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今回はMartin「Clip-on Tuner」を紹介するよ。
- Martin チューナーの特徴を知りたい
- Martin チューナーの使い方を知りたい
ギターを演奏する上で、チューナーは必須です。
正確なチューニングを行うために、プロギタリストも必ず使用しています。
私はこれまで10種類の製品を試しました。
今回の記事では、私が実際に使用しているMartin「Clip-on Tuner」を紹介しています。
記事を読むことで、Martin チューナーの特徴を知ることができます。
メリット
- チューニング精度が高い
- 画面の可動域が広い
- 簡単操作
デメリット
- 画面が小さい
- ♭機能が無い
- 全体的に反応が遅い
Martin(マーチン)という名前だけのチューナーではなく、きちんと精度が高いチューナーです。
注目して欲しいのは、測定精度です。
多くのチューナーは、測定精度が「±1セント」ですが、Martin Clip-on Tunerは「±0.5セント」になります。
他のチューナーより、一段精度が高い仕様です。
チューニングが、どれくらいズレているか数値化されているのも特徴です。
Martin好きな人にオススメだよ。
・Martin(マーチン)が好きな人
・精度が高いチューナーが欲しい人
・レコーディングで使用したい人
Martin Clip-on Tunerの概要
- 測定範囲:A0(27.5Hz)〜C8(4.186.0Hz)
- 基準ピッチ:A4(430~450Hz)
- 測定精度:±0.5セント
- チューニングモード:CHROMATIC/GUITAR/BASS/UKULELEVIOLN
- 電源:リチウム・ポリマー電池
- その他機能:オートオフ機能(約3分)
- 付属品:取扱説明書
- 価格:約2,800円
画像を見れば分かりますが、本体はかなりコンパクトです。
近年、チューナーの液晶画面は大型傾向にありますが、ややコンパクトなサイズ感です。
Martin Clip-on Tunerの使い方
Clip-on Tunerを使う準備
・チューナー本体
・取扱説明書
・ボタン電池(CR2032)
・保証書
取扱説明書が英語だけど、使い方が簡単だから大丈夫だよ。
使用電池は、クリップチューナーで多く使われる「C2032」です。
本体の側面に入れる所があります。
クリップの挟む部分はゴム製なので、ラッカー塗装のギターに長時間取り付ける場合は注意してください。
ラッカー塗装とは?
正式名称:ニトロセルロースラッカー
塗装が薄いので、音の「鳴り」が良いとされますが、施工に手間がかかるため、高級ギターに使われることが多いです。
とてもデリケートな塗装のため、取り扱いが難しいとされています。
温度や湿度などで白濁したり、ゴムと化学反応を起こし、ゴム焼け(黒くなる)することがあります。
一般的なクリップ式チューナーは、画面の可動箇所が2点の場合が多いです。
Martin Clip-on Tunerは4点になります。
4点になったことで、自分好みの位置に、完璧に配置できます。
ヘッド裏にチューナーを隠したい人もいます。
その時は「反転機能」が付いているチューナーを使いますが、Martin Clip-on Tunerには付いていません。
反転機能を使う必要がないほど、自由に画面を配置(可動)できるからです。
反転機能とは?
チューナーの向きが変わっても、それに追従して画面が反転する機能です。
製品によって仕様が異なります。
・自動反転
・手動反転
・全画面が反転
・アルファベットだけが反転
画面に保護シールが付いています。
そのまま使用しても良いですが、剥がした方が鮮明になります。
チューニングのやり方
電源ボタンを長押しすると「入」になります。
※電源を「切」にする場合も長押しです。
初めてチューナーを使う場合は確認してください。
初期設定は「440」になっています。
違う数値になっていたら、周波数を「440」に合わせます。
周波数調整ボタンを、1回押すごとに1増えます。
Martin Clip-on Tunerは「430~450Hz」の範囲で変更ができます。
440HZ(ヘルツ)とは?
チューニングは、基準の音が必要になります。
ギターは440Hz=A(ラ)が世界基準になります。
では他の周波数は何で使うのか?
