【本物と類似品】2種類のローリングカポを比較

【本物と類似品】2種類のローリングカポを比較

もりそう

曲中に転調できるカポとして有名な「ローリングカポ」だけど類似品があるの知ってる?
知らずに買っている人もいるから気をつけて!
記事を書くにあたって

本物という定義はないですが、「グレッグベネット/グライダーローリングカポ(GL-1)」が有名です。
その他の安価なノーブランド品を類似品として解説していきます。
ローリングカポの使い方は「グレッグベネット/グライダーローリングカポの使い方(GL-1)」を参考にしてください。

  • 本物と類似品の違いは?
  • 類似品でも買う価値はある?

実際に2つのローリングカポを持つ私が比較しました。

今回の記事では「本物と類似品の違い」「類似品を買う価値はあるのか?」について解説しています。

記事を読むことで両者の違いが明確になり、購入時に迷いがなくなります。


もりそう

類似品は安っぽさはあるけど、価格を考えれば、購入しても損なく普通に使えるよ。
ただし、グレッグベネットを使ったことある人からすると類似品は品質に「不安」があるね…

類似品の口コミを見ると、6弦もしくは1弦側の音がビビるとありましたが、実際に使ってみると問題ありませんでした。

ギターのネック形状・ネック幅・弦高によってビビりの発生条件は変わります。

グレッグベネットはこんな人にオススメ

  • 価格より品質にこだわる
  • 有名ギタリストが使っている“本物が”欲しい

類似品はこんな人にオススメ

  • ローリングカポを安く試したい

メーカーと価格


※画像は「セイヤインターナショナル」というメーカーの類似品です。

メーカー 価格
グレッグベネット 1社 3000〜3500円
類似品 10社以上 1000円前後

グレッグベネットは1つのメーカーですが、類似品は10社以上から販売されています。

おそらく、類似品の物自体は同じで、販売メーカーが異なるだけです。

価格はグレッグベネットが3000円を超えるのに対して、類似品は1000円前後で購入することができます。

価格差は約3倍です。

スペックの比較

サイズ・重さ

【サイズ】

中央の「弦が触れるゴムの部分」とネックに当たる「糸巻きのような形の部分」のサイズが異なります。

画像を見ると類似品の方が若干小さいのが確認できます。


【重量】

類似品はサイズが小さく、重いです。

以下で解説しますが、シャフトやゴム素材が軽量化されていないからだと考えられます。

約3gの違いはありますが、実際に取り付けてもわからないレベルです。

部品の違い

【ゴム】

ローリングカポ、一番の違いは弦に直接触れる部分の「ゴム」です。

グレッグベネットは弾力があるゴム製ですが、類似品は堅いプラスチック製に近い素材が使われています。

素材の質感が異なるのが一目瞭然です。


【ボルト/ネジ】

グレッグベネット:6角穴付きボルト
類似品:ネジ

音質に変わりはありません。

ボルトとネジは何が違うの?

「6角穴付きボルト」は締め付けの力が強い特徴を持っています。

注)類似品の中にはネジが最初から緩んでいたという例もあり、徐々に緩んでくる可能性があります。

MEMO

グレッグベネットのローリングカポは6角穴付きボルトに「YFS」とあります。
一部の6角穴付きボルト年間生産数が世界一を誇る台湾のメーカーになります。
ボルト1つにしてもメーカー品を採用して作られています。


【取り外し部分】

グレッグベネットは画像の赤丸で囲った所に「GLIDER」と彫られていますが、類似品にはありません。


【取り外し部分の内側】

普通、内側まで見る人はいませんが、確認すると作り込みが違います。

グレッグベネットは差し込みやすいよう入り口が加工されていますが、類似品は加工なし。

ザラザラ部分も画像では同じように見えますが、凹凸の深さが全然違います。

類似品は見た目だけで作りが甘い。

使用感の比較

【取り付け時】

類似品は弦に触れる部分がプラスチック素材に近いことで、取り付ける時に滑ります。

滑る・取り付けにくいというのは類似品のデメリットです。

ライブなどで使うとモタついてしまう可能性があります。


【転調時】

取り付け時に滑りやすいということは、転調時のスライドにも大きく影響します。

グレッグベネット:滑りにくい
類似品:滑りやすい

どっちがいいのか?

滑りが多少悪くてもグレッグベネットの方が使っていて安心します。

サウンドの違い

初心者にはわからないレベル。

カポの使用後、チューニングがどれくらい狂うかを検証しましたが、それほど狂うことはありませんでした。

耐久性

「弦に触れる部分」にヒビが入っているのが確認できます。

類似品のローリングカポを購入して2、3回使用しただけでヒビが入りました。

安物はやはり価格に見合った品質だと言えます。

長期間使うことを考えると類似品はオススメしません。

類似品の口コミ

良い口コミ
・楽器店より安く買えた
・カポの移動が楽
悪い口コミ
・臭い
・ネジが緩んでいた
・締め付けが弱い

もりそう

「楽器店より安く買えてよかった」
とチラホラ見ますがそもそも物が違います。
ローリングカポは複数あることを覚えてください。

ローリングカポ(まとめ)


今回はローリングカポの「本物と類似品」を比較しました。

ローリングカポは2種類あります。

・グレックベネット:3000円前後
・類似品:1000円前後
まとめ
  1. 類似品を購入しても普通に使える
  2. 類似品の品質(耐久性)に不安がある
  3. 曲中に転調したい場合は他のカポを検討してみるのもアリ
  4. 類似品は大手楽器店での販売はない
  5. 類似品が購入できるのはネットショップ

もりそう

ぶっちゃけ、類似品を買うなら、少しお金をプラスしてでもグレッグベネットを買うべき。
長く使うのであれば尚更です!

グレッグベネットはこんな人にオススメ

  • 価格より品質にこだわる
  • 好きなギタリストが使っているから欲しい

類似品はこんな人にオススメ

  • ローリングカポを安く試したい

【Greg Bennett】THE ROLLING CAPO LG-1をレビュー

2 COMMENTS

zizi

もりそうさん、おはようございます

先日知人が1000円バージョンを購入し
自分のと比べてみると、やはり弦押さえのゴム部が
 ・やや光沢があってプラスチックな感じ
 ・幅がやや短い
と、もりそうさんが書かれてるとおりの違いがありました
私はスライドが下手で、指板に対してゴムがすぐにずれてしまうので
幅は少しでも長めの方が安心ですw

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もりそう

ziziさん
いつもありがとうございます。
前から比べてみたいと思い「ネタ」で購入してみました。
率直に値段相応かなぁと言った所ですかね…
パチモン?類似品?はカポに限らず他にもいっぱいあるので今後も試してみようかと思ってます!
問題はこういうアイテムは一度試したらもう使わず、溜まってしまうことです(苦笑)

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