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- AC-60の性能や魅力ついて知りたい
- 使い方について知りたい
- AC-60を購入しようか迷っている
AC-60は60Wの出力を持ち、自宅の練習用、小規模のライブ用として最適なアンプです。
ギター用とマイク入力の2チャンネル仕様なので、弾き語りはもちろん、インストのアコースティックデュオなどにもオススメです。
今回の記事では、Roland AC-60の性能、他のアンプとの違い、実際の使い方について解説します。
AC-60は2022年に生産終了しているけど、まだ根強い人気があるよ。
※兄弟機種のAC-33は現在も販売しています。
Roland AC-60とは
製品概要
AC-60は、アコースティック・ギター専用に開発された小型・高性能のステレオ・モニター・アンプです。アコースティック・ギターの豊かな響きを忠実に再現。ナチュラルで心地よいサウンドを再生します。2ch構成でマイク入力も可能ですので、コンパクトなモニター・システムとしても使用できます。
また、ローズウッド調仕上げのモデルAC-60-RWも登場。ブラウンの前面ネットを採用し、つまみなどもゴールド仕様。アコースティック・ギターとのマッチングに配慮したモデルです。引用元:Roland
定格出力 | :30W×30W |
電源 | :AC100V |
付属品 | :取扱説明書 :キャリング・ケース |
幅 | :380m |
奥行き | :270 |
高さ | :268m |
重さ | :9.8Kg |
発売当初はブラックカラーのみでしたが、後にRW(ローズウッドカラー)が追加されます。
今回紹介しているカラーがRW(ローズウッドカラー)になります。
AC-60が人気の理由
本来、アコースティックギターは、生ギターでサウンドホールから出る音が一番良い音になります。
アンプを通せば、そのアコースティックギターの音というより、“アンプの音”になりますが、AC-60はより自然でクリアな音を再現してくることから、多くのアコースティックギタリストから支持されています。
各調整のつまみ類が本体の上にあるから、正面から見た時にゴチャゴチャせず、スッキリとした見た目なのも人気だよ。
AC-60の主要な特長
特徴 | |
---|---|
出力 | 60W(30W×30W)の出力で、小規模ライブや自宅練習に最適 ステレオ・モニターアンプ |
音質 | 高音質でアコースティックギターの生音を自然に再現できる |
デュアル・チャンネル | ギターとマイクを同時に接続できるデュアル・チャンネル 弾き語りや複数楽器の演奏にも適している PIEZO/MAGNETICピックアップの切り換えスイッチあり 48Vファンタム電源供給も可能 |
エフェクト機能 | リバーブ・コーラス・ディレイを内蔵。 3バンドEQあり |
アンチフィードバック機能 | フィードバック(ハウリング)を防ぐ機能の重要性と、ボリュームを上げた演奏でも安心 |
ミュート機能 | ギターの持ち替え、チューニング時に便利 |
ポータブル性 | 軽量で持ち運びしやすい設計について説明し、自宅とライブ会場を行き来するプレイヤーにとってのメリットを紹介 |
アーム機能 | 本体底部にアーム・スタンドが付属しているため、 本体を斜め上向きにすることができる。 |
AC-60の活用シーン
活用シーン | |
---|---|
ライブ | ギターとボーカルの弾き語りに最適である。 小規模ライブやカフェ演奏での使い人にオススメ。 |
自宅 | 音量小でも高音質が楽しめるため、自宅練習や自分だけの音質を追求したい人にオススメ |
レコーディング | 豊富な入力・出力端子によって、録音環境での使用にも適している |
他のアコースティックアンプとの比較
Roland ACシリーズの比較
ACシリーズはこれまで、4種類が販売されましたが、売れ筋はAC-33とAC-60です。
AC-40は中途半端な位置付け、AC-90は大きすぎるなどから、あまり売れていない印象でした。
その結果、中古市場においてもAC-40とAC-90の個体数が少ない状況になっています。
AC-33とAC-60はエフェクトの違いや便利機能に多少の違いはありますが、そこまで大差ないと考えています。
エフェクトやEQにこだわるのであえれば、外部の機材を使うこともできます。
大事なのは、どこの場所で使うかだよ。
AC-33:自宅や野外(路上・キャンプ)で使用したい人
AC-60:自宅や小規模ライブで使用したい人
同価格帯の他メーカーと比較
メーカー 機種 | VOX VX50-AG | YAMAHA THR5A | BOSS AC-22LX | BOSS Acoustic Singer Live LT | FISHMAN Loudbox Micro | FENDER Acoustasonic 40 |
---|---|---|---|---|---|---|
デザイン | ||||||
