YAMAHA FGラベルの歴史【年代別シリアルナンバー解読方法】

YAMAHA FGの魅力

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この記事はこんな人にオススメ
  • YAMAHA FGについて知りたい
  • 年代別のラベルについて知りたい
  • シリアルナンバーの解読方法を知りたい
もりそう
もりそう

FGは初心者からプロまで、多くの人が愛用している国産アコギの代表格だよ。

YAMAHA FGは、日本初のフォークギターで、ギター初心者からプロまで、多くの人に使用されています。

シリアルナンバーに関しては、明確な資料は存在しないと言われています。

そのため、YAMAHAギターの特集雑誌などで、何本ものギターから調査された内容を信用するしかないのが現状です。

ただし、ギター内部に貼ってあるラベルの色を見ることで、大まかな年代を知ることができます。

YAMAHA FGシリーズの歴史

年代とラベル色の関係性

FG-180
年代別のラベル色
  • ライトグリーンラベル(1966〜1968年)
  • 赤ラベル(1968〜1972年)
  • グリーンラベル(1972〜1974年)
  • ブラックラベル(1974〜1975年)
  • オレンジラベル(1975〜1980年)
  • ベージュラベル(1980〜1984年)
  • アイボリーラベル(1986年〜)
  • 本革ラベル(一部の上位機種のみ)
  • 和紙ラベル(2023年 FG9のみ)

安価なFGに関しては、国内生産の時期(1966〜1982年頃)が短く、ほとんどのFGは海外生産(1982〜現在)になります。

YAMAHA FGシリーズは、種類が多いですが、ギター内部のラベル色を見ると、年代を把握することができます。

ラベル色だけが変わっているのではなく、「材質」「ヘッドの形状」などの仕様も変更されています。

もりそう
もりそう

FGの中古は、商品説明に「ラベル色」が記載されていることが多いから、購入時の目安になるよ。

伝説の赤ラベル(旧ラベル)

FG-180
赤ラベル機種一覧
  • FG-150
  • FG-180
  • FG-110
  • FG-230
  • FG-140
  • FG-350
  • FG-500
  • FG-550
  • FG-220
  • FG-280
  • FG-180(30周年)
  • FG-Junior(JR1)
  • FG-512SJ
  • FGX-512SJ
  • FG-500SJ
  • TheFG
  • FG-522SJ BL
  • FG-180-50TH(50周年)
  • FG5
  • FG3

赤ラベルの伝説はFG-180から始まります。

1966年に国産フォークギターとして販売され、日本人向けの体型にあったボディサイズと、国産の品質の良さから人気がで出ます。

人気をさらに高めたのが、1998年に夏色がヒットしたゆずの岩沢厚治さんです。

デビュー当時、レコーディングでFG-180を使用しており、本人が「バカ鳴り」すると発言し、ゆずファンはFGを使い出すことになります。

一時期、オークションでは、平均相場が100,000円を超えていたこともあったようです。

ちなみに、現在の相場は落ち着き、30,000〜60,000円です。

1995年に30周年記念で、FG-180が500本限定で復刻していますが、本数が少ないこともあり、現在では中古市場にも出ないほどの幻のギターとなっています。

ゆずの影響もあり、FGの人気は落ちず、2000年代にレギュラーモデル(FG-512SJ、FGX-512SJ、FG-522 BL)として赤ラベルが復刻します。

2002年には、The FGが登場します。

FGシリーズの集大成であるThe FGは、ゆずの岩沢厚治さんが使用している、FG-Csutomをモデルにしたとも言われています。

現在、The FGは生産終了していますが、中古市場では入荷するとすぐに売り切れになるほど、今尚人気があります。

2016年には、FG50周年記念モデルとして、FG-180-50TH(400本限定)が登場します。

国産ではないのが残念な所ですが、トップ材にA.R.E.を施したシトカスプルース単板を採用するなど、最新技術が使われているFG-180になります。

2019年に、FG5/FG3が登場し、赤ラベルのデザインが変更されます。

もりそう
もりそう

個人的には旧赤ラベルの方が好きかな。

補足

初期のFG-180は「ライトグリーンラベル」になります。

中古市場でも個体が少なく、価格は100,000円を超えます。

FG-180は「オール合板」で製作されていますが、初期のライトグリーンラベルは「単板」で製作されたという噂があります。

現行モデルの特徴

特徴
FG9日本でハンドメイド
FGのフラッグシップモデル
参考価格:550,000円
FG Red Label赤ラベルに最新技術を搭載
参考価格:92,400〜195,800円
FGシリーズ「全てはここから始まる」
低価格ながら品質が良いFG
参考価格:33,000〜49,500円
FG-TA/FGC-TA
※1
生音にエフェクト追加を実現
参考価格:80,300円
JR2/JR2S
※2
トラベルギター(ミニギター)
参考価格:19,800〜24,200円

