キョンセームクロス(革)の使い方【ホスコ/HOSCO】

HOSCOセーム革

キョンセームクロス(革)の使い方【ホスコ/HOSCO】

はじめに


今回はギターメンテナンス時に使用するホスコのキョンセームクロス(革))を紹介します。

私は普段ギターを弾き終わった後はギタークロスとセームクロス(革)で乾拭きしています。

ギタークロスの多くは人工物ですが、キョンセームクロス(革)は天然素材です。

やはり人工物と天然素材では違います。

汚れによってはポリッシュなど使わなくてもこのセームクロス(革)を使えばキレイになります。

しかしセームクロス(革)を使用している方は少ないです。

なぜか?

  • 値段が高い
  • 使い方が難しそう
  • 魅力がわからない
  • 購入時にもう一本踏み出せない

以上のような印象がありますが、セームクロス(革)を使うことはメリットがたくさんあります。

  • 汚れ落とし・艶出し
  • 実はコストパフォーマンスが良い


今回はホスコのセームクロス(革)の使い方・魅力を解説していきます。

MEMO
私はウィットインク(WITINK)のセームクロスも所有しています。

Amazonベストセラーのアイテムです。
価格が1000円前後とかなりお得!
こちらも是非チェックしてみてください。

キョンセームクロス(革)の基本情報

セーム革の定義

メーカーサイトより引用

セーム革として最上級とされるキョン種の鹿革を使用したセーム革クロスです。
0.00000015mmという非常に細かな繊維細胞
(人口繊維で極細と言われるものでさえ約0.002mm)で表面に傷をつけることなく汚れを拭き取ります。
さらに、セーム革に含まれる天然コラーゲン成分により、楽器の表面に潤いを与えます。
ポリッシュやオイルを使用することなく汚れをふき取り、しっとりと濡れたような艶を出しますので、ウェザーチェックのあるヴィンテージギター等にも安心してお使いいただけます。
クロスが汚れてきたら石鹸をつけてぬるま湯で洗い、日陰で干し、8割ほど乾いたところでクロス全体を揉みほぐすことで、独特の柔らかい使用感が持続します。
洗いながら使うことで10年以上使用可能になる場合もございます。

引用元:HOSCO

以下の条件をすべて満たしていないとセームではありません。
類似品にご注意ください。
・鹿革を使用していること(キョン種が最高級)。
つまり豚革や羊革を使用したものはセームではありません。
→鹿革(特にキョン種)とでは繊維細胞のきめの細かさが違います。
・アルカリ膨潤なめしを施し、魚油還元を施したもの。
つまりどちらかの工程を省いたものはセームではありません。
→滑らかな手触りにするうえで欠かせない工程です。
・染色していないもの。
つまり黒や赤などに染められたものはセームではありません。
→染色することで魚油還元時に吸収されたコラーゲン成分が抜けてしまいます。
・吟面(鹿の1番表側の革)を使用していること。
つまり中面や中床面を使用したものはセームではありません。
→吟面のみがキョンセーム独特の能力を100%発揮します。
もちろんHOSCOキョン・セーム革はこの条件をすべて満たしています。

引用元:サウンドハウス

キョンとは?

中国や台湾に生息する体長70〜100cmの世界最小の鹿。
※最高級品は中国産のキョン
台湾産とはだいぶ品質が異なるようです。

サイズ

今回は「S」サイズを購入しました。

「S」は25×25の正方形が取れるサイズです。

実際、測ってみましたがギリギリありました。

キョン1頭の皮を無駄にしないようにするために製品は正方形ではなく、形状が1つ1つ異なります。

ホスコ(HOSCO)製品には他にもMサイズがありますが個人的には「S」サイズで十分使えるサイズだと感じました。

キョンは気性が荒いのでツノでキズつけ合い、製品にもキズが残っている場合があります。

実際、私が購入したものにもキズが入っていました。

これが本物の証です。

キョンセームクロス(革)の使い方



手順1
伸ばす


製品を出しすぐ使える訳ではないようです。
とりあえず伸ばす作業が必要になります。
新品からなのかすでに柔らかかった。


手順2
表と裏の確認


革製品なので表と裏があります。
まずはこれを確認しましょう!
見た目できめ細かさの違いがわかります。
画像でかなりアップにしているので目の粗さがわかりますが、実際持ってみるとわかりにくいです。
※写真の撮り方が悪く表と裏の色が変わってしまいました。

手順3
裏面(床面)を使う

滑りが良いのが裏面です。
※ブランド名がない方
こちらで最初にさらっとホコリなどを取り除きます。


手順4
表を使う(吟面)


滑りが悪い方が表面です。
※ブランド名がある方
こちらが最終仕上げに使う面になります。

手順5
あとは拭く


実際使ってみると表面が思ったより滑らないので拭きにくです。

MEMO
ローズ系指板に使う場合
吟面を使うと油分を取りすぎてしまうようなので、裏面を使うのがおすすめ!
またその後オレンジオイル等でアフターケアすると尚良いようです。
メイプル指板に使う場合
メイプル指板はコーティングされているので吟面で拭いてOK!
アコースティックギターでメイプル指板というのは珍しいですが覚えておくと良いかもしれません。