特徴 | 新真空管Nutube搭載 | アンプシュミレーション搭載 クロマチックチューナー搭載 THR Session搭載 (スマホアプリ) 音楽制作ソフト同梱 (Cubase AI Download) | 鮮明で立体的なサウンド (AIR FEEL) エフェクトのメモリー機能搭載 打楽器のリズム内蔵 ルーパー機能搭載 スマホと連動機能 | 自然で豊かな鳴りを実現 (Acoustic Resonance) アンチ・フィードバック機能搭載 | シンプル操作 PAアンプとして高評価 | クラシックなデザイン |
エフェクト | <GUITAR/INSTRUMENT> CHORUS REVERB CHORUS/REVERB BASS MIDDLE TREBLE <MIC> REVERB BASS TREBLE | <Effect> COMP CMP/CHO CHORUS DELAY DLY/REV HALL (THRエディターでのみ) FLANGER PHASER TREMOLO NOISE GATE <Control> MIC TYPE BLEND/GAIN MASTER TONE EFFECT DLY/REV VOLUME TAP/TUNER | <GUITAR/INSTRUMENT> AIR FEEL VOLUME BASS MIDDLE TREBLE REV/REV&CHO <MIC> PHANTOM VOLUME BASS TREBLE REVERB | <GUITAR> PHASE ACOUSTIC RESONANCE VOLUME BASS MIDDLE TREBLE EFFECT REVERB <MIC> ENHANCE VOLUME BASS MIDDLE TREBLE EFFECT REVERBつ | <GUITAR> VOLUME BASS MIDDLE TREBLE REVERB CHORUS <MIC> VOLUME BASS TREBLE REVERB | <Channel 1> VOLUME BASS MIDDLE TREBLE REVERB <Channel 2> VOLUME BASS MIDDLE TREBLE REVERB |
仕様 | 出力:50W 入力:2チャンネル 幅 :354mm 奥行:208mm 高さ:313mm 重さ:4.1kg | 出力:10W 入力:1チャンネル 幅 :271mm 奥行:120mm 高さ:167mm 重さ:2.0kg | 出力:10W 入力:2チャンネル 幅 :317mm 奥行:210mm 高さ:265mm 重さ:4.0kg | 出力:60W 入力:2チャンネル 幅 :364mm 奥行:271mm 高さ:300mm 重さ:10.2kg | 出力:40W 入力:2チャンネル 幅 :206mm 奥行:264mm 高さ:242mm 重さ:4.5kg | 出力:40W 入力:2チャンネル 幅 :380mm 高さ:295mm 重さ:7.5kg |
電源 | AC電源 | AC電源 バッテリー駆動 (単3形電池×8本) アルカリ乾電池:約6時間 ニッケル水素充電池:約7時間 | AC電源 バッテリー駆動 (単3形電池×8本) アルカリ乾電池:約8時間 ニッケル水素充電池:約10時間 | AC電源 | AC電源 | AC電源 |
価格 | 約29,000円 | 約24,000円 | 約49,500円 | 約46,000円 | 約48,000円 | 約43,000円 |
販売サイト | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス |
AC-60と同価格帯(30,000〜50,000円)の物を紹介します。
アンプは各メーカーの特色(コンセプト)があるため、正直比べるのが難しいですが、サウンド・エフェクト類に大きな違いはないと考えています。
出力、電源、便利機能で比較すると絞りやすいです。
必ずしも多機能で、最新機種である必要はないよ。
自分が主にどこで、どのように使うかに合わせてを選んでみてね。
- 弾き語りをしたいので2チャンネルがいい
- ソロギターなので1チャンネルでいい
- 野外(路上・キャンプ)で使いたい
- 自宅の練習用なら出力は10Wで十分
- PC上で音楽制作をしたい
- 多機能が良い
- 機能・操作性はシンプルでいい
- 少しでも安いのがいい
- オシャレなデザインがいい
AC-60の強み
ACシリーズは最新機種ではありませんが、他のメーカーにはない「使いやすさ」が魅力です。
コントロールのつまみ全てに0〜10のメモリが振ってあるため、今どのくらいの効果が掛かっているのかが一目でわかります。
他のメーカーのアンプにはなく、同グループのBOSSの製品にもありません。
また、本体下部にアーム・スタンドがあり、アンプ本体を斜め上に向けることができるため、音の広がり、聞こえ方が全然違います。
AC-60の使い方
チャンネルの使用パターン
基本的な使い方
GUITAR CHANNELには「PICKUP」「SHAPE」ボタンがあります。
ギターで使用しているピックアップによって入力回路を変更できます。
※プリアンプ付きのギターは「MAGNETIC」を使用してください。
ONにすると中音域を補正した明るいサウンドになります。
※使用しなくてもOKです。
PICKUPに関しては、上記がメーカー推奨だけど、必ず自分が使用している物に合わせる必要はないよ。
固定概念に捉われず、自分に合った方を選んでみてね。
MIC/LINE CHANNELには「PHANTOM」と「SELECT」があります。
