オレンジオイルの使い方(指板のお手入れ方法)

オレンジオイルの使い方(指板のお手入れ方法)

オレンジオイル(ハワード/HOWARD)


今回は指板のお手入れに欠かせないオレンジオイルの使い方について解説します。

なぜオレンジオイルを使う必要があるのか?

ギターの指板は乾燥すると以下のトラブルを起こします。

  • 指板が割れる
  • フレットが浮き出る
  • ネックが反る
  • 指板が滑らず演奏性が悪くなる

このトラブルをオレンジオイルを使うことで補うことができます。

この記事でわかること

  • オレンジオイルの使い方
  • オレンジオイルとレモンオイルの違い
  • オレンジオイルがダメと言われる理由

オレンジオイルの基本情報


メーカー:ハワード(HOWARD)
容量:118ml
用途:保湿・汚れ落とし・艶出し
対象:ローズ指板・エボニー指板
保湿期間:約1ヶ月
価格:1000円前後

メーカーサイトより引用

・木部塗装の汚れを落とし、つやを与えます。
・木目の天然の美しさと深みを高めます。
・重ね塗られたワックスは残さず、新鮮なオレンジの香りだけ残ります。
・シリコンや亜麻仁油は含まれておりません。
・オイルを施したウォルナットやチーク材に天然のオイルを補給します。

引用元:HOWARD

指板の汚れ落とし(手垢)、保湿、艶出し効果があります。

価格は1000円前後です。

実店舗とネットショップでは価格差が発生するのですが、ハワードのオレンジオイルに関してはほぼ変わらないためどちらで購入してもOKです。

MEMO
実はギター専用オレンジオイルではない。
元々、家具の汚れ落とし・艶出しとして作れれたようです。
私が所有する昔の物はオレンジオイルのボトルラベルに紙の説明書きが貼られてあります。
後付けされたのがわかります。
現行品はボトルラベルと一体になっていたはずです。
ギターは木で出来ているので効果があるとされ現在は指板お手入れの定番になっています。

オレンジオイルの使い方

オレンジオイルを使う前の確認事項

注意点
ラッカー塗装部やメイプル指板には使用しないでください。
メイプル指板はすでにコーティングなっているので使用しても中まで浸透しません。
場合によっては塗装を傷めることになります。
主にローズやエボニー材質に使うと効果的です。
必ず使用上の注意を説明を読み行ってください。

使用のタイミング
オレンジオイルを使用するタイミングは弦交換の時に行います。

準備する物


・オレンジオイル
・ギタークロス2枚

なぜ2枚?

1枚目はオイルを落として拭く用
2枚目は余分なオイルを拭き取る用

オイルを落とすクロスは明るい色のクロスを使うことをオススメします。

理由はオイルがどれだけ落ちたかわかるからです。

私がオイルを使う時はFZONEの楽器用クリーニングクロス(YELLOW)を使用しています。

オレンジオイルの使用手順を解説


手順1
ギターの準備

弦を張ったままでも塗れないことはないですが、均等に塗れなかったり、弦にオイルがつくと劣化が早くなります。

オレンジオイルを使う時は弦を外した状態にしてください。

ネックスタンドを使うとギターが安定するので便利です。

 


手順2
乾拭き

まずはサラッと乾拭きします。

MEMO
フレット部分に汚れがたまることがあります。
そんな時は爪楊枝や歯ブラシなどで優しく汚れをとります。
※写真は汚れなし。
普段から演奏後クロスで拭いたり、弦交換時にメンテンナンスしておけばそこまで汚れは溜まりません。



手順3
クロスにオイルを出す

オイルの出口は小さいので一気に出てくることはないですが、傾けると出てくるので注意してください。

出す量は1〜2滴程度で十分です。

この量で3〜4フレット分は拭けます。

出しすぎ注意です。

オイルをクロスに出さず直接指板に落とす方もいますがやめてください。

オイルの出口が小さいと言っても一点に液体が落ちることになります。

指板が水分を含みすぎてしまいネックが反る原因になったり、フレットの隙間に大量に浸みこめばフレット浮きの可能性も。

必ずギタークロスに落として使用してください。


手順4
塗ってこする

軽くこすって手垢を落とすイメージで拭いていきます。

使用済と未使用で色が違うのが確認できます。

オイルが足りなくなったら追加します。

ブリッジにも使っていきます。

アコギは指板とブリッジが同じ素材(未塗装)であることが多いです。

指板と違い、手垢はないのでこする必要はありません。

軽く拭いていきます。


手順5
染み込ませる

1フレットから最後のフレットまで拭き終わったら15分程度待ってオイルを浸透させます。


手順5
余分なオイルを拭き取る

オイルが付いていないクロスを準備して、表面に残った余分なオイルを拭きとっていきます。

ハワードのオレンジオイルは浸透性が高いのでそこまで余分なオイルが残ることはないです。


手順5
完成

以上がオレンジオイルの使い方になります。

オレンジオイルとレモンオイルの違い

オレンジオイルとレモンオイルって何が違うの?

オレンジオイル
  • 汚れ落とし
  • 粘度が高い
  • 揮発性が低い
レモンオイル
  • 汚れ落とし
  • 粘度が低い
  • 揮発性が高い

オレンジオイルとレモンオイルは共に汚れ落としの効果があります。

大きく違うのが「保湿効果」です。

粘度が高い=揮発性が低い=保湿効果が高い

オレンジオイルの製品情報を見ると「粘度が比較的低い」とあります。
私が書いた表の「粘度が高い」というのはレモンオイルと比べた時の場合です。

結果、オレンジオイルの方が汚れ落としの効果があり、保湿もできることになります。

ギターに使われるオレンジオイルは今回紹介しているハワード製がほとんど。

レモンオイルは各メーカーから様々なタイプが出ているので一概に

オレンジオイル>レモンオイル

という関係ではありません。

MEMO
指板を手入れするアイテムの中には “酸”が入っていないオイルもあります。
島村楽器の指板オイルです。
汚れ落としの効果はありませんが保湿効果が高いのが特徴です。
島村楽器指板オイル ヒストリー(HISTORY)/指板オイルの使い方【島村楽器】

オレンジオイルがダメと言われる理由


誰もが知るマーチンは指板にオイルを使うことを推奨していません。

なぜ?

オレンジオイルやレモンオイルは柑橘類の皮に豊富に含まれている精油成分(Dリモネン)で汚れを落とします。

※Dリモネンはシール落としなどにも使われている成分です。

マーチンがオイル類を推奨しない理由ここにあると考えられます

・フィニッシュ(塗装)をダメにする
・フレット(金属)が酸化する

よく考えれば当たり前のことを言っているだけです。

クロサワ楽器のスタッフさんに聞いたのは「マーティンは推奨していないけど、量を気を付ければ使った方がいい」ということでした。

指板が乾燥する冬場は使うことをオススメします。

最後に

今回はオレンジオイルの使い方について解説しました。

オレンジオイル以外のレモンオイルや指板オイルも今回解説した手順で対応できます。

是非、参考にして自分のギターの指板メンテンナンスをやってみてください。


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