BOSS(ボス)TU-12EX チューナーをレビュー【使い方を解説】

BOSS TU-12EX

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もりそう
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今回はBOSS「TU-12EX」チューナーを紹介するよ

  • TU-12EXの特徴を知りたい
  • 針式チューナーについて知りたい
  • カード式のチューナーについて知りたい

ギターを演奏する上で、チューナーは必須です。

正確なチューニングを行うために、プロギタリストも必ず使用しています。

私はこれまで10種類の製品を試しました。

今回の記事では、私が実際に使用した「TU-12EX」を紹介しています。

記事を読むことで、「TU-12EX」の特徴を知ることができます。


TU-12シリーズの評価
精度
 (4)
反応
 (3)
操作性
 (3)
視認性
 (3)
価格(約1,500〜3,000円)※
 (3)
総合評価
 (3)

メリット

  • 針があるため見やすい
  • 電池持ちが良い
  • シールドを挿せば精度が高い

デメリット

  • 周りの音に影響を受けやすい
  • 本体が大きい
  • ライブでは使いにくい

※現在、生産終了しているため、中古価格の相場になります。

TU-12EXはBOSSを代表する針式チューナーです。

私は何個もチューナーを所有していますが、一番使用頻度が高いチューナーです。

デジタル式に比べて、針が物理的に反応するため、とにかく視認性(見やすい)が良いです。

ただし、マイクで音を拾って反応するため、自分以外の人がチューニングしていると反応が悪くなります。

エレアコであればシールドをつなぐことで、より精度の高いチューニングが可能となります。

もりそう
もりそう

近年はデジタルチューナーが当たり前だけど、アナログチューナーも良いもんだよ。

こんな人にオススメ

・クリップチューナー(デジタルチューナー)が好みでない人

・直感的にチューニングの反応を見たい人

補足

ソロギタリストの中には、現在でもメインのチューナーとして使用している人もいます。

・岸部眞明さん(TU-12H)

・下山亮平さん(TU-12EX)

TU-12EXの概要

メーカーサイトより引用

■TU-12EXは、信頼のボス・チューナーの代名詞であるTU-12の優れたユーザー・インターフェースを継承。
視認性に優れたLEDチューニング・ガイドと追従性の高い検針メーターにより、精度の高い安定したチューニング作業をスピーディに行うことができます。
また、チューニングの範囲を大幅に拡張。周囲音の影響を受けにくい高性能マイクも内蔵しているので、ギター/ベース以外にも幅広い楽器で使用することができます。
■TU-12EXは、半音階単位で確認できるオート・クロマチック・モードと、弦番号で確認できるギター/ベース・モードの2モードで動作。
ギター/ベース・モードでは、7弦ギターにも対応することが可能です。
さらに、フラット・チューニングにも対応。6半音下げまで対応できるので、ワイドでヘビーなチューニングを行うこともできます。
■TU-12EXは、単4乾電池の採用により持ち運びの利便性がさらに向上。
薄型ボディでギター・ケースやエフェクター・ボックスなどへも収納しやすくなりました。
ボディは、ブラックを基調としたスタイリッシュなデザインを採用。よりアクティブに持ち出せるよう、専用のソフト・ケースも付属しています。
■チューニング時に役立つ便利な機能を多数装備。
チューニングがジャストの位置になると「ピピッ」と音で知らせるアキュピッチ機能や、基準音発音機能など、正確ですばやいチューニングをサポートしてくれます。
また、うっかりした電源の切り忘れ時に役立つオート・パワー・オフ機能も搭載。不要な電池消耗を防いでくれます。

引用元:BOSS TU-12EX

  • サイズ:148W×54D×24H
  • 重量:138g
  • 駆動①:単4乾電池×2
  • 駆動②:アダプター(別売り)

TU-12EXの使い方

TU-12EXを使う準備

電池の入れ方

単4電池を2本使用します。

近年、多くの人が使用している、クリップチューナー(ボタン電池)と比較すると、かなり長持ちします。

BOSS PSA-100

BOSS PSA-100(アダプター) を使用すると配線が邪魔になります。

足元のボードに組み込む場合は良いですが、普段使いであれば乾電池がオススメです。

使用する楽器を選ぶ

アコースティック楽器

ボディ側面にマイクが付いているので、アコースティック楽器はこのマイクで音を拾います。

他に何も準備する必要はありません。


エレアコ・エレキギター・ベース

エレアコ、エレキギター、ベースなどはシールドを準備し、「INPUT」に挿入します。

※エレアコ(サイレントギター含む)の場合はマイクで音を拾うこともできますが、シールドを使うことで、より精度が上がります。

OUTPUTは?

