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- 夜でも音を気にせずギターを練習したい人
- アパートでの練習用ギターを探している人
- SLG110SとSLG200Sの違いを知りたい人
夜でも思い切りギターを弾きたい、でも音が気になる、そんな悩みを抱える人は多いです。
アコースティックギターは生音の音量が大きいため、アパートや密集住宅ではどうしても近所迷惑になりがちです。
その問題を解決するために開発されたのが、ヤマハの「サイレントギター」シリーズです。
YAMAHA SLG110Sは、静音性と演奏性を両立した人気モデルとして多くのユーザーに選ばれています。
この記事では、サイレントギターの特徴をわかりやすくレビューし、SLG110Sと後継機SLG200Sの違いについても解説します。

サイレントギターに興味はあるけど、購入しようか迷っている人は参考にしてみてね。
サイレントギターの特徴と魅力

サイレントギターとは?
サイレントギターとは、アコースティックギターの生鳴りを抑え、静かに練習できるよう開発されたギターです。
共鳴胴(ボディ)がないため、音量はアコギの約18%で、ほとんど音がしないため、家族にうるさいと言われることもなく、近所迷惑にもなりません。
夜の練習にも最適です。
ただし、生ギターの響きがないため、アコギ特有の“癒し”はありません。
SLGシリーズは、YAMAHA FG/FSと同じ弦長(634mm)を採用しているため、指板上の感覚はほぼ一緒です。
またリバーブなどのエフェクト機能も搭載しているため、ヘッドホンやアンプ繋げば気持ちがいい練習ができます。
中島みゆきさん、渡辺香津美さん、沖仁さん、村治佳織さんなど、有名アーティストも愛用しており、プロにも信頼されるモデルとして知られています。
メリット・デメリット
メリット
- 夜でも練習できる静粛性
- アンプに繋げばライブでも使える
- ハウリングしない
- 本体が軽く、持ち運びに便利
- 本体にヘッドフォン端子がある
デメリット
- ボディヒットができない
- アコギの生音を感じられない
- 音の強弱がわからない
- 電源が必要
- カラーバリエーションが少ない
ネック・指板の感覚はアコギの感覚と同じですが、ボディがないのは違和感があります。
右手、右腕、右太ももが、ボディのアーム部分に触れる感覚が全く違います。
重量が軽いので、長時間弾くのは楽ですが、アコースティックギターを抱えるような感覚がありません。
ボディが空洞なので、押尾コータローさんが多用するボディヒットなどの練習ができないデメリットがあります。
SLG110Sの基本スペック

| ネック | マホガニー |
| ボディ | メイプル |
| 指板 | ローズウッド |
| ブリッジ | ローズウッド |
| フレーム | メイプル |
| センサー | LR-Baggs |
| 端子 | ・AUX IN レベルコントロール ・LINE OUT 端子(モノラル) ・ヘッドフォン出力端子(ステレオ) ・ボリューム ・ベースコントロール ・トレブルコントロール ・エフェクトスイッチ (OFF/REV1/REV2/CHORUS/ECHO) ・ヘッドフォンスイッチ(ON/OFF) ・LINE OUT 端子兼 POWER スイッチ (ジャック差込時 ON) |
| 電源 | ・電源アダプター ・乾電池 |
| 弦長 | 634mm |
| サイズ | 985(L)×355(W)×80(H)mm |
| 重量 | 1.9kg |
YAMAHAのホームページには、実際に愛用している人のコメントを見ることができます。
SLG110Sをレビュー

生音の静かさと響きの特徴
SLG110Sの最大の魅力は、その驚くほどの静音性です。
ボディを持たない構造により、生音はアコースティックギターの約18%ほどになります。
本物のアコースティックギターに比べるとかなり静かで、エレキギターをアンプなしで弾いているような音量です。
夜でも家族やアパートの近隣を気にせず演奏できるのはかなり便利です。
ただし、生音だけで練習しようとすると、静かすぎて音の強弱がわかりにくことや、ペチペチ鳴るだけなので、物足りなさを感じます。

