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今回はMartin弦の種類について解説するよ。
- Martin弦の種類について知りたい
- オススメのMartin弦について知りたい
- 使い分けを知りたい
Martin弦は、種類が豊富で、多くの人が悩みます。
私自身、ギターを始めた頃、パッケージの青・緑・赤、何が違うのか分かりませんでした。
今回の記事では、Martin弦について紹介しています。
記事を読むことで、7種のMartin弦の特徴をまとめて知ることができます。
Martin弦は、2018年にリニューアルしており、パッケージが変更されています。
リニューアルの目的は、製品ラインナップの整理とされていますが、それでも多いと感じるのが正直な所です。
沢山の種類がありますが、基本は、青パッケージの「Superior Performance」(スーペリア パフォーマンス)をベースに作られています。
弦選びで迷ったら、まずは「Superior Performance」を使ってみてね。
Martin弦のラインナップ
種類 | 特徴 |
---|---|
Superior Performance | Martin弦のスタンダード |
Marquis Silked | ボールエンド部を シルクでラッピング |
Lifespan 2.0 | トリートメント加工を 施したロングライフ弦 |
Flexible Core | 芯線が細く、巻き線が太い |
Retro | 1930年代の復刻モデル |
Martin Originals | Martin弦の始まり |
Clapton’s Choice | エリック・クラプトン シグネイチャー |
表に記載している製品は、全製品ではありませんが、主に使用されるものです。
Superior Performance
メリット
- 音抜けが良い
- 音量がある
- 高音がキンキンしない
- 手が汚れにくい
デメリット
- 劣化が早い
メーカーサイトより引用
Martin Authentic Acoustic SP®弦のなかで最もベーシックになるスーペリアルパフォーマンスシリーズはプレイヤーにとって最高のパフォーマンスを求めて作られました。
これまでのマーティン弦よりも強度のある芯線、耐食性の高い巻線を採用しブロンズとフォスファーブロンズのラインナップがあります。
Martin Authentic AcousticSP®の弦は、優れたチューニング安定性、耐食性、そして優れた演奏性を提供します。
青パッケージが目印の弦です。
「定番弦」「基準弦」と言われる弦になります。
張りたては、「シャリーン」の気持ちの良いサウンドを響かせますが、やや劣化が早いです。
Martinギターに限らず、他メーカーのギターに張る人も多いです。
弦選びで迷ったら、まずは試してみてね。
・全てのアコギ演奏者
80/20 BRONZE
品番 | ゲージ(太さ) |
---|---|
MA170 | Extra Light |
MA175 | Custom Light |
MA140 | Light |
MA150 | Medium |
MA240 | Bluegrass(ブルーグラス) |
MA180 | Extra Light(12弦用) |
MA190 | Light(12弦用) |
PHOSPHOR BRONZE
品番 | ゲージ(太さ) |
---|---|
MA530 | Extra Light |
MA535 | Custom Light |
MA540 | Light |
MA545 | Light/Medium |
MA550 | Medium |
MA500 | Extra Light(12弦用) |
Marquis Silked
メーカーサイトより引用
スーペリアルパフォーマンスをベースにボールエンド部分をシルクでラッピングしブリッジとブリッジプレートの磨耗やダメージを軽減します。
弦を変える際のブリッジへのダメージを軽減するだけでなくチューニングの安定性も向上します。
ヴィンテージギターや高額なギターのブリッジを守りたい方へオススメのシリーズです。
緑パッケージが目印の弦です。
ボールエンド部が、シルクで保護されているため、ギター本体に優しい弦になります。
価格がSuperior Performanceより、約100円ほど高くなります。
ギターを保護するためだけに、Marquis Silkedを使い続けるのは、難しいと考えています。
「他のメーカーの弦も試してみたい」「ギターに合った弦を試した」と思うからです。
・ヴィンテージギター所有者
・高級ギター所有者
80/20 BRONZE
品番 | ゲージ(太さ) |
---|---|
MA170S | Extra Light |
MA175S | Custom Light |
MA140S | Light |
MA150S | Medium |
MA180S | Extra Light(12弦用) |
PHOSPHOR BRONZE
品番 | ゲージ(太さ) |
---|---|
MA530S | Extra Light |
MA535S | Custom Light |
MA540S | Light |
MA550S | Medium |
MA500S | Extra Light(12弦用) |
Lifespan 2.0
メーカーサイトより引用
Martinの次世代Lifespan 2.0弦は、2年の歳月を費やしたMartinの新しい特許取得済みの技術を使用して設計されています。
弦そのもののトーンを損なうことなく腐食を防ぐ為に芯線と巻線のそれぞれにトリートメント加工を施しています。
その結果、演奏性やサウンドもマーティン弦のパフォーマンスを最大限に発揮し、市場で出回っている他のどのロングライフ弦よりも長持ちするようになりました。
弦本来のサウンドを失うことなく長時間の演奏にも耐えるロングライフ弦はLifespan 2.0だけです。
