【徹底解説】アコギ弦 エリクサー(Elixir)をレビュー

エリクサー

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

スポンサーリンク

もりそう
もりそう

今回はアコギの「エリクサー弦」について解説するよ。

  • エリクサー弦のサウンドについて知りたい
  • エリクサー弦の耐久性について知りたい
  • エリクサー弦のメリット・デメリットを知りたい

ギターの弦は交換した時から、劣化が始まります。

少しでも長く使えるように開発されたのが、弦の表面をコーティングした弦です。

コーティング弦の中でも、エリクサー弦の耐久性は別格で評価も高いです。

今回の記事では、「エリクサー弦」について紹介しています。

記事を読むことで、「エリクサー弦」の特徴をまとめて知ることができます。


エリクサー弦の評価
耐久性
 (5)
音抜け
 (4)
弦の滑り
 (5)
価格(約2,300〜3,000円)
 (3)
総合評価
 (4)

メリット

  • 耐久性が良い
  • 滑りが良い
  • 弦交換が減る
  • コスパが良い

デメリット

  • コーティング弦特有のサウンド
  • 指板メンテナンスが減る

エリクサー弦は、コーティング弦の中でシェアNO.1です。

耐久性が優れているため、良い音と滑り具合が2〜3ヶ月持続します。

ノンコーティング弦はすぐに劣化が始まるため、良い音は1週間程度です。

いかに、エリクサー弦の耐久性が高いか分かります。

弦の価格だけを見ると高く感じますが、実はものすごくコスパの良い弦と言えます。

近年、物の価格が上がる中で、弦も例外ではありません。

少しでも、弦の交換頻度(購入頻度)を下げたいのであれば、エリクサー弦は強力オススメです。

こんな人にオススメ

・耐久性が良い弦を使いたい

・滑りが良い弦を使いたい

・弦交換を少しでも減らしたい

・手汗が多い人

・ギター初心者

Elixir弦の概要

全米ナンバー1 アコースティックギター弦
巻き弦をすっぽりと覆う唯一のコーティング技術が、巻き線の隙間に汚れが入り込むのを防ぐ
他のコーティング/ノンコーティング弦と比べて高音質・長寿命
弾きたいと思った時にいつでも演奏が可能
滑らかな弾き心地で演奏性が向上
フィンガーノイズが減り、ライヴ、レコーディングのどちらにも最適
耐腐食加工を施したAnti-Rustプレーン弦を採用し、1セットすべての弦で長寿命を実現
交換の頻度が減り、その分演奏に集中できる

引用元:Elixir® Strings: エリクサーストリングス ホームページ

エリクサー弦の種類

特徴
フォスファーブロンズ
エリクサー
赤色が強い見た目。
歯切れが良く、キラキラしたサウンド。
ギターが鳴るというよりは、“弦が鳴っている”感覚が強い印象。
80/20ブロンズ
エリクサー
金色が強い見た目。
「シャリーン」という気持ちの良いサウンド。
ギラつきがない分、ギター本来の鳴りを引き出してくれる。
特徴
Nanoweb(ナノウェブ)くっきりしたサウンドで滑らかな弾き心地
Poyweb(ポリウェブ)暖かみがあるサウンドで極めて滑らかな弾き心地

Nanoweb(ナノウェブ)は、Poyweb(ポリウェブ)のコーティングを1/3薄くした仕様で、よりノンコーティング弦に近くなった弦になります。

Nanoweb(ナノウェブ)の登場により、エリクサー弦が爆発的にヒットします。

初めて使う人は、Nanoweb(ナノウェブ)をオススメします。

もりそう
もりそう

エリクサー弦を使う人の8〜9割は、Nanoweb(ナノウェブ)を使っている印象があるね。


ゲージの太さ
  • エクストラライト:010、014、023、030、039、047
  • ライト:012、016、024、032、042、053
  • ライトミディアム:012、016、024、035、045、056
  • HDライト:013、017、025、032、042、053
  • ミディアムライト:013、017、026、035、045、056

エリクサー弦の耐久性

巻き弦の場合(6弦/5弦/4弦/3弦)

現在、エリクサー以外にも、コーティング弦を扱っているメーカーはたくさんあります。

しかし、エリクサー弦のコーティング弦とは、耐久性が全然違います。

その理由は、コーティングの方法が異なるからです。

弦が劣化する理由(弦の構造)

