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今回はGrevenについて解説するよ。
- Grevenの音質について知りたい
- Grevenは作りが雑って本当なのか知りたい
- Greven Guitar Japanについて知りたい
ソロギタースタイルを演奏する人であれば、Grevenの名前をどこかで聞いたことあるはずです。
ギタリスト、押尾コータローさんのメインギターとしても有名です。
今回の記事では、実際にGrevenを所有している私が解説します。
記事を読むことで、Grevenの魅力(良い所、悪い所)をまとめて知ることができます。
- Gervenはアメリカ製と日本製がある。
- 押尾コータローさんがメインとしているギターメーカー。
- 他のメーカーでは出ない唯一無二のサウンド。
- アメリカ製は作りが雑で、トラブルが多い。
- 以前は日本一手に入れるのが難しいメーカーだったが、Greven Guitar Japanの誕生により緩和。
John Greven(ジョン・グレーベン)とは?
アメリカ オレゴン州ポートランドに自宅工房を構え、ギター製作を行っているルシアーです。
これまでの生産本数は、2300本を超え、ルシアーの中では王御所と言われています。
日本では押尾コータローさん、岡崎倫典さん、中川イサトさんが使用していることで有名です。
アメリカ製のGrevenは、作りが雑なのは本当です。
しかし、雑な作りこそが、Grevenサウンドの特徴である、低音と歯切れを生み出しています。
一番人気のボディ形状「D」は、Martinでいう所のドレッドノートにあたりますが、ネックスケールがMartinより短いため、取り回し(演奏性)が良いです。
Grevenを購入する人のほとんどが、押尾コータローさんの影響を受けているよ。
僕もそのひとりだよ。
Greven(アメリカ)ギターについて
雑な作りが生み出す、唯一無二のサウンド
ボディタイプにもよりますが、Grevenのサウンドは低音と歯切れが良いのが特徴です。
Grevenは作りが雑だと言われます。
有名楽器店の人もそれは認めています。
その雑な作りが、Grevenサウンドを生み出しているとも言っています。
アメリカから送られてきてケースを開けると、ブレーシングが外れていることが多いらしいよ。
ボディ形状と価格の相場
- D(ドレッドノート)
- J(ジャンボ)
- OM(オーケストラ)
- その他(F、FX、000、00、Classicほか)
市場の割合としては、Dが圧倒的に個体数が多いです。
近年物(新品)は、ほぼDになります。
押尾コータローさんが使用していることもあり、Grevenへのオーダーが多いと考えられます。
次に多いのが、Jになります。
Jは1970〜1980年代にサイド・バックにメイプルを使用した個体が多く、カッタウェイ仕様も多いです。
- D(600,000〜1,500,000円)
- J(400,000〜1,000,000円)
- F(400,000〜800,000円)
- OM(800,000〜1,200,000円)
ボディ形状と使用素材によって価格は変わります。
特に人気なのは、押尾コータローさんがメインで使用している「D」になります。
Dの中でも、サイド・バック「ハカランダ」、ヘッド「White Lady 」、指板「バードインレイ」、ネック「ヒールカーヴィング」などの仕様が人気です。
ただし、ヘッドのGrevenの文字が、筆記体の仕様はあまり人気がないように感じます。
Dは中古市場の個体数が他に比べて多いですが、他の形状は圧倒的に少ないです。
オーダーメイドする場合
納期と価格
Greven(アメリカ)は、自分好みにオーダーメイドが可能です。
以前、私の弟が実際にオーダーしました。
※Greven Guitar Japanができる前の話です。
押尾さんが大好きだったため、押尾さんの所有するDタイプと同じ見た目で、サイド・バックをハカランダ仕様にしました。
その際、ベースはやはりOshio-Dになりました。
ボディ内部のラベル「Oshio-D」の表記が好みではなかったので、表記がないラベルに変更、指板のバードインレイを無しにしてもらいました。
完成までは1年くらいです。
価格はジャスト100万円。
現在はハカランダの高騰で、この価格ではオーダーできないと考えれます。
しかしこちら側の都合があり、結局購入できませんでした。
