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![もりそう](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2022/01/A998A571-36C4-4504-8FCA-35F9AD58F049.jpeg)
今回はHOSCOのキョンセーム革を紹介するよ。
- セーム革の使い方を知りたい
- メリット・デメリットを知りたい
- 偽物と本物の見分け方を知りたい
ギターのメンテナンスを行う上で、ギタークロスは必須アイテムです。
高級ギターを所有している人は、傷が付きにくい、品質の良いギタークロスを求めます。
私はこれまで、10種類のギタークロスを試しました。
今回の記事では、HOSCOのキョンセーム革を紹介しています。
記事を読むことで、HOSCOセーム革の特徴を知ることができます。
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2023/03/9BD8C0A4-76C1-4CE6-A480-30916B9677B4.jpeg)
メリット
- 天然コラーゲン効果で楽器が潤う
- クリーニング効果が高く、ポリッシュ不要
- 何度も洗えて繰り返し使える
- 使えば使うほど味が出る
- バイオリンや管楽器にも使用できる
デメリット
- 価格が高い
- 天然素材のため、製品の形状がバラバラで拭きにくい
HOSCOセーム革の特徴は、数あるセーム革の中でも、特に品質が高いクロスになります。
ポリッシュなどを使用しなくても、ボディを綺麗にすることができます。
革なので、使えば使うほど味が出ます。
価格は高いですが、この先長く使うことを考えると、実はコスパが良いことになります。
![もりそう](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2022/01/BF2B7834-4B53-4625-A376-DF35521DCC63.jpeg)
自分へのご褒美や、ギター好きへのプレゼントにオススメだよ。
キョンセーム革の概要
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2019/07/301E8BB9-4C34-4253-A84D-9319FF39CE77-1024x1024.jpeg)
セーム革の定義
メーカーサイトより引用
セーム革として最上級とされるキョン種の鹿革を使用したセーム革クロスです。
0.00000015mmという非常に細かな繊維細胞
(人口繊維で極細と言われるものでさえ約0.002mm)で表面に傷をつけることなく汚れを拭き取ります。
さらに、セーム革に含まれる天然コラーゲン成分により、楽器の表面に潤いを与えます。
ポリッシュやオイルを使用することなく汚れをふき取り、しっとりと濡れたような艶を出しますので、ウェザーチェックのあるヴィンテージギター等にも安心してお使いいただけます。
クロスが汚れてきたら石鹸をつけてぬるま湯で洗い、日陰で干し、8割ほど乾いたところでクロス全体を揉みほぐすことで、独特の柔らかい使用感が持続します。
洗いながら使うことで10年以上使用可能になる場合もございます。引用元:HOSCO
以下の条件をすべて満たしていないとセームではありません。
類似品にご注意ください。
・鹿革を使用していること(キョン種が最高級)。
つまり豚革や羊革を使用したものはセームではありません。
→鹿革(特にキョン種)とでは繊維細胞のきめの細かさが違います。
・アルカリ膨潤なめしを施し、魚油還元を施したもの。
つまりどちらかの工程を省いたものはセームではありません。
→滑らかな手触りにするうえで欠かせない工程です。
・染色していないもの。
つまり黒や赤などに染められたものはセームではありません。
→染色することで魚油還元時に吸収されたコラーゲン成分が抜けてしまいます。
・吟面(鹿の1番表側の革)を使用していること。
つまり中面や中床面を使用したものはセームではありません。
→吟面のみがキョンセーム独特の能力を100%発揮します。
もちろんHOSCOキョン・セーム革はこの条件をすべて満たしています。引用元:サウンドハウス
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2019/07/F8A803E5-ED7D-4AEC-B098-47404AEFA1AA-1024x1024.jpeg)
私は「S」サイズを所有しています。
「S」は25×25の正方形が取れるサイズということで、実際に測ってみるとギリギリありました。
キョン1頭の皮を無駄にしないように、製品は正方形ではなく、形状が1つ1つ異なります。
HOSCO製品には、他にも「M」サイズがありますが、個人的には「S」でも十分使えるサイズです。
製品に傷があることが本物の証
キョンは気性が荒いので、ツノで傷つけ合うため、製品にも傷が残っている場合があります。
実際、私が購入したものにも傷が入っていました。
これが本物の証です。
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キョンセーム革の使い方
