ヒストリー(HISTORY)/指板オイルの使い方【島村楽器】
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ヒストリー/指板オイル(HPO3)
今回は島村楽器オリジナルブランドであるヒストリー(HISTORY)の指板オイルを紹介します。
島村楽器のポリッシュ・オイルコーナーで見たことあるのではないでしょうか。
このアイテムはギターの指板を保湿をするものです。
特に冬場は乾燥するので、ひどい場合だと指板の割れ、歪み、フレットのバリなどの問題が起こります。
その前に乾燥防止対策が必要です。
このヒストリー(HISTORY)の指板オイルを使用している方は少ない印象があります。
それはなぜか?
- 使い方がわからない
- ネット上の情報が少ない
- 島村楽器でしか取り扱いがない
- 価格が他のオイルより高い
今回はこの問題を解決していきます。
この記事でわかること
- ヒストリー/指板オイルについて
- ヒストリー/指板オイルの使い方
- 他のオイルとの比較
ヒストリー/指板オイル(HPO3)の基本情報
内容量:50ml
価格:1300円前後
効果:指板の保湿、艶出し、フレットの防錆
※ラッカー塗装対応
用途は指板専用です。
ラベルを見て気づいたのはローズウッドとハカランダって同じ分類じゃないですか?
私が勝手に感じたことなので軽く流してください(笑)
この製品はマイナーチェンジしています。
以前の品番はHPP3でミスト噴射仕様でしたが、現在は点眼仕様に変更されています。
形状は異なりますが内容量は50mlと同じです。
成分について開発部署/工場に聞いてみた
第4類/第3石油類/危険等級III(火気厳禁)
分類的には重油やグリセリンなどと同じ扱いです。
動植物油種ではないことだけはわかりました。
いったい何が入っているのか気になります。
最近のポリッシュは天然成分の物が多いです。
それは人間が使う物にも言えます。
食べ物・使う物など人工物より天然物が良いとされる世の中だからです。
ギターにも言えることなのかもしれません。
天然素材ではないので、ギターに与える影響はどうなんでしょう?
島村楽器がおすすめしているギターオイルなので成分的には問題ないはず!
できればもう少し説明が欲しい所です。
そこで島村楽器に問い合わせしてみました。
店頭では確認できなかったため開発部署/工場の方に回答頂きました。
石油系オイルは揮発性が高く保湿効果が低い?
石油類について、楽器用に限らずオイル製品には様々なタイプがあります。
また、オイルの揮発性には違いがあり、等級である程度うかがい知ることができます。
HPO3にもつけられている第3石油類は、遠回しな言い方になりますが、揮発性が高いとは言えない。
1→4まで等級があり、数字が大きいほど揮発性は下がる。
世の中にはベビーオイルをはじめとする、保湿液が多々ありますが、これらもオイル製品です。
オイル製品=揮発性が高いとは言えない。
指板オイル(HPO3)は粘度が高い?
オレンジオイルなど他社製品と比べて粘度が高いというもので、絶対的に高いという意味ではありません。
フレットの防錆はオイルを拭かなくていい?
HPO3は、指板面のオイルですが、もしもフレットについてしまっても防錆効果により錆びにくくなります。
ですがベタベタに塗っても良いというものではなく、あくまでも指板面オイルを主体としてお使いいただけると幸いです。
天然成分は一切入っていない?
回答なし
ヒストリー/指板オイル(HPO3)の使い方
使用前の確認
全てが当てはまる訳ではないですが、メイプルの指板には使用しないでください。
メイプル指板はコーティングなっているので中まで浸透しません。
逆に塗装を傷める可能性もあります。
主にローズやエボニーなど未塗装の材に使うと効果的です。
必ずポリッシュ/ワックスの説明を読み、自己責任でやってください。
容器を見ると液体が入っていない所は透明な部分が確認できます。
この鮮やかな青色は染料が使われているようで、その成分が底に沈殿することもあります。
オイルの使用量
容器を斜めにして軽く押してあげると少し液体が出てきます。
点眼ノズルのため一度に大量のオイルが出てくることがないので初めて使う方にも安心です。
たくさん塗りたい気持ちもわかりますが少ないくらいで十分です。
※明るい色のギタークロスを使うとどれくらいの量が出たかわかりやすいです。
指板を拭く
画像が悪いですが、なんとなく違いがわかるはず。
塗った感じはベタつきもなくいい感じです。
次にブリッジにも使ってみました。
製品名がネックオイルですが指板とブリッジが同じ材なので大丈夫でしょう…
たぶん…
※もし指板以外で使うのであれば自己責任でお願いします。
拭き終わったらオイルが浸透するまで15分ほど待ちます。
待ってる間、時間がもったいないのでボディの清掃をします。
弦交換時にはサウンドホール部分が拭きやすくなるのでキレイにしていきます。
この時にボディ内部の清掃もやっておきましょう!
