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今回は押尾コータローさんのギターについて解説するよ。
- 押尾コータローさんのギターについて知りたい
- 押尾コータローさんと同じモデルのギターが欲しい
私は押尾さんの影響を受けて本家のGrevenを購入しました。
今回の記事では押尾コータローさんの「使用ギター」を紹介しています。
記事を読むことで、「押尾コータロー」という人物のギター歴を知ることができます。
押尾コータローさんは、アルバム毎に新しいギターを購入するため、全てを把握するのは難しいです。
基本、レコーディングでは本家Greven、ライブやテレビ出演はGreven Japanを使用していることが多いです。
「押尾コータロー」=「Greven」と言っても過言ではありません。
近年、押尾さんは「Greven Japan」をメインギターとして使用しているよ。
使用ギター/Greven
Grevenはアメリカ/オレゴン州ポートランド在住ルシアー「ジョン・グレーベン」が手がけるギターメーカーです。
押尾コータローさんがデビュー当時から「絶対的メインギター」として使用しています。
これまで本家のGrevenを多く所有していましたが、Greven Japanが登場したことで、2023年に本家Grevenを3本手放しています。
Greven D Herringbone Custom(♯1097)
トップ:スプルース
サイド・バック:ホンジュラスローズウッド
Greven Japanが登場するまで、レコーディングやライブなど一番使用されたギターです。
サウンドはもちろん、インレイデザインに憧れた人も多いのではないでしょうか。
中古相場:600,000〜1,000,000円
Greven D(New-D♯1064)
トップ:スプルース
サイド・バック:ホンジュラスローズウッド
上記のGreven(♯1097)とほぼ同じ年代とスペックです。
本機の方が年式は古いですが、購入したのが後からということで「New-D」と呼んでいます。
ネックヒール彫刻がなく、ピックアップを通して鳴らすと全然似てないらしいです。
ギターヘッドの「バードインレイ」がGreven(♯1097)より鮮やかに光っているのが特徴です。
Greven D(D3)
トップ:スプルース
サイド・バック:ブラジリアンローズウッド
指板にバードインレイが入っているのが特徴です。
Greven D(D4)
トップ:ルッツスプルース
サイド・バック:ホンジュラスローズウッド
D3との見分け方は指板インレイの有無で判断できます。
Greven Prairie State
トップ:スプルース
サイド・バック:ホンジュラスローズウッド
2009年にGreven本人からプレゼントされたものです。
Prairie Stateはボデ形状が珍しく、中古市場にも滅多に出ません。
Greven Japanのラインナップにもないため、入手困難なギターです。
中古相場:priceless
Greven MD
トップ:スプルース
サイド・バック:マダガスカルローズウッド
ボディタイプ:カッタウェイ
MD=Modify=改造されたドレッドノート
以前は、Greven MD仕様の個体というのは超貴重で入手するのが難しかったのですが、「Greven Japan」で製品化されています。
カッタウェイ仕様なのでハイポジションまで弾きやすいのが特徴です。
Greven OM Herringbone Custom
トップ:スプルース
サイド・バック:マダガスカルローズウッド
オーケストラモデルで、指板のインレイが美しいギターです。
クラシックギターに近い感じで、生音が良いため主にバラードで使用されています。
Greven J
トップ:スプルース
サイド・バック:メイプル
高校3年生の時に、中川イサトさんの勧めでヒロ・コーポレーションで購入したギターです。
当時、中古価格250,000円でしたが、高校生のお小遣いでは買えないため、母親に頼んで買ってもらった話は有名です。
デビュー当時から押尾さんを支えてきたギターですが、古い個体ということもあり、ライブでは見ることがなくなりました。
押尾さんが所有している本家GrevenのJ(ノンカッタウェイ)タイプは中古市場にも滅多に出ません。
Greven Japan Oshio-D
トップ:スプルース
サイド・バック:ブラジリアン/ホンジュラス/インディアンローズウッド/メイプル
Greven本人が設計、監修し日本で制作されたギターです。
押尾さんいわくサウンドはオリジナルと全く遜色ないそうです。
