【東洋リビング】FD-140A(B) フラットドライ防湿庫をレビュー

防湿庫 FD-140A(B)

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もりそう
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今回はギター用の防湿庫「FD-140A(B) 」を紹介するよ。

  • 防湿庫のメリット・デメリットを知りたい
  • 高いお金を出して購入する価値を知りたい
  • FD-140A(B) のレビューを知りたい

ギターのメンテナンスを行う上で、湿度管理は大事です。

冬になれば暖房を使うことで乾燥し、梅雨の時期になれば湿度が上がります。

ギターは木で作られているため、湿気を吸ったり、吐いたり呼吸しています。

環境が悪いと、割れたり、錆たりトラブルを起こします。

各メーカーから、様々な湿度管理アイテムが販売されていますが、使い切りタイプの物や、水分を含ませる物など、定期的にメンテナンスを必要とします。

結果、めんどくさくなり、いつの間にか湿度管理をしなくなる人が多いです。

今回の記事では、メンテナンスフリーの東洋リビング 防湿庫「FD-140A(B) 」を紹介しています。

記事を読むことで、FD-140A(B) の特徴を知ることができます。


FD-140A(B) の評価
湿度調整
 (5)
満足度
 (5)
価格(約173,000円)
 (1)
総合評価
 (3.5)

メリット

  • 庫内湿度 50%前後を維持
  • 電気代が1年間で100円以下
  • メンテナンスフリーで使える
  • 動作音はしない
  • 品質の高い日本製

デメリット

  • 価格が高い
  • 地震対策が必要

FD-140A(B) の特徴は、年間を通して、安定した湿度管理を行えることです。

使い方が簡単で、コンセントを入れるだけです。

年間の電気代も100円以下と、かなり魅力的な製品です。

ただし、価格が約173,000円とかなり高額なので、「そこまでしていらない」「ハードケースで十分」という人がほとんどです。

FD-140A(B) は、メンテナンスフリーで使える、最強の湿度管理アイテムです。

こんな人にオススメ

・湿度管理を徹底したい人

・弾く時間はないけど、大好きなギターを毎日眺めたい人

東洋リビングについて

東洋リビングは、防湿庫のメーカーとして、業界NO.1の販売実績です。

カメラのレンズやトレーディングカードを保管するなど、近年需要が高まっています。

小型〜大型サイズまで、様々用意されているため、自分に合った製品が見つかります。

ホームページには、購入した人の設置実例があるので、参考にしてみてください。

FD-140A(B) の概要

特徴を解説

メーカーサイトより引用

特徴
  • ボディの割れ防止・ネックの反り防止・金属パーツのサビ防止に最適
  • 独自開発の除湿ユニット&加湿ユニットで庫内湿度50%RH(±10%)一定保持
  • 安心の日本製で高品質&耐久性抜群
  • 乾燥剤の交換が不要でメンテナンスフリー
  • 電池交換不要なアナログ湿度計付き※デジタル温湿度計(オプション品)取り付け可能
  • 動作音はほとんどなく、静かな場所への設置も可能
  • 電気代はなんと1年間で100円以下の超省エネ設計
  • 高級鋼板を採用
  • 形状記憶合金採用で無音設計
  • 安心の1年間無償保証(湿度計は3年間)

引用元:東洋リビング株式会社

寸法

外寸:485(W)×1281(H)×361(D)
内寸:483×1178×236
内容量:135

重量:26kg
消費電力:除湿時0.45W / 加湿時:0.26W
定格電圧:AC100V (50/60Hz)
製品材質:スチール
付属品:カギ、アジャスター×2、転倒防止板×2、ワッシャー組み込みボルト×2、六角レンチ

オプション品

オプションの一例
  • 庫内収納本数の増設
  • 湿度計をデジタル式に変更
  • ギターハンガーをラッカー塗装対応に変更

私は当初、ハンガー部分を「ラッカー塗装用」に変更しようとしましたが、代理店ではオプション追加が不可能でした。

オプションを追加・変更したい人は、公式サイトから購入する必要があります。

ラッカー塗装とは?

