BOSS/TU-05 充電式チューナーをレビュー【使い方を解説】

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もりそう
もりそう

今回はBOSS 「TU-05」チューナーを紹介するよ

  • 視認性が良いチューナーを知りたい
  • 充電式のチューナーについて知りたい
  • TU-05の特徴を知りたい

ギターを演奏する上で、チューナーは必須です。

正確なチューニングを行うために、プロギタリストも必ず使用しています。

私はこれまで10種類の製品を試しました。

今回の記事では、私が実際に使用した「TU-05」を紹介しています。

記事を読むことで、「TU-05」の特徴を知ることができます。


TU-05の評価
精度
 (4)
操作
 (2.5)
視認性
 (5)
価格(約2800円)
 (3)
総合評価
 (3.5)

メリット

  • 電池の残量がわかる
  • 電池を購入する必要がない
  • 使い終わった電池を捨てる必要がない
  • 液晶画面が大きく見やすい
  • 液晶画面の可動域が広い

デメリット

  • 充電を忘れたら使えない
  • 将来、バッテリーの持ちが悪くなる可能性ある
  • ボタンが小さくて押しにくい

TU-05は、内蔵の充電式バッテリーで動作します。

フルカラーで、文字が大きく、液晶画面の可動域が広いため、とにかく見やすいのも特徴です。

私が使用してきたチューナーの中で過去一番と言って良いほど液晶画面の視認性が素晴らしいです。


問題点はボタン電池を使用しないため、急にバッテリーが無くなったら、充電が完了するまで2時間かかることです。

ボタン電池であれば、コンビニやスーパーにも売っているため、緊急時でも対応できますが、「TU-05」はできません。

こんな人にオススメ

・新しい物が好きな人

・見やすいチューナーが欲しい人

BOSS/TU-05の概要


メーカーサイトより引用

Standard Features
・小型かつ正確なクリップ・チューナー
・視認性に優れた大型カラー・ディスプレイ
・基準ピッチを431~449Hzの範囲で変更可能
・内蔵の充電式バッテリーで最大10時間連続使用可能
・オート・パワー・オフ機能により未使用時のバッテリーを節約
・付属のUSBケーブルをUSB電源アダプターに接続することで本体の充電が可能

引用元:BOSS(TU-05)

測定範囲:A0(27.5Hz)〜C8(4.186.0Hz)
基準ピッチ:A4(431~449Hz)
測定程度:±1セント
チューニングモード:CHROMATIC/GUITAR/BASS/UKULELE(フラット・チューニング:レギュラー~3半音下)
ディスプレイ:バックライト付きカラーLCD
電源:リチウム・ポリマー電池
連続使用時電池の寿命:約10時間(使用状態によって異なる)
その他機能:オートオフ機能(約5分)
付属品:取扱説明書、充電用USBケーブル
価格:約2800円

スマホと同じで、長く使えばバッテリーの持ちは悪くなると考えられます。

少しでも長持ちさせるには、バッテリーを使い切った状態で充電することが望ましいですが、たぶん途中で充電してしまいます…

本体の裏に、画像では確認できないほど小さい穴があり、針などで押すと工場出荷時の状態に戻すことができます。

BOSS/TU-05の使い方

TU-05を使う準備

充電方法

充電はUSBケーブル(付属)とACアダプターで行います。

注意

ACアダプターは付属していないため、各自で準備する必要があります。

チューナー本体に挿し込む端子は「Micro USB」です。

端子を挿す位置は「BOSS」文字の位置にあります。

クリップの位置によって挿せない場合があるので、邪魔にならない位置に回してください。

外出先ではモバイルバッテリーから充電することも可能です。

充電時間

取り扱い説明書に、充電時間の目安が記載されていません。

メーカーに問い合わせてし、解答を頂きました。

もりそう
もりそう

充電時間の記載がないんですけど…

メーカー担当者
メーカー担当者

この点について取扱説明書に記載がなく、ご心配をおかけして申し訳ございません。
何卒ご了承ください。
TU-05の充電時間は、電池アイコンの残量表示がゼロの状態から満充電まで、およそ2時間となります。

私はiPadのワット数が高い物を使用して、約1時間ほどで「フル充電」になりました。

ACアダプターによっては、充電時間が異なる可能性があります。

ギターに取り付け

洗濯バサミのように開いて、ギターヘッドの先端に取り付けます。

クリップ部分はゴム製なので、ラッカー塗装のギターに長時間取り付ける場合は注意してください。

ラッカー塗装とは?

正式名称:ニトロセルロースラッカー

塗装が薄いので、音の「鳴り」が良いとされますが、施工に手間がかかるため、高級ギターに使われることが多いです。
とてもデリケートな塗装のため、取り扱いが難しいとされています。
温度や湿度などで白濁したり、ゴムと化学反応を起こし、ゴム焼け(黒くなる)することがあります。

角度調整

一般的なクリップ式チューナーは、ディスプレイの可動箇所が2点の場合が多いです。

TU-05は3点になります。

3点になったことで、自分好みの位置に、完璧に配置できるようになりました。


ヘッド裏にチューナーを隠したい方もいます。

その時は「反転機能」が付いているチューナーを使いますが、TU-05には付いていません。

反転機能を使う必要がないほど、自由にディスプレイを配置(可動)できるからです。

反転機能とは?