生ピアノ、バイオリン、管楽器などクラシック音楽で442Hzを使います。
Martin Clip-on Tunerには5つのモードが搭載されています。
C:クロマチック
G:ギター
B:ベース
U:ウクレレ
V:バイオリン
液晶画面に出るアルファベットで、現在のチューニングモードが分かるようになっています。
モードを変更する場合は「電源ボタン」を1回押すごとに「C→G→B→U→V」の順番で変わります。
Cモード
クロマチックモードはギターに関係なく、他の楽器にも使えるモードになります。
ギターの場合は、レギュラーチューニングはもちろん、変則チューニングを使う場合にも便利です。
ただし、自分が合わせたい音を知っておく必要があります。
「C」モードを使うと、音を上げ下げした時に、アルファベット表記が頻繁に変わるため、初心者にとってはわかりにくいことが多いです。
Martin Clip-on Tunerに限らず、多くのチューナーがC「クロマチック」を採用しているので、クロマチックモードを使うことをオススメします。
Gモード
ギターのレギュラーチューニングで使います。
6弦を弾いて6Eに合わせる
5弦を弾いて5Aに合わせる
4弦を弾いて4Dに合わせる
3弦を弾いて3Gに合わせる
2弦を弾いて2Bに合わせる
1弦を弾いて1Eに合わせる
Martin Clip-on Tunerには♭機能がありません。
半音階チューニングを行う場合は、C(クロマチック)モードを使う必要があります。
♭機能とは?
Gモード、Bモード時に、♭を付けることで、半音階のチューニングができる機能です。
♭:半音
♭♭:1音
♭♭♭:1音半
画像は、BOSS TU-05というチューナーです。
※ここではCモード(クロマチック)を使っていきます。
Martin Clip-on Tunerは、液晶画面内の2つの表示を見て合わせます。
・インジケーター
・SENT(数値)
合わせたい弦を、「単音の解放弦」で弾いて音を合わせます。
インジケーター
基本は弦1本ずつ弾いて、液晶画面の中心(青色)にゲージが来るように音を合わせます。
音が低いと黄色、高いと赤色のゲージになります。
フルカラーなのでとても分かりやすいです。
SENT(数値)
Martin Clip-on Tunerの特徴は「CENT」表示があることです。
現在の「E」の音に対して、どれくらいズレているか数値で確認することができます。
音ズレ「0」を目指して合わせます。
自動パワー・オフ機能
チューナーを使わない状態が約3分すぎると、自動的に電源がOFFになります。
最近のクリップチューナーには、ほとんど付いている機能なので、珍しくはありませんが、あると便利です。
データ保持機能
前回、電源を切った状態のデータを保持してくれます。
Martin Clip-on Tunerをレビュー
精度と感度
測定精度が「±0.5セント」なので、他のクリップチューナーに比べて精度が高いです。
音ズレを表すSENTを「0」に合わせるのは、なかなか難しいですが、精度が高いチューニングが可能と言えます。
こだわりが強く、チューニングを完璧に合わせた人には良いですが、初心者には難しく、ストレスがかかります。
弦を弾いてからの反応が遅いように感じます。
SENT(数値)で合わせるのが難しい人は、インジケーターで合わせてもOKだよ。
操作性
チューナーによっては、ボタンが背面にあったり、小さすぎて操作性が悪い場合があります。
Martin Clip-on Tunerは側面にボタンがあるため操作性が良いです。
チューナー自体の機能もシンプルなので、操作で間違うことはありません。
視認性
普段使いではあれば、視認性は良い方です。
フルカラーのインジケーターとSENT表示でチューニングすることができます。
画面がやや小さいことで、周波数やSENTの数値も小さくなるため、年配の人には見えにくいことがあります。
不満点
そこまで大きな不満では無いのですが、クリップ部と液晶画面をつなぐフレームの動きが滑らかでないことです。
言葉で表現するのは難しいですが、「ヌルっと感」が少ないです。
フレーム自体に長さがあるため、強度もやや心配な部分でもあります。
他製品との比較
Martin | 他メーカー | |
---|---|---|
精度 | ±0.5セント | ±1セント |
♭機能(半音) | なし | あり |
他の製品と比較するのは、難しい位置付けにあるチューナーです。
約3,000円前後の価格帯チューナーで比較すると、「精度」「♭機能(半音)」が比較項目として挙げられます。
Martin Clip-on Tunerは精度は良いですが、機能が少ないチューナーと言えます。
他の製品によっては ±0.5セント以上の精度を持ち、♭機能(半音)を持っているチューナーもあります。
3,000円あれば、充電式のチューナーも選択肢の1つに入ります。
人によっては、チューナーに求めるポイントが異なるため、精度重視の人にオススメだよ。
まとめ
メリット
- チューニング精度が高い
- 画面の可動域が広い
- 簡単操作
デメリット
- 画面が小さい
- ♭機能が無い
- 全体的に反応が遅い
Martin(マーチン)という名前だけのチューナーではなく、きちんと精度が高いチューナーです。
多くのチューナーは、測定精度が「±1セント」ですが、Martin Clip-on Tunerは「±0.5セント」になります。
他のチューナーより、一段精度が高い仕様です。
チューニングが、どれくらいズレているか数値化されているのも特徴です。
液晶画面は小さめですが、視認性も良く、操作性も良いため、オススメのチューナーです。
・Martin(マーチン)が好きな人
・精度が高いチューナーが欲しい人
・レコーディングで使用したい人