正式名称:ニトロセルロースラッカー

塗装が薄いので、音の「鳴り」が良いとされますが、施工に手間がかかるため、高級ギターに使われることが多いです。
とてもデリケートな塗装のため、取り扱いが難しいとされています。
温度や湿度などで白濁したり、ゴムと化学反応を起こし、ゴム焼け(黒くなる)することがあります。

価格と購入場所

価格

基本ベース(オプション無し)は約173,000円です。

東洋リビングの製品の中でも、サイズが大きめなので、価格も高いです。

もりそう
もりそう

本当にギターが好きな人でないと、手が出ない価格だよね。


購入場所

大手の楽器店であれば、実物を見て購入することができますが、地方ではなかなか見ることができません。

ちなみに、私の住んでいる地方には無かったので、ネットショップで購入しました。

ネットショップの良いところは、「ポイント」が付くことです。

時期によっては、PayPay祭があるので、PayPayで支払えばポイントがもらえます。

私はサウンドハウスで購入し、サウンドハウスで使えるポイントとPayPayポイントをもらいました。

価格が約173,000円なので、それなりにポイントがもらえます。

せっかくなら、後から買い物で利用できるポイントをもらった方がお得なので、購入時期も考えてみてください。

東洋リビング 公式ホームページ以外の代理店ではオプションを付けることができません。

オプションが不要であれば、代理店の方がお得です。

FD-140A(B) の設置方法と仕様

転倒防止板とアジャスター

注意

FD-140A(B)を梱包から開けると、画像のように転倒防止板が付いていません。

扉にも注意喚起の貼り紙がありますが、この状態で扉を開けると、前に倒れてくるで注意してください。

FD-140A(B) の底に、転倒防止板(手前)とアジャスター(奥)を取り付けます。

取り付けるには、一度ガラス扉を上にして倒します。

この時に、背面にある湿度ユニットを潰さないように、毛布や、梱包材など利用して行います。

倒す時、起こす時は、2人で作業することをオススメします。

転倒防止板(手前)は六角ボルトで固定します。

アジャスター(奥)はネジ式なので、回して固定するだけですが、最後まで入れないのがポイントです。

最後までネジを入れると、アジャスターを取り付けた奥が低くなり、本体が斜めになります。

最初は半分くらい入れて、後で微調整を行います。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: C1D7F6AA-907D-4EA2-B73D-E24ACE6446B6.jpeg

