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- Epiphone EJ-160Eについて知りたい
- 本家のJ-160Eとの違いを知りたい
- どこで購入したらいいか知りたい
Gibson J-160Eはジョン・レノンが使用していたことで有名なギターです。
J-160Eは生産が停止し、価格が高騰していることもあり、ギター初心者の人やビートルズファンの人とっては手が出ないのが現状です。
そこで登場したのがEpiphoneのEJ-160Eになります。
本機の特徴は、ネックが太い、ボディが重い、ナット幅が広いことです。
現在は生産終了しており、中古市場でも見かけることが少なくなりました。

入荷すればすぐ売れてしまうほど、まだまだ人気があるよ。

本家のGibson J-160Eとは?
ジョン・レノンは1962年製のGibson J-160Eを購入しますが盗難にあいます。
その後1964年製を入手している経緯があります。
ゆずの北川悠仁さんはジョン・レノンに憧れ、デビュー後、事務所に借金して1968年製を購入しています。
近年、ライブでの使用は少なくなりましたが、テレビ出演やMVなどはJ-160Eが使われることが多いです。
サブとして1967年製も所有しています。
J-160Eの愛用者として斉藤和義さん、秦基博さんなども使用しています。
2種類のEpiphone EJ-160Eを解説

Epiphone(エピフォン)とは?
Gibson(ギブソン)社傘下のメーカーです。
もともと独立したブランドでしたが、Gibsonに買収されます。
年代によっては、Gibson発祥の地であるカラマズー工場内で作られたものも存在し、それらは今でも高額で取引されています。
現在は、中国や韓国で生産されているため、廉価版の位置付けブランドです。
芸人の「みやぞん」がいつも弾いているギターブランドでもあります。
Epiphone EJ-160Eには2つのモデルが存在します。
John Lennon EJ-160E | |
Limited Edition EJ-160E VS |
見た目はほぼ一緒ですが、仕様が異なります。
私が所有している John Lennon EJ-160Eは、本家のJ-160Eとは仕様が異なるため、再現度が高いとは言えません。
ジョン・レノンのサインやオリジナルラベルなど、ファンに向けた特別モデルと考えてください。
逆にLimited Edition EJ-160E VSは、本家と一部異なる所はありますが、再現度が高いです。
2本の違いを理解した上で、購入することをオススメします。

ファンとしてはどっちを選ぶか悩ましいね。
John Lennon | Limited Edition | |
---|---|---|
ネック | 25.5inch(648mm) | 24.75inch(628.65mm) |
カラー | サンバースト | サンバースト (トップのみ) |
ラベル | ジョン・レノン特別ラベル | オリジナルラベル |
マスターボリューム | ゴールドカラー | シルバーカラー |
トーンコントロール | ゴールドカラー | シルバーカラー |
ピックガード | 無地 | 「e」表記あり |
付属ケース | ハードケース | ソフトケース |
ネックスケール

特徴 | |
---|---|
John Lennon | 25.5inch(648mm) |
Limited Edition | 24.75inch(628.65mm) |
見た目ではわかりにくですが、大きく異なるのがネックスケール(弦長)です。
John Lennon EJ-160Eは他のモデルと比べて、ロングスケールになります。
弦長が長いと、弦のテンションが強くなり、張りがあるサウンドになると同時に、弾きやすさ(扱いやすさ)にも影響します。
成人男性であれば、そこまで弾きにくいとは感じませんが、女性だと弾きにくさを感じる人もいるはずです。
演奏するジャンルが、弾き語りのようにコードを弾くだけであれば問題ありませんが、ソロギターのような細かいフレーズを弾くのであればあまり向いていないと感じます。
ボディカラー

特徴 | |
---|---|
John Lennon | サイド、バック、ネックの裏までキレイなグラデーションのサンバーストカラー |
Limited Edition | トップのみサンバーストカラー |
両個体、見た目は同じサンバーストですが、サイド、バック、ネック裏に大きな違いがあります。
サイン・ラベル

特徴 | |
---|---|
John Lennon | ボディトップにサイン、ボディ内部には似顔絵が入った特別ラベル |
Limited Edition | サインは無く、オリジナルラベル |

