アコギ/ピックの持ち方(初心者必見)
ゆかめろ
もりそう
ポイントを解説していくから一緒にやってみよう。
- ピックが飛んでいく
- サウンドホールの中に落としてしまう
- ピックが滑らない方法を知りたい
私は「ゆず」が好きで弾き語りをやるために沢山のピックを試してきました。
今回の記事では「ピックの持ち方」「ピックの持つ深さ(位置)」「ピックの形状・素材」「ピックの滑らない方法」について解説しています。
この記事を読むことでギター初心者でも安定したピッキング・ストロークができるようになります。
もりそう
ギター初心者はピックを持つ手に力が入りすぎて、手首、腕、肩まで力が入る傾向があります。
まずはリラックスして力を抜きましょう。
「ピックなんて握れば同じでしょ」という方もいますが、持ち方一つで演奏性が変わります。
持ち方に癖がつくと直すのが大変になるので是非ここで持ち方を覚えてみてください。
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ピックの持ち方(基本形)
親指・人差し指の位置
基本は親指と人差し指で持ちます。
まずはピック無しで指の形を確認しましょう。
親指と人差し指が「T」の文字になるように形作ります。
この状態でピックを握ってみましょう。
ピックを握ると人差し指は隠れます。
そこで親指の角度に注目してください。
理想はピックの先端が下向きに対して親指は完全に横を向くこと。
親指が完全に横を向いてしまうと窮屈で弾きにくいという方は少し斜めにしてみてください。
このちょっとした差で弾きやすさが変わります。
中指、薬指、小指の位置
指は軽く添えるだけ(良い例)
ピックの持ち方は親指に注目されがちですが実は中指、薬指、小指の使い方も大事になります。
中指、薬指、小指は添えるようなイメージで、これらの指を握りこまないようにしてください。
指を握りこむ(悪い例)
完全に握り込んでしまうと余計な力が入ってしまい弾きにくいです。
指を開く(可もなく、不可もなく)
プロのギタリストの中には「完全に握りこむ」「完全に開く」方もいます。
スタイルは人によって違いますが、初心者の方には「軽く添える」をオススメします。
ダメな持ち方
ピックの先端部分と爪の向きが完全に同じになっています。
これでは絶対に弾けません。
ピックを持つ深さ(位置)
1/2で持つ
- ストロークが弾きやすい
- メロディが弾きやすい
- 早弾きがやや弾きにくい
ピックのサイズに対して1/2の位置が目安です。
初心者の方はこれを基本にしてみてください。
ピックの厚みに関係なく、最も基本でオールマイティーに対応できます。
浅く持つ
- なし
- 全てにおいて弾きにくい
メリットは何もありません。
画像はピックの1/3を押さえていますが、あまり浅く持ちすぎるとピックが飛んでいきます。
アコースティックギターの場合はサウンドホールに落としてしまうことも…
これは初心者に多いあるあるです。
厚みが薄いピックを使えば弾くことができますが、厚みがある“しなり”がないピックを使うと高確率で飛んでいきます。
これは誰が弾いても同じです。
深く持つ
- オルタネイトピッキングが弾きやすい
- ストロークが弾きにくい
深く持つということは、ピック先端の面積が少なくなります。
弦に入り込む面積(触れる面積)が少なくなることでオルタネイトピッキング(早弾き)がしやすくなります。
そのためエレキギター(リフやソロパート)を弾く方はサイズが小さいティアドロップを使い、浅く持つことが多いです。
その反面、ストロークする際に6弦から1弦までバランスよく弾くのが難しくなります。
オルタネイトピッキングとは?
ダウンピッキングとアップピッキングを交互に一定のリズムで行うもので、早弾きには必須のピッキング方法になります。
アコギではあまり使われませんが、エレキでは必須になります。
ストロークとアルペジオを使いこなす(応用編)
もりそう
注)使う場面は限られているため絶対に必要なテクニックではありません。
参考程度に見てください。
人差し指と中指の間に挟む方法
- アルペジオを弾く際に親指から小指のまで全ての指が使える
- 通常のピックを持つ位置から「人差し指と中指」に移行するテクニックが必要
- ピックを挟む位置を指の第一関節より内側にしないと「人差し指と中指」が使えなくなる
中指の内側に挟む方法
- 通常のピックを持つ位置から「中指の裏側」に移行しやすい
- 中指は完全に固定されるため使えない
- 薬指と小指は使えるがツーフィンガーがメインになる
- 挟む力を強くするとピックの先端が指に刺さる
ピックとフィンガーの切り替えは上記方法が必ずではないので、自分がやりやすい方法を見つけてみてください。
・膝の上に置く
使う曲で方法を変えるのがベスト!