FD-140A(B) を起こしたら、天面に水平器を置いて、バランスの確認を行います。

水平器を持っていない人は、スマホのアプリ(水平器)でも確認できます。

FD-140A(B) がグラつくようであれば、アジャスターを回して、高さの調整を行います。

アジャスターは、ある程度の傾斜に対応できるように、動く仕様になっていますが、左右の(バランス)調整が難しいで、水平器を見ながら、微調整してください。

補足

取扱説明書がわかりにくかったので、メーカーに確認した所、アジャスターは、ナット部分を回すことが基本のようです。

黒い部分を回しても取り付け出来ますが、空回りすることがあるようです。

設置場所

人によってはリビング、自分の部屋など設置場所は様々です。

購入する前に、どこに設置するか必ず検討してください。

特に結婚している人は、奥さんに必ず相談してください。

置く場所によっては、怒られる可能性があります。

設置場所の確認事項
  • 安定した場所
  • コンセントが近くにある
  • 壁にアンカーを打ち込める
  • 家族に邪魔扱いされない
補足

製品情報を見て、ある程度計測しますが、実際に届くと想像より大きいです。

それは、転倒防止板やアジャスターが付いた時の、高さを考えていなかったからです。

大きい黒い塊なので、部屋の広さによりますが、意外と圧迫感あります。

地震対策

FD-140A(B)には、転倒防止板が付いていますが、それだけでは不十分です。

日本は地震が多い国なので、他の転倒防止アイテムを組み合わせて、より強固にする必要があります。

FD-140A(B) の背面には、二ヶ所の穴が空いているため、ワイヤーやチェーンなどを通して固定してください。

壁にアンカーを打って、固定する方法があります。

壁の中に下地がないと、ネジだけでは固定できません。

※石膏ボードに打ち込む場合は、石膏専用のアンカーが必要になります。

以上の対策を踏まえた上で、改めて設置場所を考えてください。

筆者の場合

私はアンカーを打ち込み、ワイヤーで固定しています。

転倒防止グッズは色々あるため、自宅の環境に併せて選んでみてください。

また、転倒防止板とアジャスターの下に、耐震マット、耐震ジェルを置くとさらに効果的です。

各設備について

ギターネック

ギターを支えるネックハンガーは「HERCULES(GSP39WB PLUS) 」が取り付けられています。

※細いネック用(ウクレレなど)のアタッチメントが付属しています。

「GSP39WB PLUS」は完全にネック(1点)だけで、固定されているため、前後、左右に揺れます。

地震の揺れの大きさによっては、庫内で動くため、接触する可能性があります。

補足

通常、吊り下げ式は、3点で固定されることが多く、揺れることがありません。

ハーキュレスギタースタンド

ネックが触れる部分は、ラッカー塗装に対応していません。

ラッカー塗装とは?

正式名称:ニトロセルロースラッカー

塗装が薄いので、音の「鳴り」が良いとされますが、施工に手間がかかるため、高級ギターに使われることが多いです。
とてもデリケートな塗装のため、取り扱いが難しいとされています。
温度や湿度などで白濁したり、ゴムと化学反応を起こし、ゴム焼け(黒くなる)することがあります。

