この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
スポンサーリンク
- オレンジオイルの使い方を知りたい
- オレンジオイルの効果を知りたい
- オレンジオイルとレモンオイルの違いを知りたい
ギターの指板は、乾燥すると割れることがあるため、定期的に保湿することが大切です。
初心者にとって、オイルを使うことはハードルが高いように感じますが、注意点が分かっていれば難しくありません。

メリット
- 天然のオレンジ成分とミネラル配合
- 指板の汚れを落とし、保湿できる
- ローズとエボニー指板に使用できる
- レモンオイルより保湿効果が期待できる
- 家具に使用できる
デメリット
- メイプル指板には使用できない
指板オイルの中には、ベタ付きやすい製品もありますが、HOWARD(ハワード)オレンジオイルはベタ付きが少ないです。
元々、ギター専用オイルではありませんが、現在は指板メンテナンスオイルとして定着しています。
家にある木工製品(テーブルやキャビネット)にも使用できるため、1本持っておくと便利です。

オレンジオイルは「汚れ落とし」と「保湿(割れ防止)」ができるんだ。
・指板のメンテナンスをしたい人
乾燥時期に指板メンテナンスが必要な理由

有無 | |
---|---|
・ローズウッド ・エボニー | 塗装なし |
・ | 塗装あり |
指板表面は材によって、塗装されている仕様と、塗装されていない仕様があります。
見分ける方法は、使用材でわかります。
メイプル指板は、塗装されているため、オイル類を使う必要はありません。

逆に塗装をいためる原因になるよ。
指板割れの防止
乾燥すると指板が割れます。
エボニーは、ローズウッドより固く、割れやすいとされています。
ポジションマークのサイズが大きい方が、割れやすい傾向にあるようです。
指板痩せの防止
指板の水分が少なくなると、木材が縮み、金属のフレットが飛び出します。
フレットが飛び出すことで、ネックを握ってスライドした時に、指の関節付近が擦れて痛みが出る場合があります。
ネック反りの防止
乾燥すると、順反りを起こします。
演奏性が悪くなったり、音がビビる原因にもなります。
基本的に、季節が移り変わり、湿度が安定してくると自然に戻るため、すぐに調整しないことです。
ギターの湿度管理については別記事「【乾燥時期の対策】ギターの湿度管理を解説」を参考にしてください。
オレンジオイルの概要
製品情報

- メーカー:HOWARD(ハワード)
- 容量:旧(118ml)、現(140ml)
- 用途:保湿/汚れ落とし/艶出し
- 対象:ローズ指板/エボニー指板
- 保湿期間:約1ヶ月
- 価格:約1,500円
※オレンジオイルは、ボトルと内容量が変更されています。
旧ボトルは内容量が118mlでしたが、現ボトルは140mlになっています。
記事内で紹介しているのは、旧ボトルになります。
メーカーサイトより引用
・木部塗装の汚れを落とし、つやを与えます。
・木目の天然の美しさと深みを高めます。
・重ね塗られたワックスは残さず、新鮮なオレンジの香りだけ残ります。
・シリコンや亜麻仁油は含まれておりません。
・オイルを施したウォルナットやチーク材に天然のオイルを補給します。引用元:HOWARD
オレンジオイルの保湿効果は約1ヶ月です。
ただし、効果はあくまで目安であり、季節や保管方法によっても異なります。
弦交換の時に使うことが多いですが、人によって弦交換の頻度が異なります。
1〜2週間に1回交換する人は、使いすぎに注意してください。
オレンジオイルが選ばれる理由は“使いやすさ”です。
ベタつきが少ないため、塗った後の処理も楽で、メンテナンス初心者でも扱いやすいです。
効果がバランスよくあり、1本でメンテナンスが完結できます。
1本購入してしまえば、数年から数十年使えます。
HOWARD(ハワード)のオレンジオイルは、木工製品にも使えるので、用途が多いのも良い点です。