正直、生音だけでは楽しいとは言えないかな。
運指の確認や夜ピックを使えない人が使うには最適だね。
ライン出力の音質と臨場感

ヘッドホン出力のサウンド
ヘッドホンを使うと、外部音を遮断できるため、集中して練習ができるのが魅力です。
内蔵プリアンプにはリバーブ機能が搭載されており、スタジオやホールのような広がりを再現できます。
ただし、SLG110Sはヘッドホン越して聴くと、お世辞でも良い音とは言えません。
生音というよりはピエゾ感が強く出る印象があります。
私の場合は、毎回ヘッドホンを付けて練習するわけでもないので特に気にはしません。
アンプ出力時のサウンド
アンプやオーディオインターフェースに接続すると、ヘッドホンで聴くより良いサウンドを出せます。
アンプから出した方が空気感が含まれ、ピエゾピックアップとの相性が良い印象です。
EQやリバーブを調整することで、より自然な音に近づけることができます。

リバーブを少し強めにかけた方が気持ちよく練習できるよ。
演奏のリアルな印象

SLG110Sは、YAMAHA FG/FSシリーズと同じ弦長(634mm)を採用しており、指板の幅や感触もほぼアコースティックギターと同じため、コードフォームの確認や運指練習にも役立ちます。
ただし、フレーム構造のためボディの共鳴がなく、実際のアコースティックギターに持ち替えた際に「違和感」を覚えることもあります。
私自身、夜はサイレントギターで練習し、動画撮影では生ギターを使うことが多いのですが、持ち替えた際にボディの厚みに一瞬戸惑います。
やはり本番で使うギターを中心に練習する方が、演奏パフォーマンスをより安定させられると感じました。
軽量設計による持ち運びやすさ
SLG110Sは、ボディの代わりにフレーム構造を採用することで、大幅な軽量化を実現しています。
重量はわずか約2kgと、一般的なアコースティックギターの半分以下です。
さらにフレームは取り外し可能で、専用ケースに収納すればコンパクトに持ち運ぶことができます。
アコースティックギターの場合、ハードケースの重さもあり、持ち運びは意外と大変ですが、サイレントギターなら移動も非常に楽です。
私自身、基本的には自宅で使用していますが、軽量なおかげで長時間構えていても疲れにくいのは大きなメリットだと感じます。
ただし、軽さや弾きやすさに慣れすぎると、本物のアコースティックギターを弾いたときに違和感を覚えることがあります。

練習用途として使う場合は、バランスよく使い分けるのがおすすめだね。
SLG200Sとの違いを徹底比較

見た目の違い
| モデル | カラー |
| SLG100S | ・ナチュラル ・タバコブラウンサンバースト ・ブラックメタリック |
| SLG200S | ・ナチュラル ・タバコブラウンサンバースト ・クリムゾンレッドバースト ・トランスルーセントブラック |
SLG110SとSLG200Sの外観では、カラーバリエーションが違います。
SLG110Sは「ナチュラル」「タバコブラウンサンバースト」「ブラックメタリック」でしたが、SLG200Sでは「クリムゾンレッドバースト」「トランスルーセントブラック」が加わり、より高級感ある仕上がっています。
また、SLG110Sでは黒一色だったフレーム部分も、SLG200Sでは木目のフレームを採用しているため、全体の統一感がさらに上がりました。
見た目の完成度はSLG200Sが圧倒的に上ですが、シンプルに夜間練習用として使うならSLG110Sでも十分満足できます。
内蔵アンプの違い
| モデル | システム |
| SLG100S | ピエゾピックアップ |
| SLG200S | SRTパワードピックアップシステム (Studio Response Technology) |
SLG110SとSLG200Sの最大の違いは、ピックアップシステムです。
SLG110Sはピエゾピックアップのみを搭載しており、やや硬く、エレアコ特有の人工的なサウンドが特徴でした。
SLG200SはYAMAHA独自の「SRTパワードピックアップシステム(Studio Response Technology)」を採用しています。
スタジオマイクで収録したアコースティックギターの音響特性を再現することで、より自然で奥行きのあるサウンドを実現しています。
エフェクトの違い
| モデル | 搭載エフェクト |
| SLG100S | ・TREBLE ・BASS ・REVERB ・REVERB2 ・CHORUS ・ECHO |
| SLG200S | ・TREBLE ・BASS ・REVERB ・REVERB2 ・CHORUS |
エフェクト機能は両モデルに共通して「TREBLE」「BASS」「REVERB」「REVERB2」「CHORUS」を搭載していますが、SLG110Sのみに「ECHO」機能があります。
ECHOはディレイ系の効果で、独特の奥行きと反響感を楽しめる点が特徴でした。
SLG200Sではこの機能が削除され、代わりにSRTパワードシステムによって空間的な響きが自然に再現されるようになっています。
結果的に、よりリアルなアコースティックサウンドを重視した設計に変更されたと言えます。
電池の違い
| モデル | 電源方式 |
| SLG100S | ・9V電池 ・PA-3C(ACアダプター) |
| SLG200S | ・単三電池2本 ・PA-3C(ACアダプター) |
電源部分も両モデルで異なります。
SLG110Sは9V電池またはPA-3Cアダプターを使用する方式でしたが、SLG200Sでは単三電池2本またはPA-3Cアダプターに変更されています。
ただし、どちらのモデルもリバーブなどのエフェクトを多用すると電池消耗が早いため、ACアダプターの使用が推奨されています。
ライブや長時間の練習では、電源トラブルを避けるためにもアダプター接続が安心です。

