Grevenとは?
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目次
Grevenギターについて
Greven Guitar Japanが話題になったので、Grevenについて考えてみようと思います。
※あくまで個人的意見です。
John Greven(ジョン・グレーベン)とはオレゴン州ポートランドに自宅工房を構えギター製作を行っているルシアーです。
これまでの生産本数は2300本を超え、ルシアーの中では王御所と言われています。
日本では押尾コータローさん、岡崎倫典さん、中川イサトさんが使用していることで有名です。
私自身Grevenを所有しています。
Greven F(1988)なぜGrevenを買おうと思ったか?
やはり押尾さんが使用していたからです。
たぶんGrevenを購入する方のほとんどが押尾さんの影響を受けているのではないでしょうか?
Greven Guitar Japanとは?
made in Japan
まずこれが発表なったとき、これはGrevenギターとしてはどうなの?と思いました。
現在、押尾さんの影響もありバックオーダーをかなり抱えていると思われるGreven。
それを少しでも改善しようと考えられたのではないでしょうか?
Greven本人が設計・監修していますが、制作しているのは日本なので結局はmade in Japan!
日本製なのでむしろGreven本人より精巧に作られていると考えられます。
Grevenであり、Grevenでない
難しい所です。
参考
Greven Guitars Japan株式会社エースケー
製品ラインナップ
全製品に共通してトップ材にルッツ・スプルースが使われています。
近年のGrevenトップ材と言えばこれですね!
サイドバックは品番によって異なります。
他にはラベルに押尾さんとGrevenの直筆サインが入っているのがポイントです。
全6種類
・Oshio-D IR
・Oshio-D BR(完全受注生産)
・Oshio-DC HR
・Oshio-DC IR
・Oshio-DC BR(完全受注生産)
ボディ形状
・DCタイプ(カッタウェイ)
カッタウェイタイプも発売されています。
本家のDカッタウェイタイプは流通が少ないので押尾さんファンにとってはありがたいですね。
サイドバック材
・IR …インディアンローズウッド
・BR…ブラジリアンローズウッド
今後
このJapanブランドが立ち上がったとき、サイドバックにブラジリアンローズウッドを使用したモデルはありませんでした。
しかし2019年突如発表になり販売が開始されました。
(完全受注生産)
現在ホームページを確認しても通常ラインナップにはありません。
個別に問い合わせが必要だと考えられます。
※色々調べるとブランド立ち上げ時の初期ロットにもブラジリアンローズウッド仕様があるようです。
そのため2019年以前の個体も存在するとか…
確証がないのであくまで噂です。
現在、世界的にもブラジリアンローズウッド(通称:ハカランダ)は高騰し輸出が禁止されています。
そのため、今後いつ販売終了になるかわかりません。
もし購入を検討している方がいましたら早めに購入した方がいいかもしれません。
価格
材質の違い
・インディアンローズウッド仕様
新品で60〜70万円前後のようです。
販売店にもよりますがHR(ホンジュラスローズウッド)の方が5〜8万円ほど高いようです。
今までGrevenを購入しようと思ったけど高くて買えなかったという方にはオススメかと思います!
60万円でも十分高いですが、本家のDタイプだと100万円前後しますからね。
新品で90万円前後のようです。
本家のDタイプでブラジリアンローズウッド仕様だと100〜150万円が相場だと思います。
それに比べてば価格は安くなっています。
ですがよく考えるとこの価格帯まで上がると本家とそれほど価格差はないです。
少し予算を増やせば本家に手が届きます。
ボディ形状
D(ドレッドノート)とDC(カッタウェイ)では多少価格差があるようです。
販売店にもよりますがDC(カッタウェイ)の方が3万円ほど高いようです。
中古市場
ネットで中古情報を見ていると仕様にもよりますが60〜75万円前後で出回っているようです。
ただ元々、Greven Guitar Japanの生産本数が少ないので中古数も少ないです。
賛否
Greven Guitar Japanの賛否は人それぞれだと思います。
欲しい人は買えばいいし、いらない人は買わなければいいだけです。
近年、押尾さんはステージでGreven Guitar Japanをメインに使用しています。
広告塔の役割もあるとは思いますがプロが使用するほどクオリティが高いブランドギターであることには間違いないです。
Greven(本家)を購入したい方へ
私は押尾さんの影響でGrevenを手に入れた訳ですが、それは手にして魅力がわかりました。
サウンド
一番の特徴が「端切れの良いサウンド」だと思います。
今まで新品のGrevenを何本か弾きましたが、あれ?って思いました。
新品のGrevenを購入する方は今後、自分で音を育てたい方ですね!