※1 FG-TA/FGC-TAは、厳密にはトランスアコースティックギター™になりますが、FGボディが用意されています。

※2 JR2/JR2SはFGをモチーフに製作され、前機種はFG-Junior(JR1)という品番でした。

FG9

FG9の特徴
  • トップがテーパーエッジ加工
  • トップにアディロンダックスプルースを採用
  • ネックはボルトオン・ネックジョイントを採用
  • バック材の厚みを増している
  • 和を感じる装飾

※トップのテーパー加工とは、一部のトップ周辺を削る加工になります。

FG-9はFG-9 R(インディアンローズウッド)とFG-9 M(アフリカンマホガニー)のサイド・バック材が異なるモデルがあります。

※異なるのはサイド/バック材のみです。

トップ材に、貴重なアディロンダックスプルースをYAMAHAで初採用しているのも特徴です。

アディロンダックスプルースは硬く、軽い特徴を持っているため、パワフルに鳴ってくれると人気の材です。

材を職人が、1枚1枚選定し、製作しています。

バック材はこれまでより、厚みを増して、より音が前に出るように設計されています。

通常、ボディからヘッド先端まで振動させて、ギター全体から響かせることが多いですが、FG9は違います。

ボルトオン・ネックジョイントを採用し、ネック側に音が響きにくいようにして、ボディ側での音圧を稼いでいます。

通常、3弦(巻弦)と2弦(プレーン)では、弾いた時に、音圧・トーンの違いを感じることがありますが、上記の構造からFG9では違いが分かりにくいほど一緒です。

FGは元々、日本人の体型に合わせたボディサイズになっており、海外のギターサイズに比べて小ぶりです。

結果、音量/音圧が弱いとされていましたが、FG9の新しい構造により、これまでのFGにはない迫力あるサウンドを実現させています。

装飾は控えめで、組木細工風の指板インレイ、しめ縄をモチーフにしたバインディング、和紙を使用したラベルなど、和のテイストになっています。

もりそう
もりそう

これこそ一生物のFGだね。

MEMO

FG9のプロジェクトは日本とロサンゼルスの2拠点で行われました。

日本でハンドメイドとされていますが、紹介VTRを見ると、実際に製作している人は海外の人で、最終チェック(外観・サウンド)を日本人が行なっているようです。

FG-9 RFG-9 M
スケール650mm650mm
ナット幅44mm44mm
トップアディロンダック
スプルース
アディロンダック
スプルース
サイド/バックインディアン
ローズウッド
アフリカン
マホガニー
ネックマホガニーマホガニー
ブレイシングスキャロップド
Xブレーシング
スキャロップド
Xブレーシング
ピックガードべっ甲べっ甲
指板/ブリッジエボニーエボニー
ナット/サドル牛骨牛骨
ピックアップなしなし
塗装ニトロセルロース
ラッカー塗装
ニトロセルロース
ラッカー塗装
ケース専用ハードケース専用ハードケース
生産国日本日本
価格550,000円528,000円
※横にスクロールできます

FG Red Label

FG Red Labelの特徴
  • 伝統の赤ラベルを最新技術で製作
  • トップ材にA.R.E.を施したシトカスプルース単板を採用
  • 新デザインのスキャロップドブレイシングを採用
  • 新開発Atmosfeel™ の3Wayピックアップシステムを搭載

