マーチン巻きのやり方【徹底解説】

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この記事はこんな人にオススメ
  • マーチン巻きのやり方を知りたい
  • マーチン巻きのメリット・デメリットを知りたい
  • ギブソン巻きとの違いを知りたい
もりそう
もりそう

マーチン巻きはチューニングが安定するから是非やってほしいな。

マーチン巻き

メリット

  • チューニングが安定する
  • 弦交換が早くなる
  • 周囲から尊敬の目で見られる

デメリット

  • 慣れるまで弦交換の時間がかかる
  • 古い弦を外すのが大変

マーチン巻きの存在を知っている人は多いですが、実際に採用している人は少ない印象があります。

理由は、巻き方にめんどくさいイメージがあるからです。

最初は弦交換に時間はかかりますが、できるようになれば、他の巻き方より早くなりチューニング安定ます。

ギブソン巻きとの違い

マーチン巻きとギブソン巻きの違い」をタップすることで、飛ばして読むことができます。

マーチン巻きの特徴

その名の通りマーチン社が採用している巻き方になります。

マーチン巻きという名称になっていますが、必ずマーチンギターにしなければならないという決まりはありません。

他のブランドギターにマーチン巻きをしてもOKです。

メリット

一番のメリットはなんと言っても「チューニングの安定性」です。

新品の弦を張れば、チューニングが狂うのは当たり前ですが、マーチン巻きは最初のチューニング以降は大幅に狂うことが少ないです。

マーチン巻きは、ペグポストに巻きつける量が少ないことで、ペグを回す回数も減り、弦交換の時間短縮にもつながります。

チューニングが安定する理由

ペグポストに巻かれている弦が多くなれば、その分“伸び”も多くなり、チューニングが不安定になります。
マーチン巻きは、最低限の量しかペグポストに巻かないため、“伸び”が少ないことになります。

もりそう
もりそう

弦交換が早く終わる上に、チューニングが安定から一石二鳥だよ。

デメリット

慣れるまでは時間がかかり、めんどくさいです。

弦の巻く向きがわかりにくいことや、ペグポストにキレイに巻けないなどの理由から、次回から辞めてしまう人が多いです。

巻き方がわからなくなったら、是非この記事を思い出してください。

マーチン巻きの弦を交換する時に、ペグポストから弦を外しますが、これが厄介で、とにかく外しにくいデメリットがあります。

もりそう
もりそう

弦の先端は指に刺さりやすいから注意してね。
僕も何度指先に刺したことか…

対策として、ラジオペンチを使うと安全です。

100均のラジオペンチでも十分使えるので、準備しておくと便利です。

弦交換時に必要なメンテナンス

弦交換時にやること
  • フレット磨き
  • 指板メンテナンス
  • ボディの乾拭き
  • ペグポストのガタ付き確認
  • ナットに潤滑剤を塗る

弦を張り替える前に、指板メンテナンスを行うことをオススメします。

ブログ内にある【徹底解説】オレンジオイルの使い方(ギター指板の保湿と汚れ落とし)で解説していますので、参考にしてみてください。

また、チューニング時に弦が切れやすい原因になるのが、弦とナット溝の摩擦です。

対策として、ナットソース(潤滑剤)を使うことで、摩擦を軽減できます。

ギタリストの中川イサトさん、小松原俊さん、下山亮平さんは、鉛筆やシャープペンの芯を塗って代用していますが、ナット溝が黒くなることを承知で行ってください。

もりそう
もりそう

めんどくさいと思うかもしれないけど、メンテナンスを行うことは大事だよ。

6弦/5弦/4弦のやり方

弦交換はストリングワインダーブリッジピン抜きネックスタンドを使うと作業効率が上がります。

弦を巻く順番に決まりはありません。

私は6弦→5弦→4弦→3弦→2弦→1弦と張っていくので、今回も6弦から張っていきます。

ペグは一定方向に向けておく
マーチン巻き

各弦を通す度に、ペグ穴の向きを合わせるのは大変です。

最初に全ての向きを統一しておくと、作業が楽になります。

ペグポストの穴に弦を通します
マーチン巻き

ブリッジピンで弦を固定したら、ペグポストの穴に弦を通して引っ張ります。

弦の巻く量を決める
マーチン巻き
マーチン巻き

6弦/5弦/4弦を巻く場合は、そのペグポストがある反対側の指板側で引っ張ります。

目安は1フレット辺りで指1本分です。

上の画像にあるように、自分のやりやすい方法で構いません。

弦を曲げる
マーチン巻き

巻く量の目安が取れたら、実際に巻いていきます。

弦の先端を外側から内側に曲げていきます。

下を通す
マーチン巻き
マーチン巻き

弦の先端を、張ってある弦の下を通します。
その後はペグポストの根元に弦を回すイメージで引っ張ります。

上を通す
マーチン巻き
マーチン巻き

先ほど下を通した弦を、今度は張ってある弦の上を通します。

弦をロック(固定)します
マーチン巻き

画像には「両手で引っ張る」と入れていますが、弦の先端側が、手を離しても暴れないように折り返すイメージです。

ペグを回す
マーチン巻き

ペグを回して、弦にテンションをかけていきます。

弦はロック(固定)しているので、手を離しても大丈夫ですが、弦を引っ張りながら巻くとキレイに巻けます。

もりそう
もりそう

弦とペグポストの間に、隙間ができないように巻いていくのがポイントだよ。

弦の巻く方向
マーチン巻き

弦は、内側から外側になるように巻きます。

「マーチン巻き」に限った事ではなく、弦の巻き方の基本になります。

完成

これで6弦の弦交換は終了です。

同じ要領で5弦/4弦も張っていきます。

マーチン巻き
弦をカットする
マーチン巻き

余分な弦をカットします。

ポイント

最後の行程で6弦/5弦/4弦の余分な弦を、まとめてカットしています。
後から感じたのは、弦1本張り終わった時点でカットした方がいいです。
マーチン巻きは、弦の上下を通す作業があるため、他の弦があると作業しにくいからです。