ジョン・レノンのファンにはたまらない仕様だよね。
マスターボリューム・トーンコントロール

特徴 | |
---|---|
John Lennon | ゴールドカラーで 中央部分に文字表記はありません |
Limited Edition | 中央部分がシルバーカラーで「volume」「Tone」の文字表記があります |
EJ-160Eはエレクトリック・アコースティックギターのため、アンプから音を出す場合に使用するツマミが異なります。
ピックガード
特徴 | |
---|---|
John Lennon | ピックガードに表記なし |
Limited Edition | Epiphoneの「e」マークの表記 |
John Lennon EJ-160Eをレビュー
仕様を解説

トップ | :スプルース単板 |
サイド&バック | :マホガニー合板 |
指板 | :ローズウッド |
ブリッジ | :ローズウッド |
ナット | :TUSQ |
ピックアップ | :P-100 |
生産国 | :韓国 |
John Lennon EJ-160Eは生産時期によって、インドネシア、韓国、中国と異なります。
ネット上では、中国製は作りが悪いと書き込みがあります。
中国製に替わってから、価格が下がったこともあり「作りが悪いのでは?」という憶測が流れたからです。
実際、3カ国の個体を比較した事例を見たことがないため、良い悪いの判断はできません。

ヘッド裏上に「KOREA」と生産国のシールが付いています。

シールではなく本体に刻んだ方がいいよね…
さすがにこれは酷いよ。
本家のJ-160Eはトップが合板なのですが、EJ-160Eは生音でも鳴るように単板仕様になっています。
本家が合板なのは「鳴り」をわざと抑えるため(ハウリング防止)と言われています。
ピックアップに関しては、ノイズに強いP-100に変更されています。
サウンドを解説

上記に記載した通り、トップが単板ということもあり、生鳴りもなかなか良いです。
Gibson特有の「ジャキジャキ感」「ザクザク感」はやや弱いものの、それに近いサウンドです。
サスティーンの伸びが少なく、ガシガシした音がします。
本機の特徴として、ニッケル弦(エレキ用)を張って使用することで有名です。
なぜニッケル弦(エレキ用)かと言うと、P-100(ピックアップ)の特性として、アコギ弦の幅広い音域を全て拾えないからです。
そのため、豊かなアコースティックサウンドとは言えません。

もちろんアコギ弦を張って楽しむのもOKだよ。
演奏性(弾きやすさ)

- ボディが重い
- ナット幅が広い
- 指板が広い
- ネックが太い
- ネックスケール(弦長)が長い
正直、ある程度ギターが弾ける人でも、弾きにくいと感じます。
ジョン・レノンなど、好きな人アーティストが使用しているのを見て、憧れている人が使うべきギターです。
購入したい人へ

中古市場の個体数
John Lennon EJ-160E、Limited Edition EJ-160E VS共に生産終了しています。
現在、中古市場の個体数が少ないです。
楽器店で入荷を待つより、オークション、フリマサイトで探した方が早いです。
価格と品質について
中古の相場は50,000〜100,000円です。
本機を購入して約20年ほど経過しますが、大きなトラブルはありません。
廉価版モデルの位置付けですが、価格を考えれば作りはしっかりした印象です。

オークションやフリマは、手軽に購入できるけど、ギターの状態が不透明な場合が多いから注意してね。
まとめ

Epiphone JohnLennon EJ-160Eは、Gibson J-160E(1962年製をベース)の廉価版モデルです。
現在は生産終了しており、中古市場でも見かけることが少なくなりました。
本機の特徴は、ネックが太い、ネックスケール(弦長)が長い、ボディが重い、ナット幅が広いことです。
人によっては弾きにくさを感じます。

ジョン・レノン、北川悠仁さん(ゆず)が好きな人はチェックしてみてね。



「生産終了を理由にフリマで高額に出品している物もあります。」
その事自体は、決して悪い事ではありませんよ。買い手の価値観の問題なので、プレミアがつくことは当然あり得ることです。ただ、売れるかどうかは市場のバランスの問題です。殊更に注意喚起するような事ではないですね。中古品の適正価格を決める基準などありません。
高田典義さん
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りです。
欲しい人はいくらでも払うし、いらない人はタダでもいらない。
市場のバランスが大事ということですね!