チューナーの向きが変わっても、それに追従して画面が反転する機能です。

製品によって仕様が異なります。

・自動反転

・手動反転

・全画面が反転

・アルファベットだけが反転

チューニングのやり方

電源の入れ方

入:「電源マーク/SEL」を押す
切:「電源マーク/SEL」を2秒押す

「電源マーク/SEL」ボタンは若干突起しているため、指先で触れば電源ボタンだとわかります。

周波数の確認

初めてチューナーを使う場合は確認してください。

初期設定は「440」になっているはずです。

違う数値になっていたら、周波数を「440」に合わせます。

TU-05は「431~449Hz」の範囲で変更ができます。

440HZ(ヘルツ)とは?

チューニングは、基準の音が必要になります。
ギターは440Hz=A(ラ)が世界基準になります。
では他の周波数は何で使うのか?
生ピアノ、バイオリン、管楽器などクラシック音楽で442Hzを使います。


周波数調整のやり方

「電源マーク/SEL」ボタンを1回押すと数値が点滅します。

点滅している状態で「MODE/VALUE」ボタンを1回押すごとに数値が「1」変わります。

押しすぎた場合、「1」戻すことはできません。

過ぎてしまったら、最後の449Hzまでボタンを押し続けると、最初の431Hzに戻ります。

チューニングモードを選ぶ

TU-05には4つのモードが搭載されています。

C:クロマチック
G:ギター
B:ベース
U:ウクレレ

液晶画面に出るアルファベットで、現在のチューニングモードがわかるようになっています。

モードを変更する場合は「MODE/VALUE」を1回押すごとに「C→G→B→U」の順番で変わります。


Cモード

クロマチックモードはギターに関係なく、他の楽器にも使えるモードになります。

ギターの場合は、レギュラーチューニングはもちろん、変則チューニングを使う場合にも便利です。

ただし、自分が合わせたい音を知っておく必要があります。

・6弦のレギュラーチューニングの音はE
・6弦の1音下げた音はD

など

「C」モードを使うと、音を上げ下げした時に、アルファベット表記が頻繁に変わるため、初心者にとってはわかりにくいことが多いです。

TU-05に限らず、多くのチューナーがC「クロマチック」を採用しているので、クロマチックモードを使うことをオススメします。


Gモード

ギターのレギュラーチューニングで使います。

6弦を弾いて6Eに合わせる
5弦を弾いて5Aに合わせる
4弦を弾いて4Dに合わせる
3弦を弾いて3Gに合わせる
2弦を弾いて2Bに合わせる
1弦を弾いて1Eに合わせる