追記

後日、ギター弦専用のニッパー「ピックボーイ(SC-150)」を導入しました。
今回、マーチン巻きの解説で使用している青色ニッパー(100均)とは切れ味が違います。
是非、参考にしてみてください。

3弦/2弦/1弦のやり方

注意

弦を巻く作業は6弦/5弦/4弦と逆になるので注意してください。

ここでは、1弦の張り方を解説します。

弦の巻く量を決める
マーチン巻き

3弦/2弦/1弦を巻く場合も、そのペグポストがある反対側の指板側で引っ張ります。

目安は1フレット辺りで指1本分です。

弦を曲げて下を通します
マーチン巻き
マーチン巻き

巻く量の目安が取れたら、実際に巻いていきます。

弦の先端を、外側から内側に曲げて、張ってある弦の下を通します。
その後は、ペグポストの根元に弦を回すイメージで引っ張ります。

上を通す
マーチン巻き

先ほど下を通した弦を、今度は張ってある弦の上を通します。

その後、両手で引っ張り弦をロック(固定)します。

ポイントは手を離しても弦が暴れないことです。

ペグを回す
マーチン巻き

ペグを回して、弦にテンションをかけていきます。

弦はロック(固定)しているので、手を離しても大丈夫ですが、弦を引っ張りながら巻くとキレイに巻けます。

弦の巻く方向
マーチン巻き

弦は、内側から外側になるように巻きます。

「マーチン巻き」に限った事ではなく、弦の巻き方の基本になります。

チューニングをより安定させるために

マーチン巻きはチューニングの安定度が高いですが、弦を交換した直後は不安です。

理由は、弦が伸びきっていないからです。

「The String Stretcha」を使うと、弦を均等に伸ばすことができ、早くチューニングが安定します。

もりそう
もりそう

正直、必須アイテムではないけど、あれば便利な道具だよ。

道具を持っていない場合は、ローフレット(1〜5フレットあたり)で、チョーキングを行う要領で弦を伸ばしてみてください。

チョーキングとは?

弦を押し上げたり、下げたりして音程を変化させる奏法です。

マーチン巻き
マーチン巻き

  • ペグポストに巻く弦の量が少ない
  • チューニングが安定する
  • 弦交換の時間が短い

ギブソン巻き

  • ペグポストに巻く弦の量が多い
  • 巻く弦の量が多いほど、伸びる量も増える
  • ペグポストとナット間の弦の角度がキツくなり、弦への負担が増す(弦が切れやすくなる)

両者の大きな違いは、ペグポストに巻きつける弦の量です。

弦の伸びる量

私はギターを始めた当初は、ギブソン巻きを採用していました。

理由は、ペグポストに弦が4〜5周巻かれてあれば、固定力が増し、チューニングが安定すると考えていたからです。

しかし答えは、上記の考えとは逆でした。

理論上、ペグポストに巻く弦の量が増えれば、伸びる弦の量も増すことになります。


弦の角度による摩擦抵抗

ギブソン巻きは、ペグポストに下へ下へと巻いていきます。

下に巻いていくということは、マーチン巻きに比べて、ナット付近の角度がキツくなります。

チューニングを繰り返すと、弦とナットの双方に摩擦抵抗が加わります。

結果、普段から蓄積したストレスが弾けると弦が切れます。

解決策

・ナットソース(潤滑剤)を使う

・ギブソン巻きを採用する場合は、ペグポストに巻く量を減らす

※弦の巻く量は、ペグポストとペグポストの間の距離(1つ分)とよく言われますが、それより少なくすることです。

まとめ

メリット

  • チューニングが安定する
  • 弦交換が早くなる
  • 周囲から尊敬の目で見られる

デメリット

  • 慣れるまで弦交換の時間がかかる
  • 古い弦を外すのが大変

マーチン巻きが苦手な人が多いです。

楽器店でお金を出せば交換してくれますが、大事なのは自分でやってみることです。

弦の巻き方に間違いはないので、そこまで神経質にならなくて大丈夫です。

もりそう
もりそう

失敗を恐れずやってみよう。
失敗しても学びがあるからまずはチャレンジしてみてね。

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2 COMMENTS

zizi

もりそうさん、こんにちは
マーチン巻やってますよ~w
最初は本当にめんどくさくかったのですが
今では手が自然とやってしまいます
5,6弦は普通の巻方の方が音のキレが良いようにも思うのですが
それでも手が勝手にマーチン巻きしてます(笑)
僕の思うメリットとしては、もりそうさんの書かれたものに加えて
「若干だけど切れにくくなる」ってことかな
曰く付きのエリクサー3弦も8年間で1,2度しか切ったことが無いので
わずかだけど効果はありそうに思います
デメリットは・・・もりそうさんも書いておられるとおり
外しにくい、ってことです
今は慣れたけど、初めのころは「なんでやねん!」と悪態ついてました(笑)

返信する
もりそう

ziziさん こんにちは!
私はずっと上下で挟む巻き方をしていたのですが、今年やっと挑戦しました(笑)
まだまだ慣れるまでは時間かかりそうです。
巻く向きを間違えて何度弦がヨレヨレになったか…

8年間で数回しか切れないとは確かに効果ありそう!

そういう効果(メリット)を知っていればもっとマーチン巻きが普及するのかもしれませんね!

どうしても難しいイメージしかないので…

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