に入っているわけでは無く、6本まとまって袋詰めされています。
密封されているので酸化しにくいのは良い。
この金額の弦なら当たり前かもしれません。
ちなみにこの弦は手に入れて1年以上経っています。
使う機会が無くて…
(言い訳)
それでも劣化している感じはないので、密封状態は保っているようです。
このアルミのパッケージは何かに使えないかと考えた時に、弦交換時にギター本体から抜いたブリッジピンを置くのにいいなぁと感じました。
意外と紛失することが多いですからね。
サウンドと耐久性
弦を選ぶ際に一番気になるのはサウンドと耐久性ではないでしょうか?
現在のニーズを考えると耐久性を重視する方が多いかもしれませんね。
正直、ギターの個体差、ピックの種類、弾く頻度によって感じるのは人それぞれ違うので一概には言えませんがレビューしていきます。
サウンド
弦を張って一発目弾いた瞬間
「お、良いじゃん!」
バランスが良い!
Martin D-28に張りましたが低音が出すぎることもなく、フォスファーブロン特有のキンキン感も少ない。
メーカーの説明書きにあるようにコーティング弦でありながら、ノンコーティング弦のタッチ感はあるように感じました。
コーティング弦特有のこもり感というのをそこまで感じません。
弦の滑り具合も悪くない。
Acoustic Scienceという同じイオン処理した弦があるのですが、それに比べると張った瞬間から100%の威力を発揮する弦だと感じました。
通常、新しい弦だとギターに馴染むまで時間がかかる印象ですが、これはすぐ馴染む感覚です。
※Acoustic Scienceのレビューは後日予定です。
耐久性
肝心な耐久性はどうか?
弦を張って良い音は2週間持たなかった印象です。
おそらく毎日弾いていたら1週間持たないです。
正直、コーティング弦の中で劣化はかなり早い方だと感じました。
イオン蒸気処理の”耐久性”は期待したほどではなかった…
ノンコーティングの5倍長持ちの説明はどこいった?
私が感じたのは”イオン蒸気処理”(トリートメント)はノンコーティング弦とコーティング弦の間の位置付け
言い方を変えれば”中途半端”な位置付け
もちろんサウンド面やタッチ感は良いのですが、耐久性は…
これはどうしようもないです。
もちろん弾き方にもよりますが…
おすすめの使い方
ではどんな使い方をする?
個人的には録音やライブで使う。
新しい弦というのは張った時、新しい弦特有の音があります。
人によっては好き嫌い別れます!
この弦は張ってから安定したサウンドが特徴のため、即戦力になってくれます。
ただ劣化が早いのでライブで使うには1回限りかと…
ラベラ(La Bella)/VAPOR SHIELDの不満点
- 耐久性がイマイチな所
- ボールエンド部の品質
弦を張る時に気が付きました。
ボールエンド部分が曲がってる…
ラジオペンチで真っ直ぐにしました。
こういう細かい所が大事!
最後に
このブログでは私が実際に試して、おすすめの物を紹介しています。
しかし今回は特におすすめしません。
なぜか?
コーティング弦にしては耐久性がないのでコスパが悪い!
この弦は現在取り扱っている店舗がかなり少ないからです。
アメリカのメーカーサイトを見ても現在掲載されていません。
そのため、もしかしたら今後”生産中止”になるのではないかと予想しています。
そのため今のうちに購入しておくと価値が上がるかも?
購入したい方へ
冒頭にも書きましたが、取り扱い店舗が限られます。
大手の楽器店(ネットショップ含む)ではほぼ無いです。
Amazonでは価格が跳ね上がり3000円超えています。
誰が買うのか…
購入するならサウンドハウスがおすすめ!
価格は適正価格です。
ただし、この弦を購入するならエリクサーを購入した方がコスパ良いのは間違いありません。
初心者にはエリクサーをおすすめします!
- サウンドは低〜高バランスが良い
- 張った瞬間から即戦力
- ノンコーティングに近い
- 録音・ライブにおすすめ
- 弦の劣化は早い
- 通好みの弦
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もりそうさん、こんばんは
もりそうさんも買われましたかw
私の感想ももりそうさんと全く同じです
音はまずまずだけど高いし保たないなあって感じでしたが
アルミ缶の容器は散らばって紛失しがちな小物の容器として
第2の人生を送っております(笑)
ziziさん こんばんは!
ziziさんと同じ意見と言うことはレビューに間違いなかった(^ ^)
弦のレビューって張るギターによっても違うし、音の感じ方も人それぞれなので難しいですね。
それが面白い所でもあるんですが!
今後も色々冒険していきます(笑)