ギター→TU-12EX→アンプ
以上のように、真ん中に挟むような感じで使用します。
主にライブで使うことになります。

チューニングのやり方

電源の入れ方

電源は「POWER」ボタンです。

私の場合、どうしても爪先で押してしまうので、長年使うと表面の塗装が落ちます。

周波数の確認

初めてチューナーを使う場合は確認してください。

初期設定は「440」になっているはずです。

違う数値になっていたら、周波数を「440」に合わせます。

TU-12EXは「438~445Hz」の範囲で変更ができます。

440HZ(ヘルツ)とは?

チューニングは、基準の音が必要になります。
ギターは440Hz=A(ラ)が世界基準になります。
では他の周波数は何で使うのか?
生ピアノ、バイオリン、管楽器などクラシック音楽で442Hzを使います。


周波数調整のやり方

「PITCH」ボタンを押すと、現在の基準値の所が赤く点滅します。

どこを見るかというと3桁の数字です。

上記画像に「赤い印」を入れてあるので確認してください。

変更する場合は、「PITCH」ボタンを押しながら▼or▲で上げ下げできます。

チューニングモードを選ぶ

TU-12EXには2つのモードがあります。

「CHROMATIC/GUITAR」 ボタンを1回押すごとに切り替わります。

クロマチックモード:緑色に点灯
ギターモード:赤色に点灯

クロマチックモード

クロマチックモードはギターに関係なく、他の楽器にも使えるモードになります。

多くのチューナーがクロマチックを採用しているので、クロマチックモードを使うことをオススメします。

ギターの場合は、レギュラーチューニングはもちろん、変則チューニングを使う場合にも便利です。

ただし、自分が合わせたい音を知っておく必要があります。

・6弦のレギュラーチューニングの音はE
・6弦の1音下げた音はD 

など

クロマチックモードを使うと、音を上げ下げした時に、アルファベット表記が頻繁に変わるため、初心者にとってはわかりにくいことが多いです。


ギターモード

チューニングしたい弦を指定して、その音だけを合わせる方法です。

使い方
ギターモードにすると「GUITAR」とい文字の下が赤く表示なります。

画像を見ると、3Gの所も赤くなっているのが確認できます。

これは現在、ギターの場合だと3弦をGの音で設定するということになります。

他の弦をチューニングしたい場合
▲or▼ボタンを押すと、赤い表示が左右に移動するので、合わせたい音で止めてください。

もりそう
もりそう

正直、1つ1つ設定を変えてチューニングするのはめんどくさいよ…

実際のチューニング

※ここでは、クロマチックモードを使っていきます。

合わせたい弦を、「単音の解放弦」で弾いて音を合わせます。

通常、針の待機位置は左側になります。

チューニングの基礎

チューニングは低い方から高い方に合わせます。
もしチューニングが基準より高くなってしまった場合、一度下げてからまた上げます。

高い方から下げてしまうと、音がズレる可能性があるからです。


レギュラーチューニング

上の画像を見てください。

コメントを入れてありますが、枠部分だけを見ればOKです。

赤く点灯するインジケーターと、上のアルファベットで合わせます。

例:6弦を合わせる場合

アルファベット「E」下のインジケーターが、赤く点灯するようにギターのペグを締めていきます。

注意

赤く点灯するインジケーター下に「GUITAR 7B 6E 5A 4D 3G 2B 1E」の表記がありますが、無視してください。


ダウンチューニング

ソロギタースタイルでは「ダウンチューニング」を使います。

※オープンチューニングとも呼ばれています。

主に半音や1音下げるチューニングになります。

ではどうやるのか?

フラットボタンを使います。

1回押すとインジケーターが点灯します。

アルファベット横にある♭に注目してください。

半音下げる場合:♭
1音下げる場合:2♭
※▲or▼で上げ下げできます。

補足

曲によっては、6弦は2音下げ、1弦は1音下げの場合もあります。

この場合、フラットの数を毎回変えるのが大変なので、フラット機能を使わず合わせるのがオススメです。

あらかじめ、下げた音のアルファベットを覚えておくことです。

6弦を1音下げた音は「D」

6弦を2音下げた音は「C」

6弦を単音で弾いてインジケーター「D」または「C」の所が点灯するように合わせます。

これだけです。

フラットボタンを使うより圧倒的に楽です。

便利機能

基準音を出す機能

スピーカーマークのボタンを押すと実際に音が出ます。

▲or▼で合わせたい音に変えることができます。

この音に合わせてチューニングします。


自動パワー・オフ機能をオフにする機能

通常、初期設定で30分経過すると、自動的に電源がパワーオフになる設定になっています。

この設定をオフにする機能です

つまり、電源が入り続ける設定になります。

私は使っていません。

やはり電源の切り忘れを防げるからです。

ではどういう時に使うのか?