FG-180を含む、赤ラベルの伝統を継承しているシリーズになります。

岩沢厚治(ゆず)さんの影響を受けて、購入する人が多いです。

FG Red Labelは、スケールが634mmと他のFGシリーズより若干短いことです。

※A.R.Eとは、温度、湿度、気圧などを制御し、新品なのに、長年引き込んだような音になる加工です。

FG5とFG3の違い

生産国が日本になっている「FGX5」「FG5」ですが、ボディ/ネックは中国工場で作られています。

ナット/サドル/フレットを日本で取り付けられ、最終セッティングされています。

「FGX3」「FG3」は全て中国での組み立てです。

FGX5FG5FGX3FG3
スケール634mm634mm634mm634mm
ナット幅44mm44mm44mm44mm
トップシトカスプルース
単板
(A.R.E.)
シトカスプルース
単板
(A.R.E.)
シトカスプルース
単板
(A.R.E.)
シトカスプルース
単板
(A.R.E.)
サイド/バックマホガニー単板マホガニー単板マホガニー単板マホガニー単板
ネックマホガニーマホガニーマホガニーマホガニー
ブレイシングスキャロップドスキャロップドスキャロップドスキャロップド
ピックガード木目調木目調
指板/ブリッジエボニーエボニーエボニーエボニー
ナット/サドル牛骨牛骨ユリア(合成樹脂)ユリア(合成樹脂)
ピックアップSYSTEM74なしSYSTEM74なし
塗装セミグロス仕上げセミグロス仕上げセミグロス仕上げセミグロス仕上げ
ケース専用ハードケース専用ハードケース軽量ライトケース軽量ライトケース
生産国日本日本中国中国
価格195,800円165,000円123,200円92,400円
※横にスクロールできます
もりそう
もりそう

音の良さを左右するのが、ナット/サドルのバランスだから、「FG5」「FG3」ではやっぱり音の違いが出るね。

FGシリーズ

FG シリーズの特徴
  • 手軽に購入できる価格帯
  • 他の同じ価格帯のメーカーに比べて音が良い
  • ギター初心者にオススメ

ギター初心者は、お手頃価格のFG800シリーズから使い始める人が多いです。

ギターの選び方

初心者でもFG5やFG3シリーズを購入しても問題ありません。

「弾ける」「弾けない」関係なく、本当に欲しいモデルを購入するのがオススメです。

FG850F840FG830※1 FG820FG800
スケール650mm650mm650mm650mm650mm
ナット幅43mm43mm43mm43mm43mm
トップマホガニ
単板
スプルース
単板
スプルース
単板
スプルース
単板
スプルース
単板
サイド/バックマホガニフレイムメイプルローズウッドマホガニーナトー
もしくはオクメ
ネックナトーナトーナトーナトーナトー
ブレイシングスキャロップドスキャロップドスキャロップドスキャロップドスキャロップド
ピックガードべっ甲柄べっ甲柄べっ甲柄べっ甲柄
指板/ブリッジローズウッドローズウッドローズウッドウォルナットローズウッド
ナット/サドルユリア(合成樹脂)ユリア(合成樹脂)ユリア(合成樹脂)ユリア(合成樹脂)ユリア(合成樹脂)
ピックアップなしなしなしなしなし
塗装グロス仕上げグロス仕上げグロス仕上げグロス仕上げグロス仕上げ
ケースソフトケースソフトケースソフトケースソフトケースソフトケース
価格約49,500円約49,500円約40,700円約36,300円33,000円
※横にスクロールできます