これはGrevenだからではなく全てのギターに言えることだと思います。
ヴィンテージだとすでに音が完成されているのでGrevenサウンドを堪能できると思います。
実際、押尾さんのGrevenも比較的新しい機種は音が若いというか、軽いというかそんな感じがします。
オーダーメイド
有名楽器店ではGrevenギターを自分好みにオーダーメイドが可能です。
以前、私の弟が実際にオーダーしました。
(※Greven Guitar Japanができる前の話です)
押尾さんが大好きだったため押尾さんの所有するGrevenと同じ見た目でサイドバックをハカランダ仕様にしました。
その際にベースはやはりOshio-Dになりました。
ただボディ内部のラベルにあるOshio-Dの表記が好みではなかったので、表記がないラベルに変更、指板のバードインレイ無しにしてもらいました。
完成までは1年くらいだったでしょうか?
基本ベースはOshio-Dなので早かったのだと思います。
価格はジャスト100万円。
しかしこちら側の都合があり結局購入できませんでした。
ハカランダの木目もいい感じだったので正直、かなりもったいない個体でした。
そのギターが結局店頭に並ぶことはなく、次のオーダー待ちの方に回ったのかもしれません。
オーダーする際の注意
オーダーするのは良いですが、出来上がったギターを確認するとオーダーした仕様と異なることが多々あるようです。
上記のオーダーの話はそこまで細かいこだわりが入っていないのでほぼオーダー通りできましたが、細部までこだわるとなかなか難しいのかもしれません。
これは海外にオーダーする際の「あるある」らしいです。
個人的にはGrevenギターをたくさん扱っているBlueGやドルフィンギターズがオススメかと思います。
価格
仕様にもよりますがブラジリアンローズウッド(ハカランダ)仕様は100万円前後が相場のようです。
近年は圧倒的にOshio-Dモデルが多いです。
Dタイプも仕様によってだいぶ価格が異なります。
2019年現在、新品のブラジリアンローズウッド(ハカランダ)仕様だと150万前後まで跳ね上がっています。
昔のDタイプでベッドにGreven表記が無いなどシンプルな仕様のものはやはり値段は安く60〜80万円ほど購入できます。
共に70〜80年代に多く生産されており、メイプル素材の仕様が多いです。
押尾さんのJタイプもメイプルです。
Dタイプに比べて圧倒的に本数が少ないですが、価格は50〜80万円が相場のようです。
この年代のものはトップが割れている個体が多いので中古相場でも比較的安いようです。
80〜100万円が相場でしょうか?
その他のOO(ダブルオー)などちょっとマイナーな機種は素材にもよりますが50万円以下の物をあります。
Grevenギターは作りが雑?
事実
よく作りが雑だと聞かないですか?
有名楽器店の方もそれは認めています。
でもその雑の作りがGrevenサウンドを生み出していると!
私がお世話になっている山形在住のリペアマンの方も言っていました。
お客様がGrevenを持ってきてリペアしたけど、少し経つとまた不具合が起こると…それは何度リペアしても起こるそうです。
そのGrevenはあまりにも何回も不具合が起こるのでその後無償で調整してあげているとか…
近年の動向
最近はGreven Japanができて益々本数が世の中で出回っていますが、本家のGrevenギターも衰えていません。
むしろ昔よりオーダーが増えてさらにペースを上げて生産しているのではないでしょうか。
フォロワーさんの中にGreven本人に直接会いに行きオーダーした方がいましたが、オーダーしてから納品までかなり早かったようです。
1年かからなかったはずです。
しかし日本では楽器店を通してオーダーすると時間はかかると思います。
リペアは当たり前
私の弟はGreven-Jを所有しています。
Greven J Deluxe White Lady定期メンテナンスに出したらブレーシングが剥がれているとか、色々問題があったそうで結構な金額で直していました。
リペア後のGrevenは凄かった!
歯切れがよく、まさにCDから聴こえてくる押尾サウンドです。
こういうトラブルが嫌な方はGreven Guitar Japanを購入してみてはいかがでしょうか?
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