ギターブレス(GUITAR BREATH2)使い方を解説
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ギターブレス(GUITAR BREATH2)
今回はギターブレス(GUITAR BREATH2)を紹介します。
アコースティックギターを弾く方であれば一度は見かけたことあるではないでしょうか?
楽器店で販売しているギターのサウンドホールを塞いでいる「アノ」アイテムです。
このアイテムは何かと言うと“湿度を調整”するものです。
日本の冬はとて乾燥するので湿度管理・調整が大切になります。
現在、湿度を調整するアイテムはたくさん出ていますが、その中でも個人でギターブレス(GUITAR BREATH2)を使っている人は少ない印象があります。
その理由はなぜか?
- 価格が高い
- 使用方法がわからない
- 使用方法がめんどくさい
以上が考えられます。
結論
湿度調整剤は半年が目安の使い切りタイプが多いですが、ギターブレス(GUITAR BREATH2)は使い切りではありません。
「初期投資」はかかりますが、水分を補充すれば何度も使えます。
それが多くの楽器店で使われる理由の1つです。
以前、エリック・クラプトンが来日した際に購入していったという話もあります。
この記事でわかること
- ギターブレスの使い方
- ギターブレスの使用感
「湿度調整」「乾燥のトラブル」に関しては以下の記事を参考にしてください。
ギターの湿度管理【必要性と乾燥対策】
ギターブレス(GUITAR BREATH2)の基本情報
ギターブレス取扱説明書より引用
この商品は、自身の体積のおそよ40倍の水分を吸収したり排出したりする特性を持つ、医療用のおむつなどにも採用される素材をシート部分に採用し、乾燥による単板ギターの表板割れや、表板落ちを防ぐ効果を生み出します。
(この商品による効果はあくまで予防や緊急です。
恒久的には室内の湿度を50%前後、温度を20℃前後に保つことをお勧めします。)
価格:2000〜3000円
対応:サウンドホール径が10cm
【効果】
加湿だけでなく、湿気が多いと吸ってくれるため梅雨の時期にも活躍します。
【ホコリ防止】
湿度調整が目的のアイテムですが普段から取り付けて置くことでサウンドホール内に入るホコリ防止にもなります。
結果、1年中使えるアイテムになります。
ギターブレスの構造
【表面】
小さい穴が8個空いているため、ギターケースに保管した場合でもケース内全体を調整してくれます。
【裏面】
大きな穴が1つだけになります。
スポンジの露出部分が多いため、ボディ内部(サウンドホール内)の調整効果が高いです。
裏面には透明のハネのような物が確認できます。
これをサウンドホールに入れて固定します。
※固定する画像は後半に準備しているので見てください。
ギターブレス「製品名の謎」
製品名はGUITAR BREATH2
(正式にはKUROSAWA GUITAR BREATH2)
GUITAR BREATH2の「2」って何なんだろう?
おそらく現在市場に出回っている製品は全て改良版だと考えられます。
- 加湿効果あり
- 吸収効果なし
- 含水量20倍
- 加湿効果あり
- 吸収効果あり
- 含水量40倍
【効果】
以前の物は加湿だけで、吸収する効果はなかったようです。
【吸収量】
現在の取扱説明書には「40倍もの水分含む」とあります。
色々なネットショップを見ると「20倍」と記載している店舗もたくさんありました。
改良前の物が20倍だった可能性があります。
バージョンアップの意味を込めてGUITAR BREATH2なのかもしれません。
【改良前と改良後の見た目の違い】
同じだと考えられますが、そこまで深く考えることはないです。
私が購入した2019年頃の取扱説明書には「40倍もの水分含む」と文章があったので改良後の製品だとわかります。
おそらく「改良前」と「改良後」の市場在庫は切り替わっています。
たまにオークションやフリマなどで出品されているのを見ます。
正直、中古品はどちらかわかりません。
ギターブレス(GUITAR BREATH2)使い方
使い方の流れを解説
基本は付属の取扱説明書を見ればわかりますが、説明不足の部分も多少感じたので補足しながら解説します。

裏面からスポンジを取り出します。
画像を見ると透明なビニール部分の幅が違うのがわかります。
これはスポンジの出し入れを容易にするための工夫だと考えられます。
「幅が狭い方」「幅が広い方」では取り出しやすさが全然違います。
取り出す場合は“幅が狭い方”から試してみてください。