それはライブをする時です。

曲ごとにチューニングをする場合があるので、電源を入り切りするのはカッコ悪いです。

そのため電源を常に「入り」の状態にしておきます。

※電源を「入切」する度にこの設定はリセットされます。


アキュピッチ機能

チューニングが正確に合っていると、メーターの針が中心を指し「ピピッ」と音で教えてくれる機能です。

とても便利な機能なのですが、チューナーの電源が入ったままだと演奏中にも「ピピッ」と鳴ります。

アキュアピッチ機能をオフにする。

「スピーカーボタン」を押しながら、電源を入れるとオフになります。

これは設定が保持されるため、次回使用する場合も機能はオフのままです。

設定の確認方法として、電源を入れたときに「ピピッ」と鳴らなければオフになっています。

TU-12EXをレビュー

プロが使用する精度

ソロギタリストの岸部眞明さん(TU-12H)、下山亮平(TU-12EX)さんは、ライブで使用しているため、精度は間違いいです。

※お二人共、シールドで繋いで使用しています。

シールドを使わない場合、マイクで音を拾って反応するため、「セッションする場所」や「騒がしい場所」では反応しないことがあります。

現在、チューナーの定番は、振動で音を拾う「ピエゾ式」(周囲の音の影響を受けにく)です。

「ピエゾ式」と比べると、「マイク式」は、人によって使いにくと感じることがあります。

操作性

電源を入れて、「クロマチックモードでチューニングする」シンプルな使い方であれば、他のチューナーと変わりなく使えます。

TU-12EXは機能が多いため、全てを使いこなすのは難しいです。

針式だけの視認性

実際の針が動くため、誰が見ても一目瞭然です。

私は、精度が高いクリップチューナーも所有していますが、自然と針式チューナーばかり使っています。

デジタルを信用していない訳では無いですが、実態する針を見た方が安心します。

アナログ派の人にオススメです。

注意

液晶ディスプレイではないので、暗闇では不向きです。

不満点について

普段使いでは全く問題ないのですが、本体に表記してある文字が多くて、初心者には使いにくいです。

他製品との比較

兄弟機種(TU-12とTU-12H)

BOSSチューナー

今回、紹介した「TU-12EX」の前機種に「TU-12」と「TU-12H」があります。

現在はオークションやフリマなどで、中古で安く購入することができます。

デザインは新しいTU-12EXに比べて、スタイリッシュさは劣りますが(好みの問題)チューナーの精度は問題ありません。

補足

ソロギタリストの中には、現在でもメインのチューナーとして使用している人もいます。

・岸部眞明さん(TU-12H)

・下山亮平さん(TU-12EX)

クリップ式チューナーとの比較

特徴

クリップ/ピエゾ
ギターヘッドに取り付けて使用するタイプ
ピエゾは振動で反応するため、周囲の音に影響を受けにくい
初心者にオススメ

カード/マイク or 信号
マイク内蔵、シールド挿入で使用
マイクの場合、周囲の音に影響を受けやすい

他にも大きな違いがあります。

それはラッカー塗装のギターに使う場合です。

ラッカー塗装とは?

正式名称:ニトロセルロースラッカー

塗装が薄いので、音の「鳴り」が良いとされますが、施工に手間がかかるため、高級ギターに使われることが多いです。
とてもデリケートな塗装のため、取り扱いが難しいとされています。
温度や湿度などで白濁したり、ゴムと化学反応を起こし、ゴム焼け(黒くなる)することがあります。

クリップ式の多くは、挟む部分がゴム素材であるため、長時間取り付けると塗装を傷めます。

私は心配性ということもあり、クリップ式を使う場合は、チューニングしては一回一回外します。

これがめんどくさいため、針式(カード式)を使う頻度が高い理由です。

もりそう
もりそう

針式(カード式)はギターに触れないから、ラッカー塗装でも安心だよ。

まとめ

TU-12シリーズの評価
精度
 (4)
反応
 (3)
操作性
 (3)
視認性
 (3)
価格(約1,500〜3,000円)※
 (3)
総合評価
 (3)

メリット

  • 針があるため見やすい
  • 電池持ちが良い
  • シールドを挿せば精度が高い

デメリット

  • 周りの音に影響を受けやすい
  • 本体が大きい
  • ライブでは使いにくい

※現在、生産終了しているため、中古価格の相場になります。

TU-12EXはBOSSを代表する針式チューナーです。

私は何個もチューナーを所有していますが、一番使用頻度が高いチューナーです。

デジタル式に比べて、針が物理的に反応するため、とにかく見やすいです。

ただし、マイクで音を拾って反応するため、自分以外の人がチューニングすると反応が悪くなります。

エレアコであればシールドをつなぐことで、より精度の高いチューニングが可能となります。

こんな人にオススメ

・クリップチューナー(デジタルチューナー)が好みでない人

・直感的にチューニングの反応を見たい人

もりそう
もりそう

針式はデジタルには無い、アナログな所が魅力だよ。

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