ボス/チューナーの使い方【BOSS/TU-05】
タップできる【目次】
BOSS/TU-05
今回はBOSS/TU-05を紹介します。
このチューナー最大のポイントが「内蔵の充電式バッテリー」で動作することです。
充電式のメリット・デメリット
- 電池の残量がわかる
- 電池を購入する必要がない
- 使い終わった電池を捨てる必要がない
- 液晶画面が大きく見やすい
- 液晶画面の可動域が広い
- 充電を忘れたら使えない
- 将来、バッテリーの持ちが悪くなる可能性ある
- ボタンが小さく多少押しにくい
- TU-05の使い方
- TU-05の使用感
- TU-05の不満点
- TU-05の類似品について
BOSS/TU-05の基本情報
メーカーサイトより引用
Standard Features
・小型かつ正確なクリップ・チューナー
・視認性に優れた大型カラー・ディスプレイ
・基準ピッチを431~449Hzの範囲で変更可能
・内蔵の充電式バッテリーで最大10時間連続使用可能
・オート・パワー・オフ機能により未使用時のバッテリーを節約
・付属のUSBケーブルをUSB電源アダプターに接続することで本体の充電が可能引用元:BOSS(TU-05)
基準ピッチ:A4(431~449Hz)
測定程度:±1セント
チューニングモード:CHROMATIC/GUITAR/BASS/UKULELE(フラット・チューニング:レギュラー~3半音下)
ディスプレイ:バックライト付きカラーLCD
電源:リチウム・ポリマー電池
連続使用時電池の寿命:約10時間(使用状態によって異なる)
その他機能:オートオフ機能(約5分)
付属品:取扱説明書、充電用USBケーブル
価格:2750円(税込)
奥:48mm
高:58mm
重:35g
BOSS/TU-05の使い方
充電方法・充電時間について
充電はUSBケーブル(付属)とACアダプタ(別途必要)で行います。
注)ACアダプタは付属していないので各自で準備が必要です。
チューナー本体に挿し込む端子はスマートフォンで使われるものと同じです。
端子を挿す位置は「BOSS」文字の位置にあります。
クリップの位置によって挿せない場合があるので、邪魔にならない位置に回してください。
自宅ではACアダプタでコンセントから充電し、外出先ではモバイルバッテリーから充電することも可能。
注)取扱説明書に充電時間の目安が記載されていませんでした。
そこでメーカーに問い合わせし、回答いただきました。
取扱説明書に充電時間の記載がないのですが?
この点について取扱説明書に記載がなく、ご心配をおかけして申し訳ございません。
何卒ご了承ください。
TU-05の充電時間は、電池アイコンの残量表示がゼロの状態から満充電まで、およそ2時間となります。
とりあえずipadのACアダプタを使い1時間充電した所、電池残表示は「フル充電」になりました。
表示はフルでも実際はわからない。
おそらく使うACアダプタによっても充電速度が異なると考えられます。
電源の入切
TU-05のボタンは全てボディの裏にあります。
切:「電源マーク/SEL」を2秒押す
電源を入れる場合も長押しと覚えた方がいいです。
取扱説明書に長押しと記載はありませんが、短く押しも電源が入りませんでした。
「電源マーク/SEL」ボタンは若干突起しているため、指先で触れば電源ボタンだとわかります。
【オート・パワー・オフ機能】
何も操作しないと約5分で電源が切れます。
クリップ式チューナーでは定番の機能です。
【リセット】
本体裏に画像では確認できないほど小さい穴があり、針などで押すと工場出荷時の状態に戻すことができます。
チューニング・モード
TU-05には4つのモードが搭載されています。
G:ギター
B:ベース
U:ウクレレ
モードを変更する場合は「MODE/VALUE」を1回押すごとに「C→G→B→U」の順番で変わります。
ギターの場合「C」か「G」を使います。
ざっくりですが
G:レギュラーチューニングをメインで使用する場合
「C」モード
クロマチックモードはギターに関係なく他の楽器にも使えるモードになります。
ギターの場合はレギュラーチューニングはもちろん、変則チューニングを使う場合も便利です。
ただし!
自分が合わせたい音を知っておく必要があります。
例えば
・6弦のレギュラーチューニングの音はE
・6弦の1音下げた音はD など
「C」モードを使うと音を上げ下げした時にアルファベット表記が頻繁に変わるため初心者にとってはわかりにくいことが多いです。
それでも「C」モードを使って慣れた方が絶対良いです。
「G」モード
主にレギュラーチューニングで使います。
5弦を弾いて5Aに合わせる
4弦を弾いて4Dに合わせる
3弦を弾いて3Gに合わせる
2弦を弾いて2Bに合わせる
1弦を弾いて1Eに合わせる
アルファベットの横に弦の数字が出るのでわかりやすいです。
ただし!