PHANTOMはファンタム電源を意味します。
ファンタム電源は主にコンデンサーマイクなどで使用される物です。
接続する場合は以下の順番で行ってください。
アンプやコンデンサーマイクの故障の原因になります。
①PHANTOMつまみをOFF
②マイクを接続
③PHANTOMつまみをON
解説冒頭の記載した、電源を入れる前に、ギターやマイクを繋いで、電源は0にしておくとの約束を守っていれば大丈夫です。
※ファンタム電源を使用しない場合はつまみはOFFにしてください。
※ファンタム電源は「MIC/LINE CHANNEL」に入力がある場合のみ電源が供給されます。
マイクを繋ぐ場合は「MIC」
ギターを繋ぐ場合は「LINE」
※ギターを繋いで「MIC」にすると音量が大きくなるので注意してください。
音量は2箇所(または3箇所)操作する必要があります。
アンプ全体の音量を調整できます。
GUITAR CHANNELとMIC/LINE CHANNELは独立して調整ができます。
AC-60の「GUITAR CHANNEL」「MIC/LINE CHANNE」は独立して、EQを調整できます。
BASS(ベース):低音域の調整
MIDDLE(ミドル):中音域の調整
TREBLE(トレブル):高音域の調整
AC-60には「CHORUS」「REVERB」「DELAY」が内蔵されています。
ただし、「REVERB」と「DELAY」は同時に使用することができません。
CHORUS(コーラス)を起動させるには、「CHORUS」ボタンを押します。
赤く点灯している状態が使用中になります。
※別売りのフット・スイッチを使ってもON/OFFを切り替えることができますが、この場合は、「GUITAR CHANNEL」「MIC/LINE CHANNE」が連動して動作します。
SPASE:空間合成コーラス
RICH:ステレオ3バンドの帯域分割コーラス(低音域/中音域/高音域)
WIDE:RICHの帯域分割コーラスをさらに拡大した効果
リバーブは、ホールのような響きを得られる空間系エフェクトです。
ディレイは音を遅らせる効果で、エコーの様な効果です。
※音量とフィードバック量は固定になります。
※別売りのフット・スイッチを使ってもON/OFFを切り替えることができます。
REVERBとDELAYの違いとは?
リバーブは、音の反響をシミュレートして空間的な広がりを生む効果です。
ディレイは音を遅らせて繰り返し、エコーのような反復を作り出します。
リバーブは自然な響きを加えたいときに、ディレイはリズミカルな効果や音の厚みを求める際に使われます。
それぞれ異なる空間演出が可能です。
便利機能
AC-60には便利機能「ANTI-FEEDBACK」「MUTE」があります。
アンチ・フィードバックは、ギターとアンプ間で発生するハウリングを防止する機能です。
ハウリングとは?
スピーカー音がマイクに再入力され増幅を繰り返すことで発生する高音の「ピー」という現象です。
原因はスピーカーとマイクの近接や音量過多などです。
対策として、距離を取る、音量を下げる、指向性マイクや抑制機能付き機器を使う方法があります。
AC-60は「マニュアル」と「オート」があります。
※アンチ・フィードバックを使用しない場合はOFFにします。
マニュアル
つまみを回して、L〜Hの間で周波数を設定します。
オート
つまみを「AUTO」に合わせて、「START」ボタンを押します。
検出中はランプが点滅し、検出が完了するとランプが点灯状態になります。
自動検出をやり直す場合は再度STARTを押します。
MUTEボタンをONにすると、一時的にミュート(消音)できます。
楽器のチューニングやケーブルの抜き差しなど、音を出したくない場面で便利です。
MUTEボタンを押すことで、不要なノイズや音がスピーカーに出力されるのを防げます。
モニター・ヘッドホン
ヘッドホンを入力して、聞きながら演奏できます。
だたし、若干音痩せしているように感じるため、私は普段使用していません。
リア・パネル
- ミキサー
- レコーダー
- バッキング・マシーン
- CDプレーヤー
- チューナー
- フット・スイッチ
豊富な入出力がありますが、私はほとんど使用していません。
まとめ
AC-60を選ぶ理由
AC-60は音の良さと、シンプルな操作性が魅力です。
近年のアコースティックギターアンプは多機能な分「買ったけど使いこなせない」「使わなかった」「必要なかった」などがあります。
AC-60は少し前のアンプなので、多機能ではないですが、弾き語りをやるには十分すぎるスペックを持っています。
初めてアコースティックギターアンプを買う人にもオススメです。
購入時のポイント
冒頭にも記載しましたが、AC-60の生産は終了しています。
これまで多くの台数が出荷されているため、中古楽器店、オークション、フリマなどでたまに見かけます。
しかし、中には当時の販売価格を超えた値段(80,000〜100,000円)で販売している所もありますが、そこまでのお金を出してまで買う価値はありません。
現在はもっと安く・高機能なアンプがあるため、「同価格帯の他メーカーと比較」を参考にそちらを購入した方がいいです。
販売価格が30,000〜40,000円であればAC-60を検討してみてね。
もしくはAC-33でもいいね。