単三電池のほうが入手しやすいから、電池に関してはSLG200Sの方がいいね。
どっちを選ぶべき?
こんな人にYAMAHA SLG110Sはおすすめ
旧型のSLG110Sは「日中は生のアコギを弾ける」「夜だけの練習用に欲しい」という人におすすめです。
デザイン性の高い見た目や最新のピックアップシステムを搭載したSLG200Sは価格も高いため、そこに重点を置かない人はSLG110Sでも十分かと思います。
こんな人にYAMAHA SLG200Sはおすすめ
よりリアルなアコースティックサウンドを求める人には、SLG200Sがおすすめです。
SRTパワードピックアップシステムにより、スタジオ録音のような自然な響きを楽しめます。
さらにカラーバリエーションが豊富なのも魅力です。
「静音ギターでも音に妥協したくない」「本格的に使いたい」という人にはSLG200Sを選ぶ価値があります。
購入したい人へ
中古市場の個体数
SLG110Sの個体数はそれなり流通しています。
音質の良いSLG200S(現行モデル)もありますが、人によっては、夜練で弾ければいいので、あえて価格の安いSLG110S(旧モデル)を購入する人もいます。
以上の理由から、SLG110Sの在庫が溢れているわけではありません。
価格について
中古市場での相場は4万円〜5万円円です。
後継機のSLG200Sの登場により、一時は30,000円前後で購入できていましたが、巣ごもり需要の影響もあって、価格が上がっています。
ギターの状態によっては、SLG200Sに近い価格で販売されていることもあります。
FAQ(よくある質問)

- SLG110Sは本当に音が静かですか?
- はい。
アコースティックギターの約18%ほどの音量しかなく、夜間でも練習できます。
ヘッドフォンを使えば、家族や近所を気にせず弾けます。
シールドに繋がないエレキギターのような感じです。
- アコースティックギターと弾き心地は同じですか?
- 弦長やネック形状は通常のアコギとほぼ同じなので、フォームや指の感覚を保ちながら練習できます。
ただし、フレームのみのためボディ厚がないことや、生音がないことに違和感を感じることもあります。
- SLG110SとSLG200Sで迷っています。
どちらを買うべきですか? - よりリアルなアコギサウンドを求めるならSRTパワードピックアップ搭載のSLG200Sがおすすめです。
夜だけの練習目的ならSLG110Sでも十分満足できます。
- ライブや録音にも使えますか?
- 使えます。
ライン出力を使えばアンプやPAにも接続でき、ハウリングの心配が少なく安定したサウンドを得られます。
- 電源がないと使えませんか?
- ヘッドフォンやエフェクトを使用する場合は電源が必要です。
電池でも動作しますが、長時間使用する場合はACアダプター(PA-3C)の利用が推奨されます。
まとめ|SLG110Sは今でも価値ある

YAMAHA SLG110Sは、静音性と携帯性を兼ね備えたサイレントギターです。
アコースティックギターのような弾き心地を保ちながら、夜間でも音量を気にせず練習できます。
軽量で分解可能な構造は、自宅でも外出先でも快適に使えるのが魅力です。
YAMAHA FG/FSシリーズと同じ弦長を採用していますが、ボディ厚がない分、サイレントギターに慣れてしまうと、アコギに持ち替えた時に違和感が出る場合があります。
音質は最新モデルのSLG200Sに劣る部分もありますが、静粛性や操作性を重視する人には今でも十分実用的な一本です。

音質にこだわりがなければ、SLG110S(旧モデル)でも十分使えるよ。