近年のライブやテレビ出演はほぼ「Greven Japan」を使用しています。
最初は賛否あったけど、結局使う人次第だよね。
価格は650,000円前後で購入できます。
以下が製品ラインナップになります。
・Oshio-D HR
・Oshio-D IR
・Oshio-D BR(完全受注生産)
・Oshio-DC HR
・Oshio-DC IR
・Oshio-DC BR(完全受注生産)
・Oshio-J Tribute
HR:ホンジュラスローズウッド
IR:インディアンローズウッド
BR:ブラジリアンローズウッド
使用ギター/海外メーカー
Martin D-28(1964)
トップ:スプルース
サイド・バック:ブラジリアンローズウッド
レコーディングやMBSラジオで主に使用しています。
ヴィンテージなので過保護に扱っていますが、容赦なくPick Upを搭載しています。
Martin D-28GE
トップ:アディロンダックスプルース
サイド・バック:ブラジリアンローズウッド
36歳の時にクロサワ楽器から紹介されて購入したギターです。
押尾コータローさんいわく「お姫様」で機嫌が悪いと鳴ってくれないらしいです。
代表曲「翼〜you are the HERO〜」のレコーディングで使用されています。
Gibson LG-2 3/4
マイケル・ヘッジスのアルバムジャケットを見て知ります。
リバーブを深くかけた何とも言えない音に憧れ購入しています。
通常よりも弦長が短く、不器用な音が好きらしいです。
Gibson L-1(1930年代)
押尾さんが初めて弾いたヴィンテージギターです。
「黄昏」「Always」で使用される頻度が高いです。
Gibson L-1(1935)
「Gibson L-1」2本目で、心の底から欲しいと思ったギターです。
Gibson CF-100(1950年代)
押尾さんいわく“完璧なギター”らしいです。
「IN MY LIFE」「ノスタルジア」「Hangover」で使用されています。
Collings D-2 Cutaway
現在、Dタイプのカッタウェイはオプションでも全く作っていません。
本機は1990年代にわずか10数本の制作された貴重な1本です。
Ovation Adamas oshio Custom
マイクシステムを押尾さんのリクエストでカスタムしたモデルです。
Taylor 314C
インディーズ時代に購入したギターです。
Samick Greg Bennett oshio Custom
韓国のギターメーカーで指板に犬の足跡マークのインレイが特徴です。
※市販はされていません。
Rainsong A-WS1000
ジョン・デッカーJr.博士が、宇宙工学の経験を生かし開発したオール・グラファイト製のギターです。
Maccaferri G-40
1950年代に作られたプラスチック製のギターです。
アルバムのレコーディングでも使用されています。
Albert&mueller Guitar 1310
アルバート&ミューラー社 ドイツメーカーのギターです。
シリアルナンバーが1310(中川イサト)ということで購入しています。
TACOMA BM6C THUNDERHAWAKE
BARITONE GUITAR
ワシントン州タコマ市にあるメーカーで、バリトンギターは通常のギターよりも一回り大きいのが特徴です。
使用ギター/国内メーカー
YAMAHA LL86 Custom
トップ:スプルース
サイド・バック:ブラジリアンローズウッド
GrevenやMartinよりもハーモニクスがキレイに出るようです。
YAMAHA LL86 FC Moon
トップに星が散りばめられ、ネックには月のインレイがあるのが特徴です。
「LL86」をベースにしており、デザインは押尾さん本人です。
押尾さんいわく、すごく弾きやすく生音も良いそうです。
TAKAMINE KO-50
基本モデル:DSP530
タカミネ/押尾コータローシグネチャーモデルで、ピエゾピックアップと真空管のプリアンプを搭載しています。
マグネチック型ピックアップのサウンドをブレンドさせたモデルで、ラインを通すと本領発揮するギターです。
使用ギター/海外ルシアー
Nashvill Guitar Company
テネシー州ナッシュビル工房を持つMarty Lanhamのギターです。
戦前のMartinスタイルですが、音色はMartinというよりGrevenに近いらしいです。
アルバム「Eternal Chain」「You&Me」のレコーディングで使用されています。
材はローズウッドを使用しているためMartinでいうD-28スタイルになっています。
中古市場ではまれに見かけます。