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2019/07/385843E9-EB54-44CC-994D-6546BD33CE38-1024x1024.jpeg)
表と裏の使い分け
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2019/07/92D14D3F-926C-46D7-84B9-BB2B64B62844-1024x1024.jpeg)
購入したばかりの時は、全体がやや硬いため、伸ばす必要があります。
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2019/07/754922D4-C13D-45B8-8E3C-41DEFAB1BCAE-1024x1024.jpeg)
革製品なので、表と裏があります。
画像は、かなり拡大しているので、繊維の粗さがわかります。
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2019/07/4D0BEE11-EF23-48E3-BEAC-E053962091F0-1024x1024.jpeg)
滑りが良いのが裏面です。
※ブランド名がない方
こちらで最初にさらっとホコリなどを取り除きます。
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2019/07/05214F7F-953D-43D0-9723-EAECE3205A5F-1024x1024.jpeg)
滑りが悪い方が表面です。
※ブランド名がある方
こちらが最終仕上げに使う面になります。
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2019/07/B2DF5300-45A1-468B-8CDA-10D9547A0838-1024x1024.jpeg)
実際使ってみると、表面が滑らないので拭きにくです。
クロスの形状も真四角ではないので、人工クロスよりは扱いにくい印象を受けます。
表(吟面)を使うと油分を取りすぎてしまうので、裏面を使うのがオススメ。
その後オレンジオイル等でアフターケアすると尚良いです。
メイプル指板は、コーティングされているので表(吟面)で拭いてOK。
アコースティックギターで、メイプル指板というのは珍しいですが、覚えておくと役に立ちます。
メンテナンス方法(洗い方)
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2020/07/90428166-2248-4C35-AD76-05DDC81BA0C2-1024x1024.jpeg)
中性洗剤を使い、ぬるま湯(40度くらい)で押し洗う。
水で洗い流します。
風通しの良い所に干す。
乾燥させるとパリパリになります。
軽く揉みほぐせば柔らかくなるので、これでまた使えます。
キョンセーム革をレビュー
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2020/07/01933AB1-234C-4FA6-94CD-52F5A9935244-1024x1024.jpeg)
使いやすさ
- クロスの形状が特殊
- 表面の滑りが悪い
- 表と裏の確認がめんどくさい
- 安価な人工クロスと全然違う
正方形や長方形ではないため、折り畳んでもキレイな形になりません。
元々、表面の滑りが悪いため、折り畳んで使用すると、さらに摩擦で滑らなくなります。
一般的なギタークロスと比べると使いにくいのが本音です。
![もりそう](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2022/01/9CD0339B-8700-45D1-867F-F9A128D11C34.jpeg)
セーム革を大きく広げて、手の平全体を使うと、拭きやすいよ。
セーム革の効果
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2019/07/C42B5522-A34D-45D4-85EB-E3734F1BD669-1024x1024.jpeg)
汚れ落とし効果
私は、普段から小まめにメンテナンスを行なっているため、「劇的に汚れが落ちた」とは感じませんでした。
ポリッシュは不要とは言っても限度があります。
拭いた直後の汚れ落とし効果はわからなくても、長年使用することで、汚れの差が生まれる可能性はあります。
精神的効果
個人的には、汚れ落とし効果も大事ですが、最高のクロスを使っているという「満足感」と「安心感」を得られたことが大きいです。
ヴィンテージギター、高級ギターをお持ちの人にオススメです。
最高のギターには、最高のクロスを使ってみてください。
セーム革を育てる
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2023/03/1B10F9B1-0F11-4BCD-9C04-CD0B9221FFB7.jpeg)
革製品全てに言えることは、使ってこそ意味があります。
財布・バックなど、使えば使うほど味が出るのと一緒です。