もりそう
もりそう

自作してみたよ。

市販されている、ギタースタンドのカバーをカットしただけです。

注意点としては、製品をカットすると切り口がボロボロになります。

画像は、切り口を奥側にして、綺麗に見せています。


ガラス扉

扉は適度に重さがあり、開閉も特に問題ありません。

ガラスの厚みもそれなりあるので、簡単には割れないと考えます。


湿度計

標準は「アナログ湿度計」が付属します。

オプションで「デジタル湿度計」にも変更できますが、アナログの方が個人的には好きです。

表示は見やすく満足しています。

東洋リビングのホームページを見ると、後からでも購入できるようです。


鍵は2つ付属します。

鍵が閉まっていれば、子供たちから触られる心配がありません。

楽器店に限らず、自分が経営する会社のインテリアとして設置したい場合でも、鍵をかけておけば盗まれることもありません。

FD-140A(B) をレビュー

湿度管理の効果

湿度管理は完璧です。

使い始めは、多少のバラツキがありましたが、1〜2日後には約50%を一定に保っています。

私はリビングで、エアコンを使用していますが、現在は全く心配がなくなりました。

これまで、沢山の湿度管理アイテムを試してきましたが、どれも使用期間が決まっています。

FD-140A(B)は完全メンテナンスフリーなので、ストレスがなくなります。

ギター1本分が収納できるように作られているため、庫内の前後、左右がギリギリです。

今回、収納しているのは「Grrevn F」というモデルで、MartinのOMサイズより、ひと回り大きいサイズになります。

ギターを出し入れする際に、かなりの確率で接触します。

私は接触してもそこまで気になりませんが、貴重なヴィンテージギターや、D-45などの高級ギターを収納する場合に、傷が付くのが心配な人は辞めた方がいいです。

今後はギターが接触しやすい所に、目立ちにくい黒色のクション材でも取り付けようかと考えています。

満足度について

満足度は100%です。

結婚して家庭を持つと、ギターを弾く時間は限られます。

そんな中でも、大好きなギターを毎日眺めてられるのは最高です。

かなり高額な買い物でしたが、本当に買って良かったです。

後悔は一切ありません。

不満点を上げるとしたら、上記「庫内のサイズ感」で記載した、出し入れする際に接触することくらいです。

こんな人にオススメ

購入した方がいい人

自分のギターが本当に好きで、ギター1本の保管に約173,000円出せる人。

お金を持っている、持ってないの話ではなく、1本のギター保管のためにそれだけの価値があると思える人。

湿度管理の心配をすることなく、自分のギターをずっと眺めていたい人。

もりそう
もりそう

悩んでいるなら買うべきだよ。


辞めた方がいい人

高級ギターやヴィンテージギターを持っている人で、極端に心配性な人は辞めた方が良いです。

FD-140A(B)を購入する前は、これで「湿度管理の心配がなくなる」と思っていましたが、購入後に別な不安要素が出てきます。

不安要素
  • 地震問題
  • ギターが庫内で、振り子のように揺れる問題
  • 出し入れする際に、周囲に接触する問題
  • ラッカー塗装問題

FD-140A(B)を倒れないように固定していても、倒れる可能性がゼロではありません。

ネック部分だけで固定し、宙に浮いている状態なので、万が一、倒れれば破損の可能性があります。

私は現在、Grevenギターを収納していますが、もし倒れてネックが折れても、「直せばいいや」という考えです。

もちろん、きちんと対策を取っていれば倒れることはないですが、それくらい余裕があった方がいいです。

もりそう
もりそう

本来、安心な保管のはずが、逆に不安な保管になって、ストレスになりかけないよ。

まとめ

FD-140A(B) の評価
湿度調整
 (5)
満足度
 (5)
価格(約173,000円)
 (1)
総合評価
 (3.5)

メリット

  • 庫内湿度 50%前後を維持
  • 電気代が1年間で100円以下
  • メンテナンスフリーで使える
  • 動作音はしない
  • 品質の高い日本製

デメリット

  • 価格が高い
  • 地震対策が必要

FD-140A(B) の特徴は、年間を通して、安定した湿度管理を行えることです。

使い方が簡単で、コンセントを入れるだけです。

年間の電気代も100円以下と、かなり魅力的な製品です。

ただし、価格が約173,000円とかなり高額なので、「そこまでしていらない」「ハードケースで十分」という人がほとんどです。

FD-140A(B) は、メンテナンスフリーで使える、最強の湿度管理アイテムです。

こんな人にオススメ

・湿度管理を徹底したい人

・弾く時間はないけど、大好きなギターを毎日眺めたい人

ギターの湿度管理 【乾燥時期の対策】ギターの湿度管理を解説 梅雨時期 湿気対策 【梅雨時期の湿気対策】アコギのネック反り防止方法 【湿度調整】ギターブレス(GUITAR BREATH2)の使い方を解説

2 COMMENTS

清水 邦明

友人からマーチンD45を譲り受けたのですが、保管の方法で悩んでいます。
ギターケースに湿度調整剤を入れているのですが、このところの猛暑でケースを開けると温度30度、湿度75%程度になっています。
そのような中、もりそう様のFDー140Aの記事を拝見して購入するか迷っているところです。出し入れの際の接触と地震対策が気になります。
当地域は福島県との県境にあり3.11でも自宅半壊の被害を受けました。
気になるなら止めたほうが良いですかね。

返信する
もりそう

清水邦明さん
コメントありがとうございます。
Martin D-45 素晴らしいギターをお持ちですね。

【接触について】
ドレッドノートサイズですと、防湿庫とギターのクリアランス(隙間)はかなりギリギリになります。
ただ、000サイズなどの小ぶりなギターでも接触する可能性はあります。
出し入れは細心の注意を払うことになります。
当初、防湿庫内にクッションを貼ろうと思いましたが、めんどくさくて辞めました。

【地震対策について】
記事内にも書きましたが、壁にアンカーを打って転倒防止は必須です。
また、脚にも市販の転倒防止を貼り付ければさらに効果があると思います。
防湿庫の重量があるため、以上の対策を取ればそう簡単には倒れないと思いますが、問題は内部のギターハンガーです。
ギターを設置すると左右、前後に揺れます。
震度にもよりますが、間違いなくギターが接触します。
前後に揺れれば、最悪の場合ガラスが割れる可能性も…

私は、防湿庫を購入して後悔していません。
毎日、好きなギターを眺めながら生活できるのは至福です。
個人的には、地震で倒れてギターが壊れても、「その時はその時」と割り切っています。
ネックが折れても、直せばいいやと思っています。

人によって考え方は様々なので、もし毎日、心配、不安なまま生活するくらいなら購入せず、ハードケースで管理した方が良いと思います。

何か気になることがあれば気軽にコメントください。
(^ ^)

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