仕様が勝手に変更される
オーダーするのは良いですが、出来上がったギターを確認すると、オーダーした仕様と異なることが多々あるようです。
上記のオーダーの話は、そこまで細かいこだわりが入っていないので、ほぼオーダー通りできましたが、細部までこだわるとなかなか難しいのかもしれません。
これは海外にオーダーする際の「あるある」らしいです。
少しでも希望通りのオーダーにするには、信頼できるショップに頼むしかありません。
個人的には、Grevenギターをたくさん扱っている、「Blue-G」や「ドルフィンギターズ」がオススメです。
リペアは必須のギター
私の弟はGreven-Jを所有しています。
定期メンテナンスに出したら、ブレーシングが剥がれているとか、色々問題があったそうで結構な金額で直していました。
リペア後のGrevenは凄かった。
歯切れがよく、まさにCDから聴こえてくる押尾サウンドです。
新品、中古関係なく、Grevenを購入した人は一度、楽器店での診断をオススメします。
Greven Guitar Japanについて
存在意義
Greven Guitar Japanは、Greven本人が設計・監修していますが、実際に制作しているのは日本です。
これが発表なったとき、これはGrevenギターとしてはどうなのと話題になりました。
現在、押尾コータローさんの影響もあり、アメリカ製の本家はバックオーダーをかなり抱えています。
それを少しでも改善しよう考えられたのが、Greven Guitar Japanだと考えられます。
日本製なので、むしろGreven本人より、精巧に作られています。
押尾コータローさん本人も、近年はGreven Guitar Japanを使用することが多くなりました。
2023年には、サウンドメッセのドルフィンギターズにて、これまで所有していたGreven(アメリカ製)3本を販売し、手放しています。
Grevenであり、Grevenでない
人それぞれの考えがあるから、賛否はあるよね。
製品ラインナップ
- Oshio-D HR
- Oshio-D IR
- Oshio-D BR(完全受注生産)
- Oshio-DC HR
- Oshio-DC IR
- Oshio-DC BR(完全受注生産)
- Oshio-J Tribute(期間限定/完全受注生産)
ボディ内部のラベルには、押尾さんとGrevenの直筆サインが入っています。
トップ材は全製品に共通して、トップ材にルッツ・スプルースが使われています。
サイド・バックは、HRとIRが主な材となり、Oshio-J Tributeはサイド・バックにメイプルが使われています。
現在、BR(ブラジリアンローズウッド)は新品での取り扱いがないよ。
ブラジリアンローズウッドの高騰による影響だね。
価格について
HR | IR | BR | Maple | |
---|---|---|---|---|
D | 600,000円(税別) | 530,000円(税別) | 生産停止 | なし |
DC | 630,000円(税別) | 560,000円(税別) | 生産停止 | なし |
J | なし | なし | なし | 700,000円(税別) |
中古市場を見ていると、仕様にもよりますが、500,000円前後で出回ています。
Greven Guitar Japanの生産数(販売数)が少ないので、中古も少ないことになります。
ギターを演奏する人の中で、ソロギタースタイルを選ぶ人はまだまだ少ないです。
その中でも、押尾コータローさんの影響で、Grevenに興味があるのは、ほんの一部になります。
まとめ
- Gervenはアメリカ製と日本製がある。
- 押尾コータローさんがメインとしているギターメーカー。
- 他のメーカーでは出ない唯一無二のサウンド。
- アメリカ製は作りが雑で、トラブルが多い。
- 以前は日本一手に入れるのが難しいメーカーだったが、Greven Guitar Japanの誕生により緩和。
アメリカ製のGrevenは、作りが雑なのは本当です。
しかし、雑な作りこそが、Grevenサウンドの特徴である、低音と歯切れを生み出しています。
一番人気のボディ形状「D」は、Martinでいう所のドレッドノートにあたりますが、ネックスケールがMartinより短いため、取り回し(演奏性)が良いです。
ソロギターが好きな人は、一度弾いて体験してみてね。