【徹底解説】オレンジオイルの使い方(ギター指板の保湿と汚れ落とし)

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ゆかめろ
ゆかめろ

オレンジオイルが良いとは聞くけど、何のために使うの?
使い方もわからないし……

もりそう
もりそう

初めて使う人にも、わかりやすく解説していくから一緒にやってみよう。

  • オレンジオイルの使い方を知りたい
  • オレンジオイルの効果を知りたい
  • オレンジオイルとレモンオイルの違いを知りたい


ギターの指板は、乾燥すると割れることがあるため、定期的に保湿することが大切です。

私はこれまで、オレンジオイル・レモンオイルなど10種類以上のオイルを試しました。

今回の記事では、オレンジオイルの「使い方」「効果」「レモンオイルとの違い」を解説しています。

記事を読むことで、オレンジオイルの特徴を知ることができ、初心者でも安心して使えるようになります。


オレンジオイルの評価
汚れ落とし
 (3.5)
保湿効果
 (3.5)
使いやすさ
 (5)
価格(約1,200円)
 (4)
総合評価
 (4)

メリット

  • 天然のオレンジ成分とミネラル配合
  • 指板の汚れを落とし、保湿できる
  • ローズとエボニー指板に使用できる
  • レモンオイルより保湿効果が期待できる
  • 家具に使用できる

デメリット

  • メイプル指板には使用できない

指板オイルの中には、ベタ付きやすい製品もありますが、ハワードのオレンジオイルはベタ付きが少ないです。

元々、ギター専用オイルではありません。

家にある木工製品(テーブルやキャビネット)にも使用できるため、1本持っておくと便利です。

こんな人にオススメ

・指板のメンテナンスをしたい人

もりそう
もりそう

オレンジオイルは「汚れ落とし」と「保湿(割れ防止)」ができるんだ。

オレンジオイルの概要

メーカー:ハワード(HOWARD)
容量:118ml
用途:保湿・汚れ落とし・艶出し
対象:ローズ指板・エボニー指板
保湿期間:約1ヶ月
価格:約1,200円

メーカーサイトより引用

・木部塗装の汚れを落とし、つやを与えます。
・木目の天然の美しさと深みを高めます。
・重ね塗られたワックスは残さず、新鮮なオレンジの香りだけ残ります。
・シリコンや亜麻仁油は含まれておりません。
・オイルを施したウォルナットやチーク材に天然のオイルを補給します。

引用元:HOWARD

オレンジオイルがダメと言われる理由

オレンジオイルやレモンオイルは、柑橘類の皮に豊富に含まれている精油成分(Dリモネン)で汚れを落とします。

※Dリモネンはシール落としなどにも使われている成分です。

「フィニッシュ(塗装)をダメにする」「フレット(金属)が酸化する」と言われ、マーチン社がオイル類を推奨していません。

以前、マーチンメンテナンスクリニックに行った時に、スタッフさんに聞きました。

もりそう
もりそう

やっぱり使わない方がいいですか?