半音や1音下げたい場合、弦を緩めて「6E 5G 4D 3G 2B 1E」で合わせます。
半音や1音下げる場合は「♭機能」を使う必要があります。
【♭機能】
※この機能はチューニング・モードが「G」と「B」の時にだけ使えます。
「電源マーク/SEL」ボタンを1回押すと基準値が点滅します。
点滅したらもう1回「電源マーク/SEL」ボタンを押すと「♭機能」が使えます。
「MODE/VALUE」ボタンを1回押すごとに♭が1個増えます。
TU-05では♭を3個まで付けることができます。
♭♭:1音
♭♭♭:1音半
注)基準値が点滅している状態で「MODE/VALUE」ボタンを押すとキャリブレーション機能(次項目で解説)が作動します。
この時に間違ってキャリブレーション機能で「MODE/VALUE」ボタンを押すと基準値が変わります。
このような操作ミスを防ぐためにも「G」モードより「C」モードの方がオススメです。
キャリブレーション機能
基準値を確認
チューニングする前に基準値を確認する必要があります。
ギターの場合は「440Hz=A」です。
このチューナーに限ったことではなく全てのチューナーを使う前に確認しなければなりません。
※安価なチューナーは「440」固定の場合が多いです。
ギターは440Hz=A(ラ)が世界基準になります。
※ギターの場合だと5弦の開放弦の音。
では他の数値は何で使うのか?
生ピアノ、バイオリン、管楽器などクラシック音楽で442Hzを使います。
そのためギターを弾く方は440の数字だけを覚えておけばOKです
基準値を変更する方法
TU-05は431~449Hzの範囲で変更ができます。
「電源マーク/SEL」ボタンを1回押すと数値が点滅します。
点滅している状態で「MODE/VALUE」ボタンを1回押すごとに数値が「1」変わります。
押しすぎたから「1」戻すことはできません。
過ぎてしまったら最後の449Hzまでボタンを押し続けると最初の431Hzに戻ります。
データ保持機能
電源を入切しても、前回電源を切った状態のデータを保持してくれます。
保持されるもの
・周波数
・♭機能
例えば
「G」モード♭機能を使っていた状態で、チューニングモードを「C」変更しても「G」モード♭機能が保持されます。
取り付け方
クリップ式なのでヘッドに取り付けるだけです。
多くのクリップチューナーは挟む部分がゴム素材(ラバー素材)になっています。
今回紹介しているTU-05も同じです。
ゴムを採用することでヘッドに傷をつけず、しっかり固定することができますが、注意点もあります。
ラッカー塗装のギターに長時間取り付けると塗装が傷みます。
特徴として塗装が薄いので音の鳴りが良いとされます。
手間がかかるためいわゆる高級ギターに使われることが多いです。
経年変化で塗装に割れが入るウェザーチェックが良い味を出します。
しかしとてもデリケートな塗装のため取り扱いが難しいとされます。
温度・湿度などで白濁したり、ゴムと化学反応を起こしゴム焼け(黒くなる)することがあります。
低度ならヤスリで削って磨けば対処できますが、重度になると素人では手が出せなくなります。
実際にチューニングしてみよう
基本は弦1本ずつ弾いて、液晶の中心(青色)にゲージが来るように音を合わせます。
音が低いと黄色、高いと赤色のゲージになります。
フルカラーなのでとても分かりやすいです。
BOSS/TU-05の使用感を語る
チューナーの見やすさ
TU-05の一番の特徴は内蔵の充電式バッテリーです。
それとディスプレイの見やすさ(視認性)になります。
従来、クリップ式チューナーの多くは可動箇所が2点でした。
TU-05は3点になります。
3点になったことで、自分の好みの位置に完璧に配置できるようになりました。
ヘッド裏にチューナーを隠したい方もいます。
その時は「反転機能」(液晶内が逆向きになる)が付いているチューナーを使いますが、TU-05は「反転機能」は必要ありません。
3点の可動箇所を調整すれば見やすい位置に配置できます。
圧倒的見やすさを実現しています。
チューナーの感度
反応はなかなか良い感じです。
チューナーによっては6弦側が反応しにくかったりしますがTU-05は問題ありませでした。
ストレスなくチューニングできます。
【1点気になったポイント】
モード違いによる微妙な誤差
「C」クロマチックモードと「G」ギターモード(♭機能を使った場合)では微妙な誤差が生じる。