※1 FG820には12弦モデル、レフトハンドモデルがあります。

基本的にトップ材が同じで、サイド/バック材が異なります。

材によって音が違うので、実際に楽器店で弾き比べてみるのがオススメです。

TAシリーズ

TAシリーズの特徴
  • アンプ無しで、リバーブ/コーラスのエフェクトを楽しめる
  • ボディ形状も複数用意されており、選択肢がある

通常、リバーブやコーラスを使うには、エレアコのギターにアンプやエフェクターを繋いで音を出します。

TAシリーズは何も繋がず、リバーブやコーラスのエフェクトのかかったサウンドを出せるギターです。

面倒な準備がいらないので、気軽にエフェクトサウンドを楽しめます。

JR2シリーズ

JRシリーズの特徴
  • 小さくても“鳴り”を楽しめる
  • どこにも持ち運びできる

現在は「JR2」というモデル名ですが、以前は「FG-Junior」というモデル名でした。

通常のFGギターを小さくしたギターです。

あくまで、どこにでも持ち出して楽しめるトラベルギター(ミニギター)です。

※子供用ではありません。

ただし、子供の年齢によっては、通常のFGが大きすぎる場合は、子供用としても使われます。

所有者が語るFGシリーズの魅力

作りの良さ

海外メーカーより安く、品質が良いのが特徴です。

ただし、現行FGモデルのほとんどが、海外で製作されています。

そのため、純国産とは言えませんが、YAMAHAブランドに名を恥じない作りになっています。

私が所有するFG-522SJ BLは、2003年製で新品で購入しました。

約20年以上、弦を緩めていませんが、トップの膨れ問題は発生していません。

ちなみにFG-522SJ BLは近年のFG同様にトップのみ単板です。

弦を緩める・緩めないだけの問題ではないと分かりました。

注意(トップの膨れ)

品質が良いと言っても、トラブルが無い訳ではありません。

古いFGの多くに見られるのが「トップの膨れ」です。

アコギは弦が張ってある時、約70kgの張力があるとされています。

初期のFG-180は販売から約50年経過しているのでしょうがない所もあります。

購入時は、必ず確認してください。

弾きやすい(弾きにくい場合の対策)

FG-180

ボディサイズ

FGのボディは、日本人向けに作られているため、ギターを抱えたときにジャストフィットします。

ボディが小さく、軽いため、長時間弾いても疲れにくいです。

海外メーカーのMartin Dスタイルは、ボディサイズが大きいので、両者を比べると圧倒的に弾きやすいです。


ネックの太さ

ネックの太さは、各年代によって異なります。

全ラベルのFGを触ったことないのでわかりませんが、私が所有している5本だけでも、全ての太さが違います。

実際に握って確認するのが一番いい方法です。

補足

ちなみに、岩沢厚治(ゆず)さんの、メインギター(FG-Custom)はFG-180を元に製作されています。

FG-180はハイポジションまでネックが細く、演奏性に優れているため、気に入って反映したようです。


もりそう
もりそう

人によってFGが弾きにくいと感じる場合があるけど、原因の多くは「弦高」にあるよ。

弾きやすくするには、弦高を下げれば解決します。

私は中古のFGを4本購入しましたが、どれも弾きにくいと感じました。

FGは初心者が使うことが多く、挫折してそのまま売ってしまうことや、部屋の片隅に長年放置されて状態が悪くなる場合があります。

楽器店は、買い取ったギターを調整して販売することになりますが、人によって演奏スタイルが異なるため、弦高は普通か、やや高い状態(調整幅を残すため)で販売するケースが多いです。

ギターは、調整して使うものと覚えておいてください。

サウンドの良さ

乾いた鈴鳴りサウンド(ヴィンテージ)

昔のFGは良く“鳴る”と言われます。

日本人が作る「丁寧な作業」と「材の薄さ」によるものです。

FG-180はオール合板なのに、オール単板のTheFGと比べても、軽い印象があります。

※正確な重さを測っていないので、あくまで私の感じた印象です。

薄い材質と時間経過で水分が抜け、カラッとしたサウンドになったのではないかと考えています。

FG(赤ラベル)うたい文句に注意

FG(赤ラベル)の紹介で、「激鳴り」「爆音」「近所迷惑」の言葉を見ますが、あまり信用しないでください。

確かにシャリーンと良い音はしますが、音の良し悪しは人それぞれ違います。

私が所有しているFG-180は、トップの膨れがあったため、ブリッジを削るしかなく、修理後は音量が下がり、薄っぺらなサウンドになってしまいました。


まとまったサウンド(近年のFG)

いい意味で音のレンジが狭いように感じます。

高音や低音が強すぎない印象です。

私がFG-180、友人がGibson J-45でセッションしましたが、明らかに全て飲み込まれる感じがしました。

その理由は低音です。

材質が異なるはもちろんありますが、そもそもボディサイズが違うので、低音の“出”が違います

Martin D-28やGibson J-45の低音と比べると、物足りなさを感じます

収集したくなるギター

世の中には、FGマニアの人が多数います。

私自身、FGマニアではないのですが、数本購入して感じたことがあります。

もっと違うFGが欲しい…

FGギターは、各ラベル仕様が異なることで、サウンドも微妙に異なります。

正直、ほぼ一緒のギターなのに、なぜか欲しくなる魅力がFGにはあります。

歴史の部分で触れましたが、FGギターの種類が多いため、全て集めるのはほぼ不可能です。

年代別シリアルナンバーの解読方法

注意

シリアルナンバーに関しての、明確な資料は存在しないと言われています。

そのため、YAMAHAギターの特集雑誌などで、何本ものギターから調査された内容を信用するしかないのが現状です。

あくまで参考程度に見てください。

シリアルナンバーの種類
  • 5桁(1952〜1961年)
  • 6桁(1961〜1969年)
  • 7桁(1970〜1971年)
  • 8桁(1971〜1973年)
  • 5桁(1973〜1984年)
  • アルファベット混合シリアルナンバー
  • 1桁(ハンドメイドなどの特別なギター)

