エリクサー(Elixir)を徹底解説【アコギ弦】

エリクサー

エリクサー(Elixir)を徹底解説【アコギ弦】

はじめに


今回はエリクサー弦(アコースティックギター用)を紹介します。

アコースティックギター弦はなんでこんなに劣化が早いんだと多々感じることがあります。

しかしそんな悩みを解決してくれるのがエリクサー弦です。

以下の項目に当てはまる方は一度試してみる価値があります。

  • すぐにサビ(劣化)ない弦を使いたい
  • 滑りが良い弦を使いたい
  • 弦交換を少しでも減らしたい
  • ギターを始めたばかりでどの弦を使えばいいかわからない


特に初心者の方におすすめしたい弦です。

エリクサーの基本情報


ブランド:エリクサー
ゲージ(太さ):エクストラライト/カスタムライト/ライト/ライトミディアム/HDライト/ミディアム(6種)
種類1:ポリウェブ/ナノウェブ(2種)
種類2:80/20ブロンズ/フォスファーブロンズ(2種)
価格:1300〜2000円前後

ゲージの種類(太さ)

エクストラライト:010、014、023、030、039、047
カスタムライト:011、015、022、032、042、052
ライト:012、016、024、032、042、053
ライトミディアム:012、016、024、035、045、056
HDライト:013、017、025、032、042、053
ミディアムライト:013、017、026、035、045、056
メーカーサイトより引用

全米ナンバー1 アコースティックギター弦
巻き弦をすっぽりと覆う唯一のコーティング技術が、巻き線の隙間に汚れが入り込むのを防ぐ
他のコーティング/ノンコーティング弦と比べて高音質・長寿命
弾きたいと思った時にいつでも演奏が可能
滑らかな弾き心地で演奏性が向上
フィンガーノイズが減り、ライヴ、レコーディングのどちらにも最適
耐腐食加工を施したAnti-Rustプレーン弦を採用し、1セットすべての弦で長寿命を実現
交換の頻度が減り、その分演奏に集中できる

引用元:Elixir® Strings: エリクサーストリングス ホームページ

コーティングの種類

アコースティックギター用は2種類になります。
※エレキギター用にオプティウェブ(Optiweb)という物がありますが今回は飛ばします。

ポリウェブ(Poyweb)

特徴:暖かみがあるサウンドで極めて滑らかな弾き心地
エリクサー弦の元祖

ナノウェブ(Nanoweb)

特徴:くっきりしたサウンドで滑らかな弾き心地

ポイント
ポリウェブより1/3薄くコーティングした弦で、よりノンコーティング弦に近くなったものになります。

このナノウェブの登場によりエリクサーが爆発的ヒットすることに!

アコースティック弦の中では多くの人がこのナノウェブを選択しています。

エリクサーが長持ちする理由

巻き弦の場合(6弦/5弦/4弦/3弦)

現在、エリクサー以外にもコーティング弦を扱っているメーカーはたくさんあります。

マーチンやダダリオなども販売しています。

しかしエリクサーは他のコーティング弦とは長持ち(耐久性)が全然違います。

その理由はコーティング方法が異なるからです。

弦の構造とは?
まずは弦の構造を理解しておく必要があります。

アコギ弦の場合、巻き弦(6弦/5弦/4弦/3弦)の構造は中心に芯線があり、その周りに巻き線を巻いた物になります。

なぜ弦は劣化するのか?
弦の表面や弦と弦の隙間に汗が付いたり、汚れがたまることで弦の振動が悪くなり本来のサウンドが出なくなる(劣化する)からです。

そこでエリクサーが考えたのが弦を丸ごとコーティングしてしまう方法です。

以下の写真を見るとイメージしやすいです。

この技術はエリクサーが特許を取得しているため他のメーカーは使えません。

そのため他のコーティング弦というのは芯線や巻き線など一部のみコーティング加工になります。

結果、弦を丸ごとコーティングできないので弦と弦の間(以下の写真の△部分)に汗や汚れがたまり劣化が早くなります。

エリクサーはこの△部分のスポットがコーティングによって守られています。

プレーン弦の場合(2弦/1弦)