例えば
曲の前半をフィンガー奏法するのであれば、膝やマイクスタンドにピックを準備しておけば簡単。
逆に後半ピックを使わないのであれば、途中でピックを落とせばいいだけです。
今回紹介した方法は主に「ピック奏法」→「フィンガー奏法」→「ピック奏法」のように一部で交互に使いたい場合です。
ピックの特徴を知る
もりそう
形状について
主なピックの形状
- トライアングル(オニギリ)
- ティアドロップ
トライアングル(オニギリ) | ティアドロップ |
---|---|
演奏スタイル | |
弾き語り コード弾きをメインにしている方はトライアングル(オニギリ)がオススメ |
バンド演奏 バンド内でメロディ弾き、ソロパートを担当する方はティアドロップがオススメ |
ピックの面積 | |
広い 面積が広いことで持つ深さ(位置)を変えられる。 |
狭い 面積が狭いことで持つ深さ(位置)はほぼ決まっている。 |
ティアドロップ=エレキギター
上記イメージがありますが、基本はどの組み合わせで使ってもOK。
プロのギタリストを見ても様々です。
アコギデュオのDEPAPEPEはティアドロップを使用。
エレキがメインのCharはトライアングル(オニギリ)を使用。
固定概念を捨て自由に選択しましょう。
素材について
・ポリアセタール
・デルリン
・ウルテム
・ナイロン
・べっ甲
実際はもっと沢山の種類がありますが初心者は上記だけ覚えれば十分です。
初心者にはまず「セルロイド」を手にとって欲しいです。
セルロイドは昔からピックの素材として定番で、クセがなく初心者でも扱いやすいからです。
代表的なのが「フェンダー」のピックです。
もりそう
べっ甲に近い素材と言われ、クリアなサウンドが出るよ。
厚みについて
ピックというのは各メーカーから様々な種類が販売されていますが、必ず厚みに種類あります。
メーカーやピックによって定義は違いますが、ざっくり以下に分けられます。
柔
- ソフト(0.50mm前後)
- ミディアム(0.75mm前後)
- ハード(1.00mm以降)
硬
薄い(柔らかい)ピック | 厚い(硬い)ピック |
---|---|
メリット | |
ストローク練習に最適 柔らかいため、手首の使い方がまだ不十分な方でも弾けます。 |
芯があるサウンド 低音が出やすくなり、音の真ん中に“芯”があるイメージ。 |
デメリット | |
ペラペラなサウンド サウンドの中に“芯”がないため、薄っぺらなサウンド傾向になりやすい。 |
扱うのが難しい 手首の使い方によってサウンドがばらつく |
ギター初心者はピックを持つ力の加減がわからないので、厚いピックを使うとが飛んでいくことが多いです。
まずソフトピックを使ってストロークの練習することをオススメします。
慣れてきたら徐々に厚みのある物に変えていきます。
ピックによって厚みの種類が細かく分かれているため色々試してみるのが一番です。
ピックの滑り止めについて
ピックの表面に滑り止めシールが貼られてある物やデコボコ加工されいる物など様々販売されています。
しかし必ずしも自分が使うピックに滑り止めがあるとは限りません。
持ち方のまとめ
今回はピックの持ち方について解説しました。
もりそう
ピッキングは力強く弾くだけで上手く聴こえるよ。
ピックが飛んでいくことを恐れずガンガン鳴らしていこう!
- 親指と人差し指の向きを確認
- 中指・薬指・小指の位置を確認
- ピックの持つ深さを確認
- ピックの厚みを薄い物に変えてみる
- 滑りにくいピックを使う
ジムダンロップ (トーテックス)ピック6種をレビュー
MASTER 8 JAPAN ( マスターエイトジャパン ) ピック17種レビュー
ジムダンロップ/ウルテックス(JIM DUNLOP/ULTEX)ピックをレビュー
クレイトン/ウルテム(CLAYTON/ULTEM)ピックをレビュー
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もりそうさん、おはようございます
ピック、全く使えない人なのでとても勉強になります
いつの日かコレクションのくまモンピックを使えるようになりたいです
ついでに一つリクエストがあるのですが・・・・
わたし、ストロークもメッチャ苦手です
特に「チャ・カ・チャン」という超速ストローク、できません(^0^;)
最初のチャがダウンなのかアップなのか
最後のチャンのあと通常の8ビートや16ビートにどうすればスムーズに戻れるか
「チャ・カ・チャン」
言葉でしか書けないのがもどかしいですが
通常のストロークの区切りのようにアクセント的に入る「アレ」ですw
音符的には32分音符のような速いヤツです
いつか、おしえていただけるとうれしいです!!
ziziさん
コメントありがとうございます。
ストロークについてはいつか書こうとは思っていました。
ただ、「言葉」で表現するのって難しいですよね…
ストロークってきちんとした弾き方もありますが、フィーリング(いい意味で適当)で弾くというのもあると思います。
私もギターを始めた頃はストロークで悩みました…
きちんと伝えられるように勉強しようと思います。