オイルを10本以上所有している僕が言うのもなんだけど、オレンジオイル1本あれば十分だよ。
オレンジオイルがダメと言われる理由

オレンジオイルやレモンオイルは、柑橘類の皮に豊富に含まれている精油成分(Dリモネン)で汚れを落とします。
※Dリモネンはシール落としなどにも使われている成分です。
「フィニッシュ(塗装)をダメにする」「フレット(金属)が酸化する」と言われ、マーチン社がオイル類を推奨していません。
以前、マーチンメンテナンスクリニックに行った時に、スタッフさんに聞きました。

やっぱり使わない方がいいですか?
マーチンは推奨していないけど、日本の冬は特に乾燥しやすいから、使う量に注意して使った方がいいよ。
日本と海外では、気候が違うため、環境によって使い分けるのが大事だということでした。
オレンジオイルとレモンオイルの違い
特徴 | |
---|---|
![]() オレンジオイル | |
![]() レモンオイル |
オレンジオイルとレモンオイルどっちを選べばいいのか悩んでいる人は多いです。
効果のバランスが良いのはオレンジオイルです。
レモンオイルは、保湿効果が弱いとされ、蜜蝋ワックスと合わせて使うことが良いとされています。
私は、「ねこだまり工房の自家製クリア蜜蝋ワックス」を使うことが多いです。
オレンジオイル:メンテナンスは1本で完結したい人
レモンオイル:他の保湿製品と組み合わせで使用できる人
オレンジオイルの使い方


ギタークロスは2枚準備してください。
・オイルで拭く用
・オイルを拭き取る用
今回は、明るいカラーのクロスにオイルを付けてやっていきます。
明るいクロスを使うメリットは、オイルを出した時の「量」と「汚れ具合」がわかることです。
オイルを拭き取るクロスは「フェルナンデス/WCSポリッシングクロス(625S)」使用しています。

オレンジオイルを使う時は、弦を外した状態にしてください。
弦を張ったままでも塗れないことはないですが、単純に作業性が悪くなります。
ネックスタンドを使うとギターが安定するのでオススメです。

まずはサラッと乾拭きします。


オレンジオイルの出口が小さいので、大量に出てくることはありません。
実際に拭ける目安は、1〜2滴程度で、3〜4フレット分は拭けます。
出し過ぎ注意です。
オレンジオイルをクロスに出さずに、直接指板に落とす人もいますが、やめてください。

オイルの出口が小さいと言っても、一箇所に液体が落ちます。
指板が水分を含みすぎてしまい、「ネックが反る」「フレット浮き」の原因になります。
必ずクロスに落として使用してください。

軽くこすって、手垢を落とすイメージで拭いていきます。

「使用済」と「未使用」で色が違うのが確認できます。

オイルが足りなくなったら追加します。

ブリッジにも使っていきます。
アコギは指板とブリッジが、同じ素材(未塗装)であることが多いです。
指板と違い、手垢はないので、こする必要はありません。
軽く拭いていきます。
1フレットから最後のフレットまで、拭き終わったら15分程度待って、オイルを浸透させます。

ハワードのオレンジオイルは浸透性が高いので、そこまで余分なオイルが残ることはないですが、念のために軽く拭きます。

完成後は、すぐに新しい弦を張って大丈夫です。
まとめ

メリット
- 天然のオレンジ成分とミネラル配合
- 指板の汚れを落とし、保湿できる
- ローズとエボニー指板に使用できる
- レモンオイルより保湿効果が期待できる
- 家具に使用できる
デメリット
- メイプル指板には使用できない
指板オイルの中には、ベタ付きやすい製品もありますが、HOWARD(ハワード)のオレンジオイルはベタ付きが少ないです。
元々、ギター専用オイルではありません。
家にある木工製品(テーブルやキャビネット)にも使用できるため、1本持っておくと便利です。

オレンジオイルは「汚れ落とし」と「保湿(割れ防止)」ができるから是非使ってみてね。
・指板のメンテナンスをしたい人