アコギ弦の場合、巻き弦(6弦/5弦/4弦/3弦)の構造は、中心に芯線があり、その周りに巻き線を巻いた物になります。

弦の表面や、弦と弦の隙間に汗が付いたり、汚れがたまることで弦の振動が悪くなり(劣化)、本来のサウンドが出なくなるからです。

エリクサーが考えたのが、弦を丸ごとコーティングする製法です。

弦を丸ごとコーティングする技術は、エリクサーが特許を取得しているため、他のメーカーは使えません。

他のメーカーのコーティング弦は、芯線や巻き線など、一部のみコーティング加工になります。

結果、弦を丸ごとコーティングできないので、弦と弦の間(以下の写真の△部分)に汗や汚れがたまり劣化が早くなります。

エリクサー弦は、この△部分のスポットがコーティングによって守られています。


プレーン弦の場合(2弦/1弦)

巻き弦(6弦/5弦/4弦/3弦)は、コーティング加工ですが、プレーン弦(2弦と1弦)はコーティング弦ではありません。

2弦と1弦に、アンチラスト加工が施されています。

アンチラスト(Anti-Rust)とは?

腐敗食加工のことで、サビ防止に大きな効果があります。

アンチラスト加工によって、弦の寿命は3〜5倍とされています。

プレーン弦が、真っ先に劣化することなく、6弦〜1弦までバランスよく鳴ってくれます。

Elixir弦をレビュー

弦の耐久性

弾く頻度にもよりますが、2〜3ヶ月は良い音が持続します。

ノンコーティング弦と比べると、圧倒的に長持ちします。

※ノンコーティング弦は1ヶ月持ちません。
(1〜2週間程度)

結果、弦交換の頻度も減り、実はコスパが良い弦ということになります。


どのタイミングで弦交換をする?

エリクサー弦は劣化しても、ノンコーティング弦の新品時に近い滑りを維持するため、交換のタイミングが難しいです。

時間経つと毛羽立ち、色が変色してきます。

特に、ピックを使うと毛羽立ちは早いです。

それでも、音が悪くなったという印象は少ないです。

もりそう
もりそう

弾く頻度にもよるけど、2〜6ヶ月に定期交換が目安だよ。

補足

弦交換の頻度が減ったことで、指板のメンテナンス機会が減ります。

冬場の乾燥する時期に、指板割れを防ぐためにも、定期的なメンテナンスが必要です。

弾く頻度が高い場合は、メンテナンスを考えて2〜3ヶ月で弦交換がオススメです。

サウンド

コーティング特有のサウンドがあります。

ノンコーティング比べると、「音抜け」「こもり感」など、違和感の様なものを感じますが、使っているとそれも薄まります。

慣れはこわいです。

上記が嫌で、コーティング弦を避ける人もいます。

世間一般では、音質より弦の長持ち(コスパ)を考えて、使っている人が多い印象です。

初心者であれば、そこまで音の違いがわからないはずです。

不満点

不満点はありません。

Elixir弦の偽物について

偽物の存在

私は学生時代、友人からエリクサー弦の偽物が出回ってると聞いたことがありました。

今ほど情報が無かったので、都市伝説だとばかり…

現在のネット社会では沢山の情報が集まります。

結果、偽物は確かに存在します。

ブランドの宿命ですね。

偽物の見分け方

正規品と偽物の見分け方を解説します。

※実際の偽物品が手に入らなかったので、ネット上の情報をまとめてみました。

アコースティックギター・エレキギター共に偽物はあります。

以下に当てはまれば、偽物の可能性が高いです。

疑うべきポイント
  • パッケージ(箱)を見ると、「ゲージ太さの英語表記」が異なる
  • コーティング加工がなってない(すでに弦がサビている)
  • 中身の袋の色が異なる
  • パッケージが輪ゴム留めである