使われた当初は価格が高騰し、80万前後でしたが、現在は50万前後で購入できる個体もあります。
Merril C-18
バージニア州 に工房を持つJim Merrilギターです。
30年代のマーティン・ゴールデン・エラ期サウンドを忠実に再現しています。
年間の生産本数は約15本、日本には3本ほどと言われており、市場にも数がかなり少ないようです。
品番にもよりますが中古市場価格は500,000〜800,000円です。
C-18はMartinで言えばD-18に当たります。
Stevens 00 12F
ドイツのミュウヘン市に工房がある「スティーブンス・カスタム・ギターズ」です。
日本ではあまり聞きませんが、ドイツでは大人気ブランドギターです。
通常の14fではなく、12fの部分でネックとボディが接合されています。
Santa Cruz D
カリフォルニア州 サンタクルーズにあるRichard Hoover D-28タイプです。
Melville Guitars 000-C Custom(2010)
オーストラリアのクリス・メルビルのギターです。
全て受注生産のため年間約10本と少なく、中古市場価格は1,000,000円を超えます。
指板に美しいバラのインレイが入っているのが特徴です。
「亡き女王のためのパヴァーヌ」、「月のナミダ」で使用しています。
使用ギター/国内ルシアー
Kameoka KMD Cutaway
愛媛県に工房がある亀岡隆之さん制作しているギターメーカーです。
オールマイティーというよりは曲を選んで使用されています。
6弦/5弦の音に濁りがなく、レコーディングやライブで使用されます。
押尾さんは3本所有しています。
The Fields Model D-RC
HIRO CORPORATION 冨田洋司のギター(カッタウェイモデル)です。
Sugita Kenji acoustic Guitars DL
富山県の杉田健司さんが手がけるギターメーカー「SUGI CRAFT」です。
トップの強度を増すために、板を張り合わせ、チューニングダウンしても弾きやすように弦長も少し長くしています。
Sugita Kenji acoustic Guitars Carrera Baritone
杉田健司さんのバリトンギターです。
押尾さんのために制作されたもので、パーム奏法で当たる部分が補強されてあります。
低く音、高い音のバランスが凄く良いとのことです。
M-Factory KOTARO 10th Annivesary D
トップ:ジャーマンスプルース
サイド・バック:ブラジリアローズウッド
「M-Factory」の三好英明さんからプレゼントしてもらったギターです。
三好英明さんが信頼を寄せる沖田ギター工房に依頼し製作されたものです。
sunrise S-2をフローティングでマウントできるのが特徴です。
ソロギタリストの矢後憲太さんも所有しています。
Water Road Guitar
群馬県の増田明夫さんが手がけるギターメーカーです。
Water Road バリトンギター
中川イサトさんから譲ってもらったギターで、弦長が短くテンションが緩いので弾きやすいのが特徴です。
使用ギター/ウクレレ・ミニギター編
Sumi Soprano Ukulele Maple Custom
鷲見英一が手がけた、鮮やかなブルーのボディが特徴です。
EASTMAN EU80 Antique Red
ウクレレなのにバイオリンのようなアーチドトップボディで、ウクレレなのに鉄弦仕様になっているのが特徴です。
SUMI S-UKMP Tenor
ヤシの木のインレイが入った黄色のウクレレです。
「茜色のブランコ」で使用しています。
TACOMA P1 Papoose
「カノン」「日曜日のビール」で使用しています。
Martin Sting Mini
通常のドレッドノートの半分の大きさのギターです。
「ハピネス」で使用しています。
Augastino Lo Prinzi
オーガスティノ・ロ・プロンズというメーカーのウクレレです。
Maton Mini EMD 12 Diesel 12-String
「Kiwi&Avocado」という曲で使用しています。
まとめ
今回は押尾さんの使用ギターを紹介しました。
改めて見ると所有本数がすごいです。
押尾ファンであれば「Greven」ギターに憧れるはずです。
以前はGrevenと言えば日本でも入手困難なギターメーカーでしたが、現在は「Greven Japan」の登場により、日本製ですが入手しやすくなっています。
Grevenは簡単に買える金額ではないけど、手に入れる価値は十分あるよ。
Grevenにしか出せない「音」「魅力」が間違いなくあるね。