キョンセームクロス(革)の洗い方



手順1
汚れを落とす

ぬるま湯(40度くらい)で押し洗う

手順2
洗剤を洗い流す

水で洗い流します。

手順3
乾燥させる

風通しの良い所に干すのが良いようです。

手順4
揉みほぐす

乾燥させるとパリパリになります。
軽く揉みほぐせば柔らかくなるのこれでまた使えます

手入れの注意点
・お湯は40度を超えない
・洗う際にセーム皮同士を擦り合わせない
・洗剤を洗い流した後はキツく絞らない
・干す際は直射日光はNG

キョンセームクロス(革)の使用感を語る

使いやすさ

率直な感想は「やや使いにくい」

なぜか?
元の形が正方形や長方形ではないため、折ってもキレイな形にならないから。
最終的に拭ければ一緒なんですが。

表面の滑りが悪いので拭きにくい。
品質が悪いという意味ではなく、天然素材由来からです。

表と裏を確認する際に目印になるブランド名が小さく確認しにくい。
今回紹介しているホスコ(HOSCO)製品に関してになります。

汚れのお落ち具合

汚れは本当に落ちるの?
落ちてる…

自分のギターは常にキレイにしているのでそこまで劇的に汚れが落ちたという感じはありせんでした。

頑固な汚れ(汗など)は落ちませんでした。
状況に応じてポリッシュが必要です。

注意
ポリッシュを使う場合はセーム革は使わないでください。

セームクロスを育てる

セームクロス(革)は使ってなんぼ!

ギター用のセームクロス(革)に限らず革製品全てに言えることです。

財布・バックなど使えば使うほど味が出るのと一緒です。

自己満足の割合は多いですが。

キョンセームクロスの良し悪し

メリット
・デリケートな塗装(ラッカー)でも気にせず使える
・天然コラーゲン効果がありポリッシュ不要
・消耗品ではなく、長く使えるので実はお得
・バイオリンや管楽器にも使える
デメリット
・安価なギタークロスから比べると管理(手入れ)がめんどくさい
・形状上によっては少し拭きにくい

購入したい方へ

ホスコ(HOSCO)

今回、購入したホスコ(HOSCO)のセームクロスは楽器用のメーカーなので品質は間違いないです。

島村楽器(HISTORY)

島村楽器ブランドの(HISTORY)にもセームクロスの商品があります。

こちらも信頼できます。

ホスコ(HOSCO)に比べ少しサイズが小さく、価格も少し安いようです。

今後、こちらも購入して比較できれば面白いかと考えています。

株式会社春日

セームクロスの有名メーカーだとホスコ(HOSCO)以外にも「株式会社春日」のセームクロスがあります。

このメーカーの良い点は製品の種類が豊富なこと

安いものから高いものまであるので小さいサイズであれば比較的お手軽に手に入れることができます。

注意
「春日」のセーム革の類似品が大手通販サイト(Amazon、楽天、Yahoo)などで出回っているそうです。
メーカーの方でも偽物と区別がつきにくい物が出回っていると発表しています。
見分け方を公式HPで公開しているので参考にしてみてください。
参考 キョンセームの非正規・偽物にご注意ください!株式会社春日
類似品に当たらない対策
株式会社春日の製品の中にはサイズによって1000円以下の物までありますので、一概に値段だけでは判断できません。
信頼できる楽器店」で購入することが一番です。
有名楽器店の場合だとメーカーから直接仕入れしていることが多いようです。
ネットショップの場合だとHPに記載があるのでチェックしてみてください。 参考 KASUGA ONLINE SHOP株式会社春日

最後に


今回はホスコのキョンセームクロス(革))を紹介しました。

特に良いギターをお持ちであればセームクロス(革)を1枚持っておくとギターにとって最適です。

ギターのメンテナンスにオイルやポリッシュは必要です。

しかしそれ以上に普段のメンテナンスが大事です。

そこでセームクロス(革)を使ってみてください。

購入時は「高い」と感じますが、長い目で見ると実はかなりお得なアイテムになります。

今回、解説したように使い方によっては10年使えるような製品です。


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2 COMMENTS

zizi

おお~~~、ついにセーム革ですね
ネットでは魔法のような威力!のような書き方をされているものもありますが
もりそうさんのお書きになってるのが実際の使用感なんだろうなって
妙に納得がいきましたw
やや使いにくいとのことですが、まだ新しいこともあるでしょうし、
滑りが悪いのも、汚れを落とすという機能の一つのようにも思えます
読ませていただいて「いつかはセーム革」の気持ちに変わりは無いです(笑)

でもまあ、長い目で見ればお得とはいえ、手が出しにくいお値段ではあります
ちなみに僕の常用クロスは1枚129円(^0^;)
https://item.rakuten.co.jp/proof-shop/29×35-proof/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_105_0_10001288
「セーム革タイプ」というコピーが憐れを誘います(笑)
買い置きを使い切って本物セーム革にたどり着きたいですが
それまでギターを弾いてるか・・の方が切実な問題になってきましたw

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もりそう

ziziさん
ついに手を出してしまいました(笑)
まだ使い始めですが、そこまで感動するレベルではないように思えました。
記事の中にも書きましたが「自己満足」感は強いですね。
極論、弾き終わったあと小まめに拭けばどん物でもいいのかもしれませんね。
私はコレクターではないのであまり細かいキズは気にしないので!

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