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Martin D-28 Custom(1998)
クロサワ楽器がMartinにオーダーしたカスタム品。
生産本数はよくわかりませんが決して多くはないと思います。
購入理由
購入時期は確か23とか24歳の時だったと思います。学生を卒業して社会人になって貯金したお金で購入しました。
正直、当時Martinギターがものすごい欲しいという気はありませんでした。Martinはギター界ではトップブランドで憧れにすぎませんでした。
しかし日に日に欲しさが増し、品番やスペックをかなり調べました。その中で見つけたのがD-28GEというものです。
D-28 GEとは?
ヴィンテージのD-28(1934年)を再現したギターで、トップがアディロンダック、サイドバックがハカランダと黄金の組み合わせと言われるスペックです。
1999年〜2006年までに約600本が制作されました。
中古相場は100〜120万円です。入荷状況ですが私がチェックする限り年間10本ないと思います。
間違いなく最高級のギターです。
※2003年にMartin創立170周年に日本限定で13本だけトップがイングルマンスプルース仕様の物が発売されています。
その機種と今回紹介している機種はほぼ同じ仕様です。
当時、すでに販売終了していたので、中古でかなり探しましたがどの個体も価格が100万前後とかなり高額です。
そんな特に御茶ノ水のBlueGというショップにこの個体が出ており、見た瞬間ハカランダの木目にやられました。
価格は65万とGEに比べればかなり安い!
私は山形住みなのでネットで注文しました。BlueGは以前GrevenFを購入したことがあったので不安はありませんでした。
仕様
Top:Engelmann Spruce
Side Back:Brazilian Rosewood
Binding:HerringBone
Neck:Mahogany
各仕様の特徴
おそらく1930〜40年代のスペックを再現した物と思われます。
・ジグザグバックストリップ
・オープンギア
・ヘッドの形状が鋭角
・ネックがSQ
・ピックガードが赤系
1930年〜1940年のピックガード仕様は赤系なのですが本機はちょっと違います。
色が薄いくトップが透けて見えるような感じです。
Martinスタッフに確認してもらった所、おそらく前のオーナーさんが付け替えた物だということでした。
カスタム品ということでボディ内部にゴールドプレートが付いています。
※後に発覚したのがこのプレートはMartin公式の物ではなく、前のオーナーさんがどこかに頼んで作ったオリジナルプレートのようです。
あまりにクオリティが高いので公式品だと思いましたが、非公式ということでちょっと残念ですが、見た目はカッコいいので良しとします。
ハカランダの魅力
このギターの決めてはハカランダの木目です。
サイドの木目がたまらんです(笑)
ケースから出した瞬間甘〜いにおいがしました。これがハカランダのにおいかはわかりませんが、家には他にもローズウッドのギターがありますが甘いにおいなどしません。
以前、野村義男さんと斎藤誠さんが対談の中で、「良いローズを使っているギターはケースを開けたとき甘〜いローズのにおいが…それだけでつれてかれちゃう」と話していました。
これらから勝手に自分のは良いローズウッドだと解釈しています。(笑)
使用感
サウンド
購入時はそれほどでビビッとくるサウンドではなかったのですが、弾きこんでいくうちに変化しました。
トップがイングルマンスプルースということで、全体的に柔らかく高音が出るような気がします。
サイド・バックのハカランダは強いピッキングにもドンと低音が出ます。
そしてDタイプのハカランダからなる音量は凄い!圧倒的な音量です!
ピックアップ付けようと考えているのですが、音が変わってしまわないかと悩んでいます。
弾きやすさ
MartinのDタイプなのでボディサイズが大きいです。男性はそれほど苦にならないサイズですが、女性は抱えるのに大変かもしれません。
ネックを握った感じはそれほど太さを感じませんが、スケールが長い分扱いにくさを多少感じました。
おそらくこれがMartinギターなのかと思いますが、私が所有しているYAMAHAのFG、GibsonのJ−45、Grevenより1フレット分くらい長いのでそのように感じたのかもしれません。
ナット幅は狭くも、広くもなく適度な幅なのでフラットピッキングからフィンガースタイルと様々なジャンルに使えるオールマイティーギターだと思います。
私は主にソロギターで使用しています。
購入したい方へ
私は御茶ノ水のBlue-Gという楽器屋さんで約65万位で購入しました。
トップにキズがあったためハカランダにしては安く買えました。当初はD-28GEが欲しかったのですが、GEは平均相場100万はしますからね…それに比べれば安いです。
完全に金銭感覚おかしくなってます…
通常生産とは違いカスタム品なので同じ物が出回ることはかなり少ないです。
私が購入した後、Blue-Gに全く同じスペックの物が90万で出ていましたがすぐに売れてしまいました。ハカランダのギターは高騰していますが人気なのは間違いですね。
Martin D-28 ハカランダは高いですがそれだけの価値・魅力はあると思います。
是非、楽器屋さんでサウンド・香りを感じてみてください。
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