クロサワ楽器
スタッフ
クロサワ楽器 スタッフ

マーチンは推奨していないけど、日本の冬は特に乾燥しやすいから、使う量に注意して使った方がいいよ。

日本と海外では、気候が違うため、環境によって使い分けるのが大事だということでした。

オレンジオイルの使い方

使用前の確認

使える場所:ローズ指板/エボニー指板

使えない場所:メイプル指板/ラッカー塗装

もりそう
もりそう

オレンジオイルは香りが強く、部屋に充満するから、適度に換気してね。

クロスの準備

ギタークロスは2枚準備してください。

・オイルで拭く用
・オイルを拭き取る用

今回は、明るいカラーのクロスにオイルを付けてやっていきます。

明るいクロスを使うメリットは、オイルを出した時の「量」と「汚れ具合」がわかることです。

オイルを拭き取るクロスは「フェルナンデス/WCSポリッシングクロス(625S)」使用しています。

MEMO

ギタークロスを、2枚持っていない場合は、1枚のクロスを「オレンジオイルで拭く面」と「拭き取る面」に分けて使用してください。

※クロスを持っていない人はティッシュでも代用できます。

ギターの準備

オレンジオイルを使う時は、弦を外した状態にしてください。

弦を張ったままでも塗れないことはないですが、単純に作業性が悪くなります。

ネックスタンドを使うとギターが安定するのでオススメです。

乾拭き

まずはサラッと乾拭きします。

補足

フレット部分に汚れがたまることがあります。
そんな時は、爪楊枝や歯ブラシなどで優しく汚れをとります。
※写真は汚れなし。
普段から演奏後クロスで拭いたり、弦交換時にメンテンナンスしておけば、そこまで汚れは溜まりません。

クロスにオイルを出す

オレンジオイルの出口が小さいので、大量に出てくることはありません。

実際に拭ける目安は、1〜2滴程度で、3〜4フレット分は拭けます。

出し過ぎ注意です。

オレンジオイルをクロスに出さずに、直接指板に落とす人もいますが、やめてください。

オイルの出口が小さいと言っても、一箇所に液体が落ちます。

指板が水分を含みすぎてしまい、「ネックが反る」「フレット浮き」の原因になります。

必ずクロスに落として使用してください。

本番

軽くこすって、手垢を落とすイメージで拭いていきます。

「使用済」と「未使用」で色が違うのが確認できます。

オイルが足りなくなったら追加します。

ブリッジにも使っていきます。

アコギは指板とブリッジが、同じ素材(未塗装)であることが多いです。

指板と違い、手垢はないので、こする必要はありません。

軽く拭いていきます。

染み込ませる

1フレットから最後のフレットまで、拭き終わったら15分程度待って、オイルを浸透させます。

余分なオイルを拭き取る

ハワードのオレンジオイルは浸透性が高いので、そこまで余分なオイルが残ることはないですが、念のために軽く拭きます。

完成
フェニックス弦

完成後は、すぐに新しい弦を張って大丈夫です。

オレンジオイルとレモンオイルの違い

特徴

オレンジオイル
汚れ落とし効果(中)保湿効果(中)

レモンオイル
汚れ落とし効果(高)保湿効果(低)
ゆかめろ
ゆかめろ

結局どっちを使えばいいの?

もりそう
もりそう

オレンジオイルの方が、バランスよく効果があるから使いやすいよ。

レモンオイルだけでは保湿が足りないと感じるね。

選び方

オレンジオイル:メンテナンスは1本で完結したい人

レモンオイル:他の保湿製品と組み合わせで使用できる人

補足

「オレンジオイル」や「レモンオイル」を使用する場合は、保湿効果が高い「蜜蝋ワックス」等を合わせて使用すると完璧です。

特にレモンオイルは保湿効果が弱いため、使用することをオススメします。

レモンオイルの中には、蜜蝋成分が入った「Freedom Custom Guitar /SP-P-11 Lemon Oil」製品もあるため、1つで完結したい人にオススメです。

まとめ

オレンジオイルの評価
汚れ落とし
 (3.5)
保湿効果
 (3.5)
使いやすさ
 (5)
価格(約1,200円)
 (4)
総合評価
 (4)

メリット

  • 天然のオレンジ成分とミネラル配合
  • 指板の汚れを落とし、保湿できる
  • ローズとエボニー指板に使用できる
  • レモンオイルより保湿効果が期待できる
  • 家具に使用できる

デメリット

  • メイプル指板には使用できない

指板オイルの中には、ベタ付きやすい製品もありますが、ハワードのオレンジオイルはベタ付きが少ないです。

元々、ギター専用オイルではありません。

家にある木工製品(テーブルやキャビネット)にも使用できるため、1本持っておくと便利です。

粘度が高い=揮発性が低い=保湿効果が高い

こんな人にオススメ

・指板のメンテナンスをしたい人

ねこだまり工房/自家製クリア蜜蝋ワックスの使い方【ギター指板保湿】 オススメのレモンオイル ベスト3【使い方と各メーカー比較】 オススメのギタークロス(ベスト3)【種類と選び方を解説】 オススメのギターネックスタンド【ベスト3】

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