「G」ギターモード(♭機能を使った場合)の方が音が高くなる傾向があるようです。
TU-05と他のチューナーを同時に使ってみましたが「C」クロマチックモードの方が精度は高いように感じました。
とは言ってもかなり小さな誤差で人の耳ではわからないレベルです。
クリップ力
クリップ力はやや強め。
チューナー本体裏にあるボタンを操作してもクリップがズレたりしません。
ライブなど激しい動きをしても外れる心配はなさそうです。
電池の持ち
連続使用時電池の寿命:約10時間
正直、メーカー発表の時間は目安にしかすぎません。
連続で約10時間使うことはありません。
携帯電話と同じで長く使えばバッテリーの持ちは悪くなると考えられます。
少しでも長持ちさせるにはバッテリーを使い切った状態で充電することが望ましいですが、たぶん途中で充電してしまいます…
BOSS/TU-05の不満点
【各ボタンが裏面に配置】
実際にギターに取り付けて操作しようした時に、背面にあることで押しにくい。
できれば本体サイド面に付けて欲しかった。
おそらくサイド面に付けるとボディの厚みが増したりするからできないのか?
使用者の声(口コミ)
まだ発売開始してすぐのためレビュー件数が少ないのが現状です。
類似品の存在
TU-05とほぼ同じ物が存在します。
ちょっとこれには驚きました。
見た目はほぼ一緒です。
販売ページを見るとBOSS製品が販売される前から売られているようです。
すでに購入者が多数見受けられます。
類似品は「LEKATO」という中国のメーカーのようです。
BOSS(Roland)は日本の企業ですが、実は今回紹介したTU-05は中国製です。
BOSSが真似したのか、BOSSの情報が販売前にリークして先に作られたのかは謎です。
- 可動箇所が3点
(液晶が360度回転する) - チューニングモード
(C/G/B/U)
B=ベース - キャリブレーション機能あり(431~449Hz)
- 価格:2750円(税込)
- 可動箇所が2点
(液晶が360度回転しない) - チューニングモード
(C/G/V/U)
V=バイオリン - キャリブレーション機能なし(440Hz固定)
- 価格:1200〜1700円(税込)
最後に
今回はBOSS/TU-05を紹介しました。
ディスプレイの見やすさは抜群に良いです。
懸念されるのは使い続けていくうちにどれだけバッテリー持ちが悪くなるかです。
これに関しては今後使って検証していきます。
兄弟機種(TU-02)
今回紹介した「TU-05」の兄弟機種と言える「TU-02」があります。
チューナーの「測定範囲」「測定精度」は全く一緒です。
- 電源:内蔵の充電式バッテリー
- 基準ピッチ:A4(431~449Hz)
- チューニング・モード:3半音下
- 連続使用時間:約10時間
- 価格:2750円(税込)
- 電源:ボタン電池(CR2032)
- 基準ピッチ:A4(430~450Hz)
- チューニング・モード:2半音下
- 連続使用時間:約24時間
- 価格:1320円(税込)
どっちを選ぶ?
TU-05
TU-05は新しい感はありますが、TU-02は特に新しい要素は見つからないので積極的に導入する必要はなさそうです。
- 内蔵の充電式バッテリーが最大の魅力
- 電池の購入・廃棄がなくなる
- 大型ディスプレイで視認性は抜群
- 可動箇所が3点あることで自分好みの位置に配置できる
- ボタンが本体裏にあるため操作しにくい
- 将来、バッテリーの持ちが悪くなる可能性ある
- 購入する場合は類似品に注意
もりそうさん、おはようございます
USB充電のチューナー・・未体験です
でも記事内の「Amazonで探す」をクリックすると
思いの外たくさんあるものなんですね
最近の流行ってことなんでしょうか、知らなかったのがちょっと悔しかったり(笑)
見やすさはほんと大切、液晶の大きさもですが、
このチューナーのように傾き1箇所、回転2箇所の可動部というのは
最強レベルだと思います、いいな~~~~w
ziziさん
いつもありがとうございます。
実はこのチューナーが初の充電式チューナーだと思っていましたが、実はすでに存在していたことを私も最近知りました…
そしてtcのUniTuneClipが最強だと思っていましたが、その座を脅かす存在が出てきたと個人的には感じました。