エリクサーは1弦・2弦にアンチラスト加工が施されています。

アンチラスト(Anti-Rust)とは?
耐腐食加工のことでサビ防止に大きな効果があります。

巻き弦(6弦/5弦/4弦/3弦)はコーティング加工ですが、プレーン弦はコーティング(2弦/1弦)ではありません。

しかしアンチラスト加工によって弦の寿命は3〜5倍とされています。

そのためプレーン弦が真っ先に劣化することなく、6弦〜1弦までバランスよく鳴ってくれます。

80/20ブロンズとフォスファーブロンズの見分け方

80/20ブロンズ

フォスファーブロンズ


以上のように2つを並べて比べると一目瞭然です。

ポイント
80/20ブロンズ…金色
フォスファーブロンズ…ピンク色

購入時の見分け方

エリクサー弦の種類を表示しているのが丸で囲った所になります。

上から
・80/20ブロンズorフォスファーブロンズ
・ポリウェブorナノウェブ
・弦の太さ

実際に楽器店で購入するときは箱の一部の色で見分けることができます。

80/20ブロンズ:シルバー
フォスファーブロンズ:ゴールド

ネットで購入する場合の注意点
上記で色の違いで見分けると書きました。

しかしネットショップによって80/20ブロンズとフォスファーブロンズの箱デザインが異なる画像が使われていることがあります。

参考画像

私が購入時にネット上で見たのは「参考画像」でした。

しかし届いたのはフォスファーブロンズと同じ箱。

一瞬、「あれっ?」間違ったかと…
よく見ると商品名はあっている。

おそらく購入時の間違い防止だと考えられます。

※私自身80/20ブロンズをネットで購入したことがなかったので知りませんでした。


エリクサーの使用感を語る

弦の耐久性

弾く頻度にもよりますが2〜3ヶ月は持ちます。

ネット上の意見も見ても上記の期間は持つと発言している方が多いです。

ノンコーティング弦だと1ヶ月持ちません。
(1〜2週間程度)

それに比べると圧倒的に長持ち!!

結果、弦交換の頻度も減ります。

どのタイミングで弦交換をする?
コーティング弦でも時間が経つと毛羽立ち、色も変色してきます。

しかし毛羽立ってもそこまで音が悪くなったという印象はありません。

ですがこうなる前に交換したい所です。

サウンド

コーティング特有のこもり感があります。

ノンコーティング比べると確かに違和感の様なものを感じますが、使っているとそれも薄まります。

慣れってこわい…

しかしそれが嫌でコーティング弦を避ける方もいます。

ですが世間一般では音質より弦の長持ち(コスパ)を考えて使っている人が多い印象です。

初心者であればそこまで音の違いがわからないはず!

おすすめの使い方

普段使いはもちろんですが、汗が多くなる夏場に使うのもおすすめ!

私は複数のギターを所有しているので普段あまり弾かないギターにはエリクサーを張っています。

1年以上張りっぱなしのギターもあります。

たまに引っ張りだしてきてもほぼ劣化ないサウンドで弾くことができます。

エリクサーの不満

①人によって感じる音のこもり感

②2〜3ヶ月張っているとギターメンテナンスが怠りがちになる。
特に指板メンテナンス!

Elixirの偽物について

偽物の存在

私は学生時代、友人からエリクサーの偽物が出回ってると聞いたことはありました。

今ほど情報が無かったので都市伝説だとばかり…

しかし現在のネット社会では沢山の情報が集まります。

結果、偽物は確かに存在するようです。

ブランドの宿命ですね。

偽物の見分け方

ではどこで本物と偽物を見分ければいいのか解説していきます。

※実際の偽物品と比べたかったのですが手に入らなかったので、ネット上の情報をまとめてみました。

アコースティックギター・エレキギター共に偽物はあります。

以下に当てはまる項目があれば偽物の可能性が高いです。

  • パッケージを見るとゲージ太さ数値と太さ表記の英語が異なる
  • コーティング加工がなってない(すでに弦がサビている)
  • 中身の袋の色が異なる
  • パッケージが輪ゴム留めである

パッケージを見るとゲージ数値と英語表記が異なる

※写真は正規品です。

弦のパッケージ(箱)表裏面のゲージ表記に注目してください。

例①
「Light」ゲージ(12−53)なのに英語表記が「Extra Light」
例②
表面は「Light」表記なのに裏面のバーコードにある英語表記が「Extra Light」