オイルを拭き取る
ある程度浸透したら指板上のオイルを拭きとります。
拭き取る時はオイルの付いたクロスではなく、別のクロスを準備して拭き取ってください。
これで指板の保湿は完了です!
あとは弦を張るだけです。
オレンジオイルと比較
私は指板の保湿にはハワードのオレンジオイルを使用しています。
なぜオレンジオイルなのかというとやはり定番中の定番アイテムたからです。
ネット上で検索してもこのアイテムを使用している方はたくさんいます。
初めてメンテナンスオイル類を購入する方はとりあえず「これを選べば間違いない」というのがあります。
用途の違い
オレンジオイル…指板保湿、汚れ落とし
指板の保湿は同じなのですが、島村楽器のオイルには汚れ落し効果はありません。
オレンジオイルの方が効果があります。
リモネン
オレンジオイルやレモンオイルは柑橘類の皮に豊富に含まれている精油成分で汚れを落とします。
リモネンはシール落としなどにも使われている成分です。
マーチンがオイル類を推奨しない理由ここにあると考えられますが、つけ過ぎに注意すれば問題ないと考えています。
保湿期間の違い
オレンジオイル…約1ヶ月
島村楽器の指板オイルはオレンジオイルより粘度が高いとされています。
粘度が高いと保湿効果が高くなるので持続時間が長くなります。
島村楽器の指板ネックオイルはスタッフさんが言うには3ヶ月持つそうです。
オレンジオイルは1ヶ月。
ニオイの違い
オレンジオイル…柑橘系
島村楽器の指板ネックオイルは無臭です。
すぐ感じたの “におい”が無いこと。
無臭です。
それに比べてオレンジオイルは柑橘系のにおいが強いです。
蓋を開けた瞬間に香り、部屋中に充満するほど強いです。
そのため、においがキツすぎてダメな人もいるので好みがわかれます。
そんな方には島村楽器の指板ネックオイルはおすすめです。
内容量と価格の違い
オレンジオイル…1000円前後(118ml)
価格差はそれほどないかもしれませんが内容量が異なります。
1mlあたり
島村楽器オイル…約26円
オレンジオイル…約8円
約3倍の価格になります。
※価格は平均相場から算出しました。
違いのまとめ
比較表
島村楽器の指板オイル | オレンジオイル | |
用途 | 指板保湿、フレット防錆 | 指板保湿と汚れ落とし |
価格 | 約1300円前後 | 約1000円前後 |
内容量 | 50ml | 118ml |
価格 | 約1300円前後 | 約1000円前後 |
1mlあたりの価格 | 約26円 | 約8円 |
におい | 無臭 | 柑橘系 |
粘度 | 高 | 中 |
ベタつき | 無 | 無 |
保湿期間 | 約3ヶ月 | 約1ヶ月 |
購入場所 | 島村楽器店のみ | どこの楽器店でもほぼある |
最後に
他のオイルと比較しても目で見て違いがわかる物ではないです。
アコギ弦自体1ヶ月程度で交換する方、こまめにメンテナンスする方であればオレンジオイルでも十分保湿できます。
コーティング弦など数ヶ月使う方には保湿が長続きする島村楽器の指板ネックオイルがオススメです。
すでにオレンジオイルやレモンオイルを持っている方でも組み合わせで使用するのもありです。
②島村楽器の指板ネックオイルで保湿する。
- 保湿効果が高い
- サラサラしているので使いやすい
- 石油系オイルだが安心して使える
- フレットの防錆効果がある
- 汚れ落とし効果はない
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こんにちは
指板オイルもいろいろ試してみたいアイテムですよね
でも最近弦のほとんどをエリクサーにしたせいで
弦交換の間隔が長くなってオイルが減らない~w
お手入れするタイミングがなかなかやってこないというのも
エリクサーの弊害といえるかもですね
とはいえ、かたくなにエリクサー派ですけど(笑)
ziziさん
試したいオイルはいっぱいあります。
次はレモンオイル各種行こうかと考えてます(笑)
まぁ極論どれでを使っても同じような気もしますが…
ziziさんはエリクサーにこだわりますね〜
今日あたりから3セットパックの2セット価格始まりましたね。
やはりこれはお得ですよね(^ ^)