スポンジに水分を吸収させます。
水道水で大丈夫です。
水分をどれくらい吸収させればいいのか?
ギターブレスが完全に乾燥状態の時10〜20mlが適量です。
今回は20ml準備しました。
水分は“少量”ずつ吸収させてください。
ギターブレスが乾燥している状態で水分を与えると、表面で水滴が転がります。
そのため一気に水分を与えると吸収する前に外にこぼれます。
10〜20mlの目安
軽量スプーン:大さじ1(15ml)/小さじ1(5ml)
ペットボトルキャップ:1杯(約7.5ml)/2杯(約15ml)
水分を多く吸収させると塗装に悪く、クラック(塗装割れ)が発生する場合があるようです。
水分を吸収させたら平らな所に約10分ほど置いて全体に浸透させます。
10分後
下まで浸透していないのがわかります。
スポンジが厚いため、20mlの量では上から下まで水分が行き届きません。
私の場合は先ほどの反対側から追加で10ml含ませています。

手順1の“スポンジを取り出す”では透明なビニール幅が狭い方から取り出しましたが、戻す場合は幅が広い方から入れてやります。
そうすることで、スポンジの残り最後を幅が狭い所から簡単に押し込むことができるからです。
透明なビニール幅が狭い方から入れてやると、最後に幅広い所から押し込むことになります。
結果どうなるか?
スポンジを曲げないと入りません。
スポンジを曲げるということは “スポンジを絞る”と同じ原理になり、吸収させた水分量が多いと水が垂れる可能性があるので注意してください。

ギターに取り付けます。
取り付け方は2つの透明なハネ部分をサウンドホールの内側に入れます。
完全に固定されるわけではありません。
サウンドホールのサイズによって密着度も異なります。
ギターブレスのメリットは「立て置き」「横置き」どちらでも使えることです。
「立て置き」
「横置き」
スポンジ内の水分量(判断方法)
スポンジに水分が「あるか」「ないか」を判断するには「GUITAR BREATH」の文字を見ます。
水分あり:文字が青色になる
注)画像は「水分が完全にない」と「水分を吸収させた直後」両極端の状態なのであくまで目安にしてください。
これが数日立って水分量が減ると判断が難しいです。
メインギターに取り付けて普段から頻繁に外す場合はチェックできますが、当分ギターケースに入れっぱなしにする場合は定期的に水分を確認してください。
おまけ「水分を吸収させる方法(改良前の製品)」
注)この方法は自己責任でお願いします。
ギターブレス「製品名の謎」の所で改良前の製品があることについて書きました。
改良前の製品について調べた際に、以前の水分を吸収させる方法を見つけたので紹介します。
方法は簡単です。
水分量を気にせず蛇口から直接スポンジに吸収させて絞るだけです。
実際にやってみましたが、「どんだけ吸収するんだ?」と言わんばかりに吸います。
スポンジ部分は医療用おむつの素材を使っていることもあり吸収が凄い…
体積の40倍吸収する力に間違いないです。
水分を多く吸収させると塗装に悪く、クラック(塗装割れ)が発生する場合があるようです。
使用者の声(口コミ)
・文字を見れば乾燥のタイミングがわかる
・ホコリが入らないのが良い
・カビが生えることがある
最後に
今回はギターブレス(GUITAR BREATH2)を紹介しました。
気になるのは“効果”です。
どこまで効果があるのかと言われると難しいですが、アコースティックギターの内部は未塗装なので直で湿度の影響を受けます。
冬は乾燥し、梅雨時期にはジメジメ
正直、やらないよりはマシと思って使っています。
ギターブレスを使っているから大丈夫とは絶対言えません。
一番の対策はギターを置いている部屋の湿度を50%前後に調整してやることです。
- 加湿・吸収の湿度調整アイテム
- 水分を与えれば何度でも使える
- 吸収させる水分量に注意(20mlが目安)
- 文字を見れば給水のタイミングがわかる
- 取り付けが簡単
- 立て置き・横置きで使える
- 多くの楽器店で使用されている
ギターの湿度管理【必要性と乾燥対策】
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こんばんは~
なんだか耳がいたいお話です
やらなければ・・・とは思っててもなかなかね~
うちでは2台だけ調湿シートを使ってますけど
これも気休め程度なので、
記事のような本格的なモノも検討しなくてはいけませんね
しかし3千円か~~~~悩みます(笑)
ziziさん
こんばんは。
こういう湿度調整アイテムは正直どこまで効果があるのか不明ですよね。
やらないよりはやった方がいいんでしょうけど…
3000円のを所有している10数本全てに取り付けるとなると、それだけで総額がやばいことに…
いくら何度も繰り返し使えるとは言えなかなか手が出しにくいアイテムですね。