基本的な考え方

シリアルナンバーの基本的な考え方として、頭文字(もしくは次の桁も含む)が西暦、次の2桁が月、次の2桁が日、残りが管理番号になります。

アルファベットを含むシリアルナンバーは、桁数が複数存在しますが、考え方は同じです。

管理番号は月に一回りセットされるようです。

また、必ずしも0から始まるわけではなく、200番、500番、7,000番から始まる個体もあります。

おそらく、他にもあると考えられます。

シリアルナンバーの末に、J、A、Cのいずれかが入っている個体は「日本製」を意味しています。

9桁目8桁目7桁目6桁目5桁目4桁目3桁目2桁目1桁目
5桁シリアル
※1
管理番号管理番号管理番号管理番号管理番号
6桁シリアル西暦管理番号管理番号管理番号管理番号管理番号
7桁シリアル暫定番号暫定番号管理番号管理番号管理番号管理番号管理番号
8桁シリアル西暦管理番号管理番号管理番号
5桁シリアル
(8桁→5桁)
※2
西暦
9桁シリアル
アルファベット混合
西暦西暦管理番号管理番号管理番号管理番号

アルファベットは以下の数字を意味します。

HIJKLMNOPQXYZ
1〜121234567890101112
※横にスクロールできます

※1 FGが誕生する前の「ダイナミック・ギター」が当てはまります。

※2 1973〜1984年まで採用さてたシリアルナンバーです。

8桁シリアルナンバーにあった1〜3桁(YAMAHAの管理番号)が削除されたものになります。

1973年途中から使われたので、8桁シリアルナンバーと混在します。

特殊なシリアルナンバー(7桁)

一番厄介なのが7桁のシリアルナンバーです。

7桁は「1970年製」と「1971年製」のFGになります。

頭文字と次の桁が「10」「11」「12」のパターンが存在しています。

※背景を読み解くと、かなり複雑のため、ここでは簡単に説明します。

1970年代に入るとフォークブームにより、ギターが爆発的に売れ出し、シリアルナンバー不足を懸念して、暫定的な番号を付けたとされています。

しかも、どのタイミングで順次切り替わっているのか資料が残っていません。

結果、1970年製と1971年製の明確な判別が難しいことになります。

頭文字「0」の存在

これまでの理論からすると、頭文字が西暦になるため、1970年製は「0」なりますが、数百本のうち数本しか見つかっていません。

生産本数が多いはずのため、数本しか存在しないのはありえないとされています。

もりそう
もりそう

シリアルナンバーは、パターンが多く存在するから、解読が難しい場合もあるね。

記事を書いている僕が言うのもなんだけど、そこまでに気にしなくてもいいと思うよ。

まとめ

現行シリーズ特徴
FG9日本でハンドメイド
FGのフラッグシップモデル
参考価格:550,000円
FG Red Label赤ラベルに最新技術を搭載
参考価格:92,400〜195,800円
FGシリーズ「全てはここから始まる」
低価格ながら品質が良いFG
参考価格:33,000〜49,500円
FG-TA生音にエフェクト追加を実現
参考価格:80,300円
JR2トラベルギター(ミニギター)
参考価格:19,800〜24,200円
年代別のラベル色
  • ライトグリーンラベル(1966〜1968年)
  • 赤ラベル(1968〜1972年)
  • グリーンラベル(1972〜1974年)
  • ブラックラベル(1974〜1975年)
  • オレンジラベル(1975〜1980年)
  • ベージュラベル(1980〜1984年)
  • アイボリーラベル(1986年〜)
  • 本革ラベル(一部の上位機種のみ)
  • 和紙ラベル(2023年 FG9のみ)