パッケージを見るとゲージ数値と英語表記が異なる

※写真は正規品です。

弦のパッケージ(箱)の表面と裏面のゲージ表記に注目してください。

【表面】

Lightゲージは「12−53」の太さなのに、英語表記が「Extra Light」になっている場合がある。

【裏面】

表面は「Light」表記なのに、裏面のバーコードにある英語表記が「Extra Light」になっている場合がある。

もりそう
もりそう

弦のゲージと英語表記が怪しいものは疑うべきだよ


コーティングされていない

購入して開けてみると、弦が明らかにコーティング加工されていない。

酷い物はすでにサビているとか…

※購入してみないとわからないのが現状。


中身の袋の色が異なる

弦が入っている白い紙袋が、キレイすぎること。

ただし、正規品と偽物を並べないとわからないレベルです。

また袋の折り目が異なるという情報もあります。

※購入してみないとわからないのが現状。


パッケージが輪ゴム留めである。

複数まとめて購入すると、パッケージ(箱)が輪ゴム留めで送られてくる。

※購入してみないとわからないのが現状。

偽物を買わないようにする方法

オススメの店舗
  • Amazon
  • 三木楽器
  • イケベ楽器
  • イシバシ楽器
  • クロサワ楽器
  • 島村楽器
  • 下倉楽器

大手販売店で購入することです。

大手であれば、メーカー直送で仕入れていることが多いので安心です。

ちなみに、エリクサーのホームページには購入できる店舗が記載されています。

もちろん記載のない楽器店でも扱っていますが、上記店舗で購入すると安心です。

注意

Amazonの個人出品、オークション、フリマは危険です。

正規品を扱っている物もありますが、偽物が多いです。

エリクサー弦が安売りされることはありません。

価格が安いエリクサー弦は疑ってください。

海外の話を少しだけ…
海外の実店舗(小規模)では平気で偽物が売られていることがあるようです。

これは店舗側が「知らないで売っている」「知っていて売っている」どちらなのかは不明です。

日本の実店舗ではないと信じたいです。

まとめ

エリクサー弦の評価
耐久性
 (5)
音抜け
 (4)
弦の滑り
 (5)
価格(約2,300〜3,000円)
 (3)
総合評価
 (4)

メリット

  • 耐久性が良い
  • 滑りが良い
  • 弦交換が減る
  • コスパが良い

デメリット

  • コーティング弦特有のサウンド
  • 指板メンテナンスが減る

エリクサー弦は、コーティング弦の中でシェアNO.1です。

耐久性が優れているため、良い音と滑り具合が2〜3ヶ月持続します。

ノンコーティング弦はすぐに劣化が始まるため、良い音は1週間程度です。

如何に、エリクサー弦の耐久性が高いか分かります。

弦の価格だけを見ると高く感じますが、実はものすごくコスパの良い弦と言えます。

近年、物の価格が上がる中で、弦も値上がりしています。

少しでも、弦の交換頻度(購入頻度)を下げたいのであれば、エリクサー弦は強力オススメです。

こんな人にオススメ

・耐久性が良い弦を使いたい

・滑りが良い弦を使いたい

・弦交換を少しでも減らしたい

・手汗が多い人

・ギター初心者

弦の交換時期 【アコギ弦の交換時期と頻度】弦の寿命を延ばす方法を解説 【アコギ弦の選び方】値段の安い弦と高い弦の違いについて解説 80/20ブロンズとフォスファーブロンズの違いを解説

2 COMMENTS

zizi

もりそうさん、こんばんは

その昔、はじめてエリクサを買ったときポリとナノの区別がつかず
ポリを買ってしまって「なんだこの音は?」とがっくりしたのを
思い出しますw
それから○年・・もうすっかりエリクサー漬け
偽物の洗礼も受けましたが、数十種類の弦に寄り道しても
最後はやはりエリクサーに戻ってきます
ちなみに僕は大まかな使い分けとしてマホガニー系には80/20
ローズウッド系にはフォスファーを使うことが多いです
でも、最近はアタックが明瞭な80/20をローズウッド系にも使うことがあり
使い分けと言っても曖昧なものですけど(笑)

エリクサーイズベストとは思いますが、たまの浮気も楽しいものw
いろんな弦を試したいとは常に思いますし、
例のアリアプロⅡの激安弦は無くなるとついつい補充してしまたりもします(笑)

返信する
もりそう

ziziさん こんばんは!
使い分けですが確かにziziさんようにマホとローズのギターで分けていることが多いかもしれません。
最近はメインをMartinのD-28とGrevenにしていますが、それ以外はエリクサーにしています。
色んな弦を試したいのでD-28には張りません。張ってしまうと当分弦交換しなくなるので(笑)
それくらいエリクサー弦の持ちは良いですよね。
現状、コーティング弦ではエリクサーが飛び抜けていると思います。

返信する

もりそう へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です