Greven Fとは?
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目次
Greven F
アメリカの個人ルシアー John Grevenのギターです。
国内では押尾コータローさんがメインで使用しています。
その他にも中川イサトさん、岡崎倫典さんが使用していることで有名です。
Grevenギターについて考えてみる
購入理由
最初は押尾さんが使っているメーカーが欲しいと思いずっとネットで探していました。
しかし、個人ルシアーのギターはとにかく高く、数が少ないです。
そんな時、御茶ノ水にあるBlue-Gというギターショップのホームページにこのギターが載ってました。
参考
Blue-GBlue-G Acoustic Guitar Shop
見た瞬間、これだ!
と思いすぐ連絡をとり購入しました。
本来、ギターは実際に弾いたほうがいいのですが、山形からすぐ行ける距離ではなかったのでネットで購入しました。
細かい写真など送ってくれたので助かりましたね。
購入後に、Acoustic Guitar Book 31にこのギターの写真が載りました。
この号ではGreven特集が組まれ、BlueGが写真提供したようです。
仕様
1988年
Top:Spruce
Side Back:Maple
ヘッドの縦に入るラインがお気に入りです。
メイプルはトラ目が美しいカーリーメイプルです。
ポジションマークも綺麗です。
使用感
弾きやすさ
ギターのサイズはMartinのOOOとOMサイズより少し大きいですが抱えやすいサイズです。
ナット幅が広いため弦と弦の間が広いです。
フィンガースタイルをするには弾きやすく、ショートスケールのため操作性も良いです。
上記の画像でわかりますでしょうか?
フレットのアールがかなり曲がっています。
普通のカポでは6弦もしくは1弦側が浮いてしまい音がビビります。
そのため、カポはアールがきついエレキ用を使用しています。
不具合なのか?
今まで何本かGrevenを弾きましたがこの様な仕様はありませんでした。
わかる方がいましたら教えてください。
サウンド
ブルース系にも合う音質で、ストローク系よりフィンガー向けの様な気がします。
木が枯れて音の深みが良く、音が完成されたギターです。
このGrevenを購入するまではYAMAHAのギターしか所有していなかったので、いわゆる高級ギターを弾いたことがありませんでした。
そのため、ケースから開けて初めて弾いた時の衝撃は凄かったです。
例えが合っているか分かりませんが、軽自動車から外車に変わった感じでしょうか?
その後、MartinのD-28、GibsonのJ-45を購入したのですが、
明らかにGibson寄りのサウンドだと感じました。
スケールがOOOに近いですが、それより張りがあるような気がします。
このサウンドを壊したくたいないのでピックアップは搭載していません。
おそらく今後も付けないと思います。
購入したい方へ
価格
私が購入したのは委託品で50万円くらいでした。
Greven相場からみると安いのではないでしょうか。
なぜこんなに安かったのか?
- トップセンター割れの修復歴
- トップの深い傷
- ピックガード周辺の傷み
- サイドの大きな亀裂
- ペグの交換跡
- 「F」というモデルの需要
- 委託品
価格に大きく影響していると考えられるのは全てですが、その中でも
以下の項目が特に影響していると思います。
センター割れの修復
Grevenのビンテージに多く見られるのがトップの割れです。
私の弟もGrevenを所有していますがこれもトップの修復歴がありました。
Greven J Deluxe White Lady
その後もネットでGrevenのヴィンテージを見ているとやはり多いようです。
そういう個体はやはり価格が相場より低いように思えます。
モデルの需要
押尾さんが使用しているDタイプやJタイプに比べれば安いです。
まず「F」というモデルはGreven初期の頃によく生産されたようです。
おそらく、近年は作られていないので中古市場にもあまり出てきません。
最近はOshio-Dが多すぎますね…
委託品
個人がお店に持っていき個人が価格を決めるので、お店の販売価格よりは安くなる。
不具合がある
内部のブレイシング外れやトップのセンター割れが多いので購入後必ず一度リペアに出してボディチェックした方がいいです。
このブログ内でGrevenについていくつかの記事を書きましたが、その度何度も言っています。
昔のGrevenは不具合が多いギターだということ。
最後に
収納問題
購入した年の夏に問題が発生しました。
※この問題はこのギターのみ可能性があります。
問題とは?