YAMAHA FGギターは上記に分類されます。

どのFGを購入しようか迷っている人は、シリーズで選ぶのもよし、価格帯で選ぶのもよしです。

古いFGであれば、ボディ内部に貼ってあるラベルの色を見て年代がわかります。

中古のFGを購入検討している人は参考にしてください。

もりそう
もりそう

FGにはFGにしか出せない音があるよ。

FG-180 YAMAHA FG-180をレビュー【赤ラベルの評価】 FG-140 YAMAHA FG-140をレビュー【赤ラベルの評価】 FG-522 BL YAMAHA FG-522SJ BLをレビュー【赤ラベルの評価】 FG-730ST YAMAHA FG-730STをレビュー【ゆず使用】 FG-Junior YAMAHA FG-Junior(JR1)ミニギターをレビュー【赤ラベルの評価】 fg-180 fg-140 YAMAHA 赤ラベル FG-180とFG-140の違いを解説

8 COMMENTS

もりそう

deiqunさん
こんにちは!
確認しました。
すでに入札けっこう入ってるじゃないですか(笑)

返信する
deiqun

もりぞうに教えて頂きたいのですが、ベアクロウについて どう思われてますか?
記事にして頂けたら嬉しいですが、昔は見栄えの点で高級機にはなかったらしいのですが 28 とか18には結構あるらしいです。マニアっくでしょ

返信する
もりそう

deiqunさん
ベアクロウですか(笑)
なかなかマニアックなネタですね!
正直、今までベアクロウを意識したことはあまりなかったですね。
記憶が曖昧なのですが、友人にK.yairiのギターを持っている人がいてそのトップ材にベアクロウが入っていた気がしました。
個人的な考えだとベアクロウが入っているから音が良い悪いはないと思います。
サイド・バック材でも真っ直ぐな柾目の方がいいとされますが、ワイルドな木目がある板目も私は見た目含めそのギターの魅力だと思っています。
ギター材に関してはいつか記事書きたいと思っていました。
いつ出せるかはわかりませんが書きます。

返信する
deiqun

コロナの影響からか幻のライトグリーンラベルが三本もヤフオクにでていて
しかも110のプロトまで、makiさんの180も素晴らしく ヤフオク見てるだけファンは唸ってしまいます、でも近隣 家族のことを考えると 買えないので 、ovation ピナクル 3862 買いました
三枚くらいでした 、が、エボニー指板 寺田楽器製造 ハイフレまでストレスなく低弦高 生音はギブソンちっく
当時定価 12万?くらいかなー 安すぎです
もりぞうもなんか買ったでしょ

返信する
もりそう

deiqunさん
こんにちは!
ライトグリーンラベルがそこまで出るのは珍しいですね!
個人的にはライトグリーンラベルのFG-180欲しいです…
Ovationですか!
何年か前に本当に欲しい時期があってネットで調べまくったことありました(笑)
今は購買意欲なくなってしまいましたが…
Ovationは1本持っていても良いギターですよね!

KEI SHINOHARA

この度、中古ギターショップでFG-180Jに出会い、
その音に心動かされ、即購入してしましました。
(ブラックラベル:41213)
YAMAHA FGについて知りたくなり、こちらのブログに辿りつきました。
私が購入したFGはギターショップで相当しっかりと手を加え、
調整された様子でして、
39800円という価格でしたが、試奏した後はむしろ安い!
当たりの個体に出会ってしまった!という気持ちでした。

音楽を仕事にしている友人もFGマニアで、
今まで、3本所有したことがあると言ってました。
私自身もFGの魅力にはまりそうです(笑)

ブログ大変参考にさせていただきました。
本当にありがとうございました。
今後も度々、訪れると思います。

返信する
もりそう

KEI SHINOHARAさん
コメントありがとうございます。

そしてFG-180J購入おめでとうございます。
ギターショップで購入したのは正解だと思います。
オークションやフリマではもっと安い金額で並んでいますが、実際手にするとそれ以上にお金をかけてリペアが必要ということが多々あります。

ちなみに私の場合、FG-180を有名楽器店で購入しましたが、少し弾いてすぐリペアに出しました。
40〜50年前のギターなので、どうしてもトラブルは仕方ないですね…

少しでもこのブログが参考になったのであれば良かったです。
今後もよろしくお願いします(^ ^)

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