赤パッケージが目印の弦です。
いわゆる、コーティング弦になります。
Martinは「市場で出回っている他のどのロングライフ弦よりも長持ち」としていますが、コーティング弦の代表格である、ELIXIR(エリクサー)ほどではありません。
ただし、両者を比較するのは難しいです。
Lifespan 2.0は、コーティング弦でありながら、ノンコーティング弦に近いタッチ感(弦の感触)、サウンドが特徴だからです。
それに比べ、ELIXIR(エリクサー)は、コーティング弦特有のタッチ感があります。
・ノンコーティングに近いタッチ感で、耐久性も欲しい人
80/20 BRONZE
品番 | ゲージ(太さ) |
---|---|
MA170T | Extra Light |
MA175T | Custom Light |
MA140T | Light |
MA150T | Medium |
MA180T | Extra Light(12弦用) |
PHOSPHOR BRONZE
品番 | ゲージ(太さ) |
---|---|
MA530T | Extra Light |
MA535T | Custom Light |
MA540T | Light |
MA550T | Medium |
MA500T | Extra Light(12弦用) |
Flexible Core
メーカーサイトより引用
FLEXIBLE CORE SERIESが最高品質の素材を用いてAUTHENTIC ACOUSTIC FLEXIBLE COREとしてバージョンアップ。
芯線を細くし巻き線を太めにすることで、反応の速いシャープなアタックを実現。
程よいテンション感は初心者をはじめ、フィンガーピッカー、エレクトリックアコースティックプレイヤーまでコントロールしやすく、テンション感による独特な響きをお楽しみいただけます。
「92/8フォスファーブロンズ」、「シルク&フォスファー」2種類の素材でそれぞれラインナップを展開。
オレンジパッケージが目印の弦です。
Lightゲージは、トミー・エマニュエルのシグネイチャー弦になります。
・トミーエマニュエルが好きな人
・ソロギター演奏者
PHOSPHOR BRONZE
品番 | ゲージ(太さ) |
---|---|
MA535FX | Custom Light |
MA540FX | Light Tommy’s Choice |
MA550FX | Medium |
MA500FX | Extra Light(12弦用) |
Retro
メーカーサイトより引用
モネルと呼ばれる素材を巻き線に使用した、1930年代マーティン弦の復刻モデル。
楽器に用いられた材の自然なサウンドといえるような、独特なメロウさと歯切れの良さを兼ね備えた弦です。
黒パッケージに「RETRO」の文字が目印の弦です。
Martin社は、オーセンティックシリーズなど、復刻モデルのギターを販売しています。
それに伴い、弦も当時に近い物を使おうと考え、復刻させたのが「Retro」弦になります。
素材のモネルは、ニッケルと銅を組み合わせたのです。
ニッケルは主に、エレキギターの弦として採用されますが、現代のアコースティックギターでは馴染みがありません。
わかりやすく言うと、アコギ弦とエレキ弦を足して割ったような弦だね。
・カントリーを演奏する人
・ブルースを演奏する人
・ブルーグラスを演奏する人
品番 | ゲージ(太さ) |
---|---|
MM10 | Extra Light |
MM11 | Custom Light |
MM12 | Light |
MM13 | Medium |
MM1012 | Extra Light(12弦用) |
MLJ13 | Medium/Light LJ’s Choice |
MTR13 | Bluegrass Tony Rice’s Choice |
Martin Originals
メーカーサイトより引用
80/20 BRONZEで深みのある豊かな低音とクリアで明るい高音。マーティンストリングスの確かなサウンドとクオリティ。
装い新たに帰ってきました。
紫パッケージが目印の弦です。
・80/20ブロンズ弦が好きな人
80/20 BRONZE
品番 | ゲージ(太さ) |
---|---|
M170 | Extra Light |
M175 | Custom Light |
M140 | Light |
M150 | Medium |
Clapton’s Choice
メーカーサイトより引用
「私がアコースティックギターを弾くときは、スタジオでもステージでもこのマーティン弦を使用している。私の求めている音を得ることができるんだ。」― エリック・クラプトン
黒パッケージに「ERIC CLAPTON」の文字が目印の弦です。
エリック・クラプトンのシグネイチャー弦になります。
フォスファーブロンズのみで、ゲージも2種類だけになります。
・エリッククラプトンが好きな人
PHOSPHOR BRONZE
品番 | ゲージ(太さ) |
---|---|
MEC12 | Light |
MEC13 | Medium |
まとめ
種類 | 特徴 |
---|---|
Superior Performance | Martin弦のスタンダード |
Marquis Silked | ボールエンド部を シルクでラッピング |
Lifespan 2.0 | トリートメント加工を 施したロングライフ弦 |
Flexible Core | 芯線が細く、巻き線が太い |
Retro | 1930年代の復刻モデル |
Martin Originals | Martin弦の始まり |
Clapton’s Choice | エリック・クラプトン シグネイチャー |
沢山の種類がありますが、基本は、青パッケージの「Superior Performance」(スーペリア パフォーマンス)をベースに作られています。
弦選びで迷ったら、まずは「Superior Performance」を使ってみてね。