統一されていない表示は怪しい…

コーティングされていない

購入して開けてみると、弦が明らかにコーティング加工されていない。

酷い物はすでにサビているとか…

これに関しては購入して開けてみないとわかりません。

中身の袋の色が異なる

弦が入っている白い紙袋があるのですが、この白色がキレイすぎること。

ただ正規品と偽物を並べないとわからないレベルです。

また袋の折り目が異なるという情報もあります。

パッケージが輪ゴム留めである。

複数まとめて購入するとパッケージが輪ゴム留めで送られてくる。

偽物を買わないようにする方法

ポイント
大手販売店で購入すること。

大手であればメーカー直送で仕入れていることが多いので安心です。

ちなみにエリクサーのホームページには購入できる店舗が記載されています。
・Amazon
・三木楽器
・イケベ楽器
・イシバシ楽器
・クロサワ楽器
・島村楽器
・下倉楽器
もちろん記載のない楽器店でも扱っていますが、上記店舗で購入すると安心です。

ただし!
Amazonで個人が出品している物は注意してください。

ポイント
通販の場合だと届いてからしか確認しようがないのでネットで購入する場合は注意が必要です。

特に注意が必要なのはオークションやフリマです。

もちろん正規品を扱っていることが多いとは考えられますが、偽物が混ざっていることもあるかもしれません。

エリクサーが安売りされることはほとんどありません。

そのため、価格が安いエリクサーは疑ってください。

海外の話を少しだけ…
海外の実店舗(小規模)では平気で偽物が売られていることがあるようです。

これは店舗側が「知らないで売っている」「知っていて売っている」どちらなのかは不明です。

日本の実店舗ではないと信じたい…

昔、友人から「◯◯で売っているのは偽物だ!」と聞いたことありました。

今となっては謎のままです。

最後に

ポイント
コーティング弦の中でシェア・耐久性の良さはNo.1です!
エリクサーはギターを演奏する方であれば一度使ってみる価値あります。

使ってみて自分には合わないと感じればやめればいいだけ!

使わずに拒絶するのはナンセンス!

なんでも使ってみる
体験してみることが大事です!

80/20ブロンズとフォスファーブロンズどっちを選ぶ?

もちろんこれは好みの問題ですが、私が実際に使って感じた点です。

80/20ブロンズ:弾き語り(ストローク中心)
フォスファーブロンズ:ソロギター
80/20ブロンズは良い意味で普通。

そのため弾き語りの時に歌に寄り添うサウンドイメージです。

インストデュオDEPAPEPEのお二人はエリクサーの80/20ブロンズを使用しています。

そのため弾き語りが絶対ではないということを覚えておいてください。

フォスファーブロンズはサウンドがキラキラ感を感じます。

ソロギタースタイルの方が多く使用しているイメージがあります。

一番良いのは両方試してみることです!

価格は高くない(コスパが良い)

エリクサーは「価格が高いから使わない」という方がいます。

確かに価格が2000円近くするので他の弦と比べたら高いです。

特に学生の方には高いと感じるはず!

ですが他の弦とは長持ち(耐久性)が違います。

そのため安い弦を何度も張るより、エリクサーを2〜3ヶ月張った方が弦交換の時間も削減できる。

実はコストパフォーマンスが良いことになります。

以上の理由から初心者には強力おすすめします!

まとめ

  1. 弦の持ちがとにかく良い
  2. 初心者におすすめ
  3. 価格は高いが使う価値あり
  4. 弦交換の頻度が減る
  5. 実はコスパが良い
  6. コーティング弦No.1は伊達じゃない




2 COMMENTS

zizi

もりそうさん、こんばんは

その昔、はじめてエリクサを買ったときポリとナノの区別がつかず
ポリを買ってしまって「なんだこの音は?」とがっくりしたのを
思い出しますw
それから○年・・もうすっかりエリクサー漬け
偽物の洗礼も受けましたが、数十種類の弦に寄り道しても
最後はやはりエリクサーに戻ってきます
ちなみに僕は大まかな使い分けとしてマホガニー系には80/20
ローズウッド系にはフォスファーを使うことが多いです
でも、最近はアタックが明瞭な80/20をローズウッド系にも使うことがあり
使い分けと言っても曖昧なものですけど(笑)

エリクサーイズベストとは思いますが、たまの浮気も楽しいものw
いろんな弦を試したいとは常に思いますし、
例のアリアプロⅡの激安弦は無くなるとついつい補充してしまたりもします(笑)

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もりそう

ziziさん こんばんは!
使い分けですが確かにziziさんようにマホとローズのギターで分けていることが多いかもしれません。
最近はメインをMartinのD-28とGrevenにしていますが、それ以外はエリクサーにしています。
色んな弦を試したいのでD-28には張りません。張ってしまうと当分弦交換しなくなるので(笑)
それくらいエリクサー弦の持ちは良いですよね。
現状、コーティング弦ではエリクサーが飛び抜けていると思います。

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