フレットバターの使い方【徹底解説】(50年分の汚れ落としてみた)

フレットバターの使い方【徹底解説】

フレットバター(FRET BUTTER)


今回はギターのフレットを磨くフレットバターの使い方を解説していきます。

フレットが汚れていると生じるトラブルとは?

  • 演奏性(スライド・チョーキング)が悪くなる
  • 音(サスティーン)が悪くなる
  • 見た目が悪い

従来、フレットのサビを落とす方法は指板をマスキングテープで覆い、フレットを1本ずつ研磨剤で磨くのが一般的でした。

フレットバターはマスキングテープを使わず、一気に拭くことができます。

簡単なのでギター初心者でもできる画期的なメンテナンスアイテムです。

現在では楽器店・リペア工房など多くの現場で使用されています。

この記事でわかること

  • フレットバターについて
  • フレットバターの使い方
  • フレットバターの使用感
  • 50年分の汚れに試した結果

フレットバターの基本情報


メーカー:ディーエムアイギターラボ(dmiguitarlabs)
布サイズ:150×55 mm(1枚入り)
価格:1200円(税別)
メイプル素材と金属インレイに関しては注意が必要です。
メーカーサイトより引用

メイプル指板は、コート塗装してある場合、問題なくお使いいただけます。
但し、塗装に剥がれ|欠け|割れ等があり、木部が露出している場合は、黒ずむ場合がありますのでご注意ください。
オイル・フィニッシュのメイプル指板は黒ずみますので、ご注意ください。

指板とフレット以外の金属パーツ(ブリッジやペグ)には使用しないでください。
メッキ部分には使用しないでください。メッキが剥がれる場合があります。
メイプル指板のコート塗装に欠けや割れがある場合、露出している木部が黒ずむ場合があります。
オイル・フィニッシュのメイプル指板は黒ずみます。

引用元:dmi guitar labs Fret Butter

特徴
ローズウッド、エボニー、メイプル指板で使用可。

オレンジオイル成分、研磨剤が入っていないので安心して使うことができます。

液体が染み込んだ布で軽く拭き、別の布で拭くだけフレットがピカピカに!

指板の割れ防止効果もあるため一石二鳥。

繰り返し使うことができるため(約20回)とても経済的です。

1200円÷20回=1回あたり60円

フレットバターの使い方

実験対象
今回、フレットバターを使うギターはモーリスのW-20です。

私の父の物で50年間ほぼメンテンスをしていない、物置でホコリをかぶっていたギターです。

フレットのサビは酷く、指板は手垢で汚れています。

フレットバターの効果を試すにはを申し分ない実験対象です。

フレットバターを使うタイミング

ポイント
梅雨時期・夏場などフレットが錆びやすい時期を過ぎた後に行うのがオススメです。
フレットバターを使うには弦を外した状態にしなければなりません。

弦交換時に指板メンテナンスを兼ねて毎回使うのもOKです。

弦交換を頻繁に行う方は期間を決めて使用するのがオススメです。

MEMO
私の使用頻度は半年に1回程度。
指板のメンテナンスはオレンジオイルや指板オイルを使用し、フレットバターはあくまで“フレットの汚れ落とし”として使用しています。

使う前に準備する物

準備する物
・フレットバター
・ギタークロス(柔らかい布であれば可)
・手袋(必要の方のみ)
フレットバターはオイルが染み込んだ布です。

汚れを落とすために、別途もう一枚のクロス(布)が必要になります。

※ギター専用のクロスを準備する必要はありません。

指板を傷つけない、柔らかい布であればOK。

100均で使い捨ての物を購入するのもありです。

ポイント
布のサイズは大きい物を準備してください。

大きい方が拭く際に力が入り、汚れても使える面積(キレイな部分)が多いからです。

ティッシュでも拭けないことはないですが、布を使った方が圧倒的に効率が良いです。

明るいカラーの布を使うと汚れがどれくらい落ちたかわかりやすいです。

初めてフレットバターを使う場合、布が真っ黒になります。

最悪、捨てる覚悟で…

実際に使ってみよう



手順1
弦を外した状態にする


フレットバターを使うには弦が邪魔なので外しておきます。
わざわざフレット磨きのために弦を外すよりは、弦交換の時に行うのがオススメです。

手順2
フレットバターを出す

チャック付きの袋なのでしっかり閉じておけば乾燥しないで長期間の保管が可能です。

サイズはこんな感じ

三つ折りになっており、意外に小さいです。

画像で確認できますが、布にオイルが染み込んでいるため「ベタベタ」します。

布が包まっているフィルムにもオイルがたくさん付いているのが確認できます。

思っているより「ベタベタ」します。

フレットバターで作業中に携帯を触ると液晶がベタベタに…

ポイント
【使う前に準備する物】で手袋と書きましたが、この「ベタベタ」が嫌な方は使ってください。


手順3
拭いていく

この汚れたフレットがどこまで落ちるのか?