上の画像で範囲を指定している所が少し色が変わっているのがわかりますか?
ギター本体(サイド)の塗装がダメになってしまいました。
つや消し塗装であるような「サラサラ」に…
原因①
なぜこのような事が起きたかというと、ギター本体とケースのサイズ感が合っていない。
その結果、密着しすぎてくっついてしまし塗装がダメになったと考えられます。
Greven「F」というモデルがMartinのOOOよりボディサイズが若干大きいのもあると思います。
言い方を悪く言うと中途半端なサイズ
一般的に普及しているレギュラーサイズのギターではない。
上記の画像の印が付いている所を見てください。
接触部分の当たりが強い所です。
その下の画像を見ると少し色が違うのがわかると思います。
そこが夏の暑さでくっついてしまった所です。
購入時に付いてきたハードケースが純正かは不明です。
この問題は今も解決していません。
毎年、夏になるとくっついてしまいます。
新しいケースを買えばいいのですが、なかなか手が出ないのが現状です。
原因②
ツイッターでこの原因について情報頂きました。
まず、上記の「この問題はこのギターのみ可能性があります。」というのは違うようです。
他にも高級ケースでもこのような現象が起きる
ニトロセルロースラッカー
↓
水性アクリルラッカー
以上
Grevenギターの紹介でした。
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もりそうさん、おはようございます
うちのグレちゃんは70年代のJ-Herringborn、巨大なボディから大音量を発してます
でも、もりそうさんのおっしゃるようないくつかの不具合を私も懸念しており、この春びびり対策ですりあわせを行った際、総点検を依頼しました
結果的には異常なしと言うことで以降快調ですが、お世辞にも丁寧とはいえない作りで、確かに不具合も起きやすいかなあというのも実感であります(笑)
音はボディの大きさの割に引き締まった低音で、その点ではややマーチンとは異なりますが、倍音の多い中高域はマーチン寄りかなと思えるので、マーチンとギブソンの中間くらいという印象です
https://soundcloud.com/zizi-guitar/greven-j-herringbone-deluxe
ケースはあまりにもぼろぼろだったのでw、そうそうにBOBLEN BL-J17 に交換しました
なお、記事にある指板Rのきつさはうちのグレちゃんにはなくて、アコギ用カポで十分対応できています
ziziさん
こんにちは
私の勝手な考えですが、Grevenに限らず古いギターはやはりトラブルは起こると思います。
でも今回の総点検して大丈夫である場合やもし不具合があっても直せば当分良い状態でいけるのかなぁと考えています。
やはり古いものはそれなり水分量など安定していると思うので!(浅い知識ですが(笑))
サウンド聴かせて頂きました。
しかし良いサウンドですね。
これはマイク録りで加工はしてあるんですか?
ボディのサイズ感でだいぶ異なるようですね。
私の持っているFとはやはりキャラクターが違うようで面白いです。
返信ありがとうございます!
録音はすりあわせ&点検から退院した折にしたものです
https://zizii2015.blogspot.com/2019/03/greven.html
びびりが怖くて思い切って弾けなかった入院前と比べて、気兼ねなく弾けるようになりました
ZOOM H6というレコーダーで録った生音のみの音ですが、ステレオレコーダーなので、近距離録音でもほんの少しの広がり感があり、ちょっとゴージャスに聞こえているかもしれません
不思議なことに妙に録音映えのするギターで、結局購入の決定打もドルフィンの試奏動画だったのを思い出します
ありがとうございます。
生音でこのクオリティは凄い…
ん〜本当にGrevenって他のギターにはない魅力的なサウンドです。