YAMAHA FG-Junior「JR1」ミニギターをレビュー(赤ラベル)【評価】
スポンサーリンク
YAMAHA FG-Junior(JR-1)
YAMAHAの名器FG-180をモチーフに作られたミニギター(トラベルギター)です。
なぜこのギターを購入したのか?
子供用の誕生日プレゼントに購入しました。
前提として、あくまで“トラベルギター”です。
本来トラベルギター(ミニギター)は子供用ではありませんが、「小さいギター」=「子供用」として販売されているのも事実。
トラベルギター(ミニギター)に興味がある大人はもちろん、これから子供に「ギターを弾かせたい」「プレゼントしたい」という方も是非参考にしてみてください。
この記事でわかること
- FG-Junior(JR1)の基本情報
- FG-Junior(JR1)の使用感
- 購入したい方へのアドバイス
- JR1(本機)とJR2(後継機)の違い
FG-Junior(JR1)の基本情報
サイド・バック:メランティ
ネック:ナトー
指板:ローズウッド
ブリッジ:ローズウッド
生産国:インドネシア
付属品:ソフトケース
材質・作り
トップはギター材定番のスプルールを使用し、ヴィンテージトナー着色の様な雰囲気に仕上がっています。
赤系のピックガードとマッチしてます。
サイド・バックはマホガニーのようにも見えますが、メランティと言うマレーシアのラワン合板を使用してます。
ミニギターなのにトラスロッドも入っており、ネックが反った場合でも調整が可能です。
FG-180をモチーフにしただけあって作りの良さはあります。
シリアルナンバーまで押されてあります。
FG-Junior(JR1)は1998年に販売されましたが、1980年代〜2000年代のFGシリーズはほとんどが台湾で作られていました。
しかしFG-Junior(JR1)だけは何故かインドネシアで作られています。
伝統の赤ラベル
内部にはYAMAHAの赤ラベルが貼られてあります。
赤ラベルとは?
FG-Junior(JR1)の元になったFG-180は国産最初のフォークギターと言われ、数々のアーティストが使用してきました。
低価格でありながら作りの良さから現在でも人気があるギターです。
内部に貼られてあるメーカー品番のラベル色が赤いことから“赤ラベル”と呼ばれています。
年代によってラベルの色が様々存在します。
FGシリーズは販売当初から現在まで続いていますが一部のギターにしか”赤ラベル”は採用されていません。
FG-Junior(JR1)の使用感を語る
ミニギターの特徴
FG-Junior(JR1)に限らず、ミニギターはチューニングがズレやすい問題があります。
なぜ?
普通サイズのギターを無理矢理小さくした物なのでそもそも“作りに無理”があるからです。
チューニングがズレるというより、多少ピッチが甘いような気がします。
ミニギターなので完璧は求めません。
弦のゲージ(太さ)はライトゲージ推奨です。
小さなボディには“張り”の負担は大きいのでゲージは細めをオススメします。
ボディサイズ
率直な感想は小ちゃい…
ミニギターなので当たり前ですが、子供用や女性、外に持ち出して弾くギターだと改めて感じました。
成人男性はコードを押さえるのが大変です。
もちろん弾けないことはないですが、さすがにメインギターにはなりません。
サウンド
お世辞でも良い音とは言えませんが、ミニギターの中ではちゃんとアコギに近い音が出ます。
オモチャのギターや安いギターは音が“ポコポコ”すると表現がされますが、FG-Junior(JR1)にはありません。
これがYAMAHAの力ではないでしょうか。
ミニギターに音の良さを追求するのは違うような気がします。
FG-Junior(JR1)を購入したい方へ
購入場所
古いギターなので中古で買うしかありません。
これまで経験から、楽器店に入荷する本数というのは物凄く少ないです。
オークションの方が間違いなく出品される本数は多いです。
実際、私はオークションで競り落としました。
しかし、このギターを購入するまで何本か入札したのですが買えませんでした。
狙っている入札者は意外と多いです。
オークション・フリマで購入する場合は状態をきちんと出品者に確認してください。
購入しても状態が悪く弾けなくては意味がありません。
そういう意味では楽器店で購入した方が安心感があります。
注意点をまとめた記事があるので参考にしてください。オークション・フリマでギターを購入するメリット・デメリット(注意点)
価格
店舗相場:約1万〜1万3000円
私は4000円ほどで競り落としました。
現在、相場は以前より若干上がっており、本数も少ないようです。
本当に「FG-Junior(JR1)」が欲しいと言う方は小まめにオークションなどをチェックしてみてください。
FG-Junior(JR1)とJR2(後継機)の違い
FG-Junior(JR1)の後継機としてYAMAHA JR2があります。
- トップ:スプルース
- サイド・バック:メランティ
- ネック:ナトー
- 指板・ブリッジ:ローズウッド
- カラー:ヴィンテージ風
- トップ:スプルース
- サイド・バック:メランティ
- ネック:ナトー
- 指板・ブリッジ:ローズウッド
- カラー:ナチュラル
タバコブラウンサンバースト
今回紹介したしたFG-Junior(JR1)とはスペックはほぼ同じです。
大きく異なる点
【カラー】
FG-Junior(JR1)はヴィンテージトナー着色のようなカラー1種でしたが、JR2はもっと自然なナチュラル(NT)とタバコブラウンサンバースト(TBS)の2種になります。
【ラベル】
内部に貼られてある“赤ラベル”も違います。
JR2の内部を覗くと赤いラベルが見えますが、YAMAHA伝統のラベルとは異なります。
古いギターは状態が悪いとトラブルの原因にもなります。
JR2には「JR2」と「JR2S」の2種類あります。
Sが付いている物はトップ材が単板、サイド・バックがローズウッドになります。
価格も少し上がります。
一応、2種類あることを覚えておいてください。
最後に
今回はYAMAHAのFG-Junior(JR1)を紹介しました。
YAMAHAのFG-Junior(JR1)もしくはJR2はミニギターの中では価格・作りを考えるとコストパフォーマンスは良いです。
トラベルギター(ミニギター)の市場を見るとヤマハ以外にもマーチン、テイラー、フェンダー、ヤイリなど各メーカーが販売しているので興味がある方はチェックしてみてください。
- YAMAHAのトラベルギターは作りが良い
- 本来のアコギサウンドに近い音を出す
- FG-Junior(JR1)もしくはJR2は子供にオススメ
- トラベルギターは構造上チューニングがズレやすい
- 成人男性がコードを弾くのは大変
YAMAHA FG-180をレビュー(赤ラベル)【評価】
YAMAHA FG-140をレビュー(赤ラベル)【評価】
ゆず岩沢さんが初めて購入したギター【FG-730ST】
YAMAHA FG-522SJ BL(2002)
YAMAHA FGシリーズの歴史と魅力【シリアルナンバー解読方法あり】
スポンサーリンク