【♭機能】

「♭機能」はチューニングモードが「G」と「B」の時だけ使用できます。

半音や1音下げる場合は「♭機能」を使います。

「電源マーク/SEL」ボタンを1回押すと基準値が点滅。

点滅したらもう1回「電源マーク/SEL」ボタンを押すと「♭機能」が使えます。

「MODE/VALUE」ボタンを1回押すごとに♭が1個増えます。

TU-05では♭を3個まで付けることが可能です。

♭:半音
♭♭:1音
♭♭♭:1音半

注意

基準値が点滅している状態で「MOOD/VALUE」ボタンを押すと、キャリブレーション機能が作動します。

作動した状態で「MOOD/VALUE」を押すと、周波数が変わるので注意してください。

操作ミスを防ぐためにも「G」モードより「C」モードの方がオススメです。


Bモード

ベースで使用します。


Uモード

ウクレレで使用します。

実際のチューニング

※ここではCモード(クロマチック)を使っていきます。

合わせたい弦を、「単音の解放弦」で弾いて音を合わせます。

基本は弦1本ずつ弾いて、液晶の中心(青色)にゲージが来るように音を合わせます。

音が低いと黄色、高いと赤色のゲージになります。

フルカラーなのでとても分かりやすいです。

便利機能

自動パワー・オフ機能

チューナーを使わない状態が5分すぎると、自動的に電源がOFFになります。

最近のクリップチューナーには、ほとんど付いている機能なので、珍しくはありませんが、あると便利です。


データ保持機能

前回、電源を切った状態のデータを保持してくれます。

保持され機能

・チューニングモード
・周波数
・♭機能
「G」モード♭機能を使っていた状態で、チューニングモードを「C」変更しても「G」モード♭機能が保持されます。

TU-05をレビュー

十分な精度と感度

精度、感度共に良好です。

チューナーによっては、6弦側が反応しにくかったりしますが、TU-05は問題ありませでした。

ストレスなくチューニングできます。

ソロギタースタイルで用いられる、変則チューニングにも対応しています。

1点気になった所】

「C」クロマチックモードと「G」ギターモード(♭機能を使った場合)では微妙な誤差が生じることです

「G」ギターモード(♭機能を使った場合)の方が、音が高くなる傾向があります。

かなり小さな誤差で、人の耳ではわからないレベルです。

TU-05と他のチューナーを同時に使ってみましたが、「C」クロマチックモードの方が精度は高いです。

操作性

これまで試してきたチューナーと比べると、操作性が良いとは言えません。

TU-05は「周波数の調整」「モード選択」「♭機能」など、意外と機能が多いです。

その割に、小さいボタンが背面に2つしかありません。

自宅で練習する時であれば、特に問題はありませんが、ライブなどで使用する場合は誤操作に注意してください。

抜群の視認性

フルカラーで文字がハッキリしているため見やすいです。

チューナーによっては、ドット数が少なく、「CとG」や「BとD」が見分けにくことがありますが、TU-05はそれがありません。

画面が大きいことで、チューニングの「アルファベット」「チューニングモード」「周波数」「電池残量」どの情報が全て表示されます。

視認性に関しては抜群に良いチューナーです。

TU-05の不満点

ギターに取り付けて操作する時に、背面にボタンがあることで操作性が悪いことです。

できれば本体サイド面に付けて欲しかった。

他製品との比較

類似品の存在(LEKATO)

BOSS
  • 液晶画面の可動
    360度回転
  • チューニングモード
    C/G/B/U
    B=ベース
  • 周波数調整
    あり(431〜449Hz)
  • 価格
    約2750円
LEKATO
  • 液晶画面の可動
    360度回転しない
  • チューニングモード
    C/G/V/U
    V=バイオリン
  • 周波数調整
    なし(440Hz固定)
  • 価格
    約1900円

TU-05とほぼ同じ製品が存在します。

「LEKATO」という中国のメーカーです。

販売ページを見ると、TU-05が販売される前から売られているようです。

すでに購入者が多数見受けられます。

上記に比較表を作成しましたが、所々に機能の違いが見受けられます。

補足

BOSS(Roland)は日本の企業ですが、「TU-05」の製造元は中国です。

BOSSの情報が販売前にリークして、先に作られた可能性は否定できません。

兄弟機種(TU-02)

TU-05
  • 電源
    充電式バッテリー
  • 基準ピッチ
    A4(431~449Hz)
  • チューニング・モード
    3半音下
  • 連続使用時間
    約10時間
  • 価格
    2750円
TU-02
  • 電源
    ボタン電池
  • 基準ピッチ
    A4(430~450Hz)
  • チューニング・モード
    2半音下
  • 連続使用時間
    約24時間
  • 価格
    約1590円

兄弟機種「TU-02」があります。

TU-02はTU-05に対して、液晶画面サイズが小さいので、表示情報をギュッと凝縮させたような見た目になっています。

性能はほぼ同じなので、価格だけを見れば、かなりコスパ良いです。

まとめ

TU-05の評価
精度
 (4)
操作
 (2.5)
視認性
 (5)
価格(約2800円)
 (3)
総合評価
 (3.5)

メリット

  • 電池の残量がわかる
  • 電池を購入する必要がない
  • 使い終わった電池を捨てる必要がない
  • 液晶画面が大きく見やすい
  • 液晶画面の可動域が広い

デメリット

  • 充電を忘れたら使えない
  • 将来、バッテリーの持ちが悪くなる可能性ある
  • ボタンが小さくて押しにくい


今回はBOSS/TU-05を紹介しました。

TU-05は、内蔵の充電式バッテリーで動作します。

フルカラーで、文字が大きく、液晶画面の可動域が広いため、とにかく見やすいのも特徴です。

私が使用してきたチューナーの中で過去一番と言って良いほど液晶画面の視認性が素晴らしいです。

こんな人にオススメ

・新しい物が好きな人

・見やすいチューナーが欲しい人

もりそう
もりそう

僕がこれまで試してきた中では、一番視認性が良いチューナーだよ。

【2023年】オススメのギター/ベースチューナー(ベスト3)

2 COMMENTS

zizi

もりそうさん、おはようございます

USB充電のチューナー・・未体験です
でも記事内の「Amazonで探す」をクリックすると
思いの外たくさんあるものなんですね
最近の流行ってことなんでしょうか、知らなかったのがちょっと悔しかったり(笑)

見やすさはほんと大切、液晶の大きさもですが、
このチューナーのように傾き1箇所、回転2箇所の可動部というのは
最強レベルだと思います、いいな~~~~w

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もりそう

ziziさん
いつもありがとうございます。
実はこのチューナーが初の充電式チューナーだと思っていましたが、実はすでに存在していたことを私も最近知りました…
そしてtcのUniTuneClipが最強だと思っていましたが、その座を脅かす存在が出てきたと個人的には感じました。

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