メーカー側も言っていますが、「10年以上使える」製品になります。
ギターと共に長く愛用してみてください。
他製品との比較
安価な製品
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2020/08/C8C9B23E-BEBA-47B4-983D-5BF189068F1E-1024x1024.jpeg)
私は以前、Amazonで最高級を謳った1,000円前後のセーム革を購入したことがあります。
評価が高く、レビュー件数も多かったので試してみました。
正直、最高級とは言えないと感じました。
これが言えるのは、すでにHOSCOのキョンセームを持っており、比較できたからです。
安価な製品は革が硬く、粉っぽい感じでした。
おそらく、初めてキョンセーム革を試す人は、「これがキョンセーム革の特徴か」と勘違いします。
現在は、同じ製品は販売していませんが、似たような製品はいくつも存在します。
注意してください。
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2020/08/0767BFC5-4C49-4355-A470-E5ABF365074E-1024x1024.jpeg)
キョンセームの証として、傷が目印です。
安価なキョンセームには傷が一切なく、とても綺麗な製品でした。
![もりそう](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2022/08/8E275DD0-68DF-4F46-952E-71F23B1F2584.jpeg)
安価なキョンセーム革は手を出さない方がいいよ。
信頼できるメーカー品
HOSCO以外にも信頼できるメーカーがあります。
大手の「島村楽器ブランド」です。
私はまだ試したことありませんが、大手楽器メーカーが販売する製品であれば信頼できます。
島村楽器のセーム革は、在庫が安定しているため、どこの実店舗でも購入できるのが最大の特徴です。
今後、私も試してみたいと考えています。
まとめ
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2020/07/35B65CB6-89EF-4743-B486-9D82656B1CF5-1024x1024.jpeg)
HOSCOセーム革の特徴は、数あるセーム革の中でも、特に品質が高いクロスになります。
ポリッシュなどを使用しなくても、ボディを綺麗にすることができます。
革なので、使えば使うほど味が出ます。
価格は高いですが、この先長く使うことを考えると、実はコスパが良いことになります。
![もりそう](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2022/01/BF2B7834-4B53-4625-A376-DF35521DCC63.jpeg)
自分へのご褒美や、ギター好きへのプレゼントにオススメだよ。
![オススメのギタークロス](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2023/03/76DF2C91-606E-418E-8394-B2358AF8ACDD-160x92.jpeg)
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2023/12/113B371F-FEDD-4539-896C-2D0094B0A491-160x92.jpeg)
![](https://akogimania.com/wp-content/uploads/2023/12/1B53F6F0-7DBF-4564-9770-E9764F76A583-160x92.jpeg)
おお~~~、ついにセーム革ですね
ネットでは魔法のような威力!のような書き方をされているものもありますが
もりそうさんのお書きになってるのが実際の使用感なんだろうなって
妙に納得がいきましたw
やや使いにくいとのことですが、まだ新しいこともあるでしょうし、
滑りが悪いのも、汚れを落とすという機能の一つのようにも思えます
読ませていただいて「いつかはセーム革」の気持ちに変わりは無いです(笑)
でもまあ、長い目で見ればお得とはいえ、手が出しにくいお値段ではあります
ちなみに僕の常用クロスは1枚129円(^0^;)
https://item.rakuten.co.jp/proof-shop/29×35-proof/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_105_0_10001288
「セーム革タイプ」というコピーが憐れを誘います(笑)
買い置きを使い切って本物セーム革にたどり着きたいですが
それまでギターを弾いてるか・・の方が切実な問題になってきましたw
ziziさん
ついに手を出してしまいました(笑)
まだ使い始めですが、そこまで感動するレベルではないように思えました。
記事の中にも書きましたが「自己満足」感は強いですね。
極論、弾き終わったあと小まめに拭けばどん物でもいいのかもしれませんね。
私はコレクターではないのであまり細かいキズは気にしないので!