拭き方に決まりはありません。

1フレットずつ拭くのではなく全フレットを一気に拭いていく方法をとります。

オイルの染み込んだフレットバターを全体に塗っていきます。

フレット・指板に液が付くように塗っていきます。
ベタベタに塗る必要はありません。
サッと表面の色が変わる程度で十分です。

MEMO
今回、液が付いたフレットバターは1枚のまま使用しましたが、ネットを見ると小分けにカットした方が使いやすいという方もいました。
フレットバターは折れ目がついているのでカットの目安になります。
参考までに


手順4
フレットバターを袋に戻す

指板・フレット全体に塗ったらフレットバターを袋に戻します。

乾燥するとオイルが乾き、使える回数が減るからです。

必ず袋のチャックが閉じてあることを確認してください。


手順5
乾いた布で拭く(磨く)

1フレットずつ拭いて(磨く)も良いのですが、先程のようにまずは全体を一気に拭いてみてください。

これである程度汚れが落ちます。

頑固な汚れがある場合はその箇所を重点的に拭いて(磨く)いきましょう。

初めてフレットバターを使うと布が真っ黒になります。

汚れが凄い…

拭いていく中でフレット・指板の液が少ないと感じたらフレットバターをもう一度塗って作業を繰り返します。


手順6
完成

【使用前後を比較】
上:使用前
下:使用後

明らかにフレットがキレイになり、指板も潤ったように見えます。


MEMO
メンテンナンス時にギター下にマットを敷いたり、ネック下にスタンドを使うことで快適に作業を行うことができます。
今回はミュージック・ノマドのネックサポートとワークワットを使用しています。
特にネックサポートがあると作業性が上がるので使ってみてください。


フレットバターの使用感を語る

50年分の汚れに試した結果

「すごい」の一言!

評価が高い理由がわかります。

フレットバターの使用前後の画像を見てもらった通りキレイになりました。

もちろん新品時のような輝きとまではいきませんが、汚れが落ちているのは間違いありません。

ただし!

約50年間ほぼメンテナンスしていないギターの汚れは手強かった。

画像の通りハイフレットのサビ(汚れ)はキレイに落ちませんでした。

何度も追加でフレットバターで拭いて、繰り返し布で拭きましたがダメでした…

フレットバターをレビューしている方はたくさんいますが、ここまで古い(メンテナンスしていない)ギターを使っている人はいないはず。

フレットバターにも限界はあるようです。

今後、研磨剤で落ちるか試す予定です。

改めて普段からメンテンナンスしておくことは大事だと感じました。

フレットバターの不満点

上記の通り完全に汚れは落ちませんでした。

今回試したのが「約50年間ほぼメンテンスしていないギター」ということで最悪の場合です。

私は完全に汚れが落ちなかった不満より、使い方が簡単で汚れが落ちる感動の方が大きかったです。

使用者の声(口コミ)


良い口コミ
・期待以上の効果がある
・これに勝るアイテムはない
・コスパが良い
悪い口コミ
・ニオイがきつい
・仕上がりが白っぽくなる
・オレンジオイルの方が良い

【悪い口コミについて】

ニオイがきつい
確かに独特なニオイはあります。
しかし刺激臭のようなきついものではないと私は感じました。
自ら嗅ぎに行かなければ使用中はニオイはしません。
手につくのが嫌であればゴム手袋などを使えば解決できます。

仕上がりが白っぽくなる
私が使用した感じでは白っぽくはなりませんでした。
おそらく液のつけ過ぎや拭き取りがあまいことが原因だと考えられます。

オレンジオイルの方が良い
そもそも用途が違うため比較にはなりません。

フレットバター:フレット磨き(指板の汚れ落とし)
オレンジオイル:指板の保湿・汚れ落とし

フレットバターも指板の汚れ落とし効果はありますが、オレンジオイルよりは効果は薄いと考えれれます。

最後に

今回はフレットを磨くフレットバターを紹介しました。

ポイント
現代では「手軽に使える」「コスパが良い物」「時短アイテム」が好まれます。

フレットバターはまさにそのアイテムです。

ギターは自分が思っているより汚れているので、実際に使うと感動します。

初心者の方でも簡単に使えるので、是非一度使ってみてください。

まとめ

  1. 初心者でも簡単にできる
  2. フレットがピカピカになる
  3. 約20回使用できる
  4. コスパが良い
  5. プロの現場でも使われている
  6. 指板もメンテナンスできる(一石二鳥)
  7. オイルがベタベタする
  8. 頑固な汚れは落ちにくい




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2 COMMENTS

zizi

こんにちは!

凄い威力ですね~~
今までどうしてもってときはピカールだよりでしたが
もちろん指板には使うわけにもいきませんので
今後必要があればバターも考えてみます
にしても、このW-20
トップの弾き傷、ハイフレットにもかなりの摩耗・・・・
父上も相当な上級者ではなかったのでしょうか

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もりそう

ziziさん
こんにちは!
機会があれば是非使ってみてください(^_^)
なによりコスパが良いので!

父はフォークソングが好きだったのでピックでガンガン弾いてこうなりました。保育園の送り迎えの車では常に吉田拓郎が流れていた記憶があります。そのおかげで私も吉田拓郎にハマることに…
そしてこのギターから私のギター人生が始まりました。高価ではないですが思い出があるギターです。

メンテがなっていないのはただめんどくさがりだからです。(笑)

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