ケンスミス/ポリッシュ(Ken Smith Pro Formula Polish)使い方

ケンスミス/ポリッシュ(Ken Smith Pro Formula Polish)使い方

もりそう

今回は汚れ落しの定番「ケンスミス/ポリッシュ(Ken Smith Pro Formula Polish)」の使い方を解説していくよ。
  • 使い方がわからない
  • 塗装を考えると不安で使えない
  • ポリッシュとオレンジオイルって用途は同じ?

ギター初心者はもちろん、経験者でもポリッシュを使ったことない人は敬遠しがちなアイテムです。

自分のギターに使用しても大丈夫なのか不安になるからです。

ギター歴20年以上の私がポリッシュを使う時はケンスミス/ポリッシュ一択です。

今回の記事ではケンスミス/ポリッシュの「使い方」「使用感」を解説しています。

記事を読むことで、初めて「Ken Smith Pro Formula Polish」を使う方でも安心して使うことができます。


ケンスミス/ポリッシュの特徴
  1. ほとんどの塗装に使える万能ポリッシュ
  2. プロの現場でも使用される信頼感
  3. ポリッシュをクロスに吹きつけて拭くだけ簡単
  4. 使えるのはボディのみ
  5. 指板・オイルフィニッシュには使えない

もりそう

「ポリッシュ」=「難しい」イメージがあるけど、ポイントさえわかれば誰でも簡単に使えるよ。

※ギターのメンテナンスは「オレンジオイル」を使うイメージがありますが、ポリッシュとは用途が異なります。

・ポリッシュ(ボディ表面の汚れ落とし)
・オレンジオイル(指板などの汚れ落とし・保湿)

詳しい内容は記事内の「ポリッシュとオレンジオイルの使い分け」で解説しています。

ケンスミス/ポリッシュの概要

用途:汚れ落とし・艶出し
対象:ギター/ベース/ドラム/ピアノ/管楽器
価格:800〜1500円

メーカーサイトより引用

PRO FORMULA POLISHは、一流のビルダーや多くのリペアマンに愛用されています。
塗装を絶対に痛めない、また抜群の汚れ落ち、及び艶だし効果を持つという点に優れ、大切な楽器をいつも新品のような状態を維持します。
ポリウレタン・サテンフィニッシュの楽器はもちろん、作られてから何十年も経っているラッカー仕上げのヴィンテージギターやアコースティック楽器など、通常のポリッシュでは塗装をいためる可能性がありケアできないものや、ドラムやピアノ、管楽器などあらゆる楽器に使用可能かつ最適です。

研磨剤は含まれておりません。
※使用前に目立たない部分に少量塗布し、変色、変質等が無いことを確認してからご使用下さい。

引用元:Ken Smith

使用前の注意点(塗装について)

ポリッシュを使う時に一番不安なのが、「自分のギターに適しているのか」という問題です。

今回紹介するポリッシュは、ほとんどのギターに使える万能なものですが、100%保証するものではありません。

使える塗装
・ポリウレタン
・ラッカー
・サテンフィニッシュ(つや消し)
使えない塗装
・オイルフィニッシュ
・ヴィンテージ加工された塗装

オイルフィニッシュとは植物性の塗装で、材の表面に膜を張るのではなく、木の内部に浸透させるものです。

近年、ヴィンテージ加工された塗装のギターも多く、ポリッシュを使うことで表面がピカピカになり、“ヴィンテージ風”塗装が台無しになってしまう可能性があるので注意してください。

もりそう

自分のギターがどんな塗装なのかメーカーサイトで確認後、ボディ裏などで試し拭きしてね。

ポリウレタン

安価なギターのほとんどは「ポリウレタン」です。

塗装が厚いため、ポリッシュを使う場合はほぼ気にすることはありません。

サテンフィニッシュ

表面がサラサラしており、光沢がないのが特徴です。

ポリッシュを使うことで、「サラサラ」が「ツルツル」になるかもしれないと不安な方は目立たない所で試し拭きしてください。

ラッカー塗装

高級ギターの多くは「ラッカー塗装」が使用されています。

塗装が薄いため、湿気や乾燥の影響で木が動き、塗装にヒビ割れ(ウェザーチェック)が出てくるのが特徴です。

「近年のラッカー塗装」と「ヴィンテージのラッカー塗装」では状態が異なるため、目立たない所で試し拭きしてください。

傷が深いギター

古いギターはキズがあることが多いです。

私の所有するギターの中には、塗装面を突き破っている個体があります。

ポリッシュは一度、ギタークロスに落として使用するため、深いキズに液体が染み込むことは考えにくいですが注意が必要です。

ポリッシュの使用方法を解説

手順1
クロスの準備

・ポリッシュを吹き付ける用
・最終仕上げ用

ギタークロスは2枚準備してください。

今回、ポリッシュ拭き付け用は、色がわかりやすい明るいカラーのクロス(FZONE楽器用クリーニングクロス)でやっていきます。

明るいクロスを使うメリットはポリッシュの出した量と汚れの落ち具合がわかることです。

最終仕上げ用は「フリーダムカスタムギターリサーチ/Polish Cloth」使用しています。

MEMO

ギタークロスを2枚持っていない場合は、1枚のクロスを「ポリッシュを吹き付ける面」と「最終仕上げ面」に分けて使用してください。

手順2
クロスに吹き付ける

1回のプッシュでたくさんの量が出るこはないため、そこまで気にする必要はありません。

スプレータイプなので、近くで吹き付ければ拡散しないのも使いやすいポイントです。

手順3
試し拭き

目立たないサイド・バックなどで試し拭きします。

手順4
本番

汚れが気になる所を見つけてボディを拭きます。

手順5
最終仕上げ

最後の仕上げは別のクロスを使用します。

オススメなのは「フリーダムカスタムギターリサーチ/Polish Cloth」です。

オススメの理由

ポリッシュの“拭き取り粉”を残さず仕上げることができます。
ポリッシュを吹き付けるクロスは安い物でもいいですが、最終の仕上げ用は少し良いクロスを使うとでギターの塗装を守ることができます。

ポリッシュの使用感を語る

汚れ落としの効果を検証

今回は事前に何本か乾拭きを行い、汚れが落ちないギターを準備しました。

【1枚目の画像】
1970年代のギターで約50年間メンテンスされていないものです。

塗装はポリウレタンで表面には長年の黒ずんだ汚れがありましたが、ポリッシュを使うことでキレイになったのが確認できます。


【2枚目の画像】
2000年頃のラッカー塗装のギターです。

ギタークロスでは落ちなかった、見逃しそうな汚れもポリッシュを使うことでキレイになりました。

もりそう

艶出し効果でピカピカになるし、使用後のベタつきが無いのも良いね。

ニオイの強さ

芳香剤に近いニオイで賛否あります。

私はあまり好きなニオイではありませんでしたが、好みの問題です。

ポリッシュを使用しても、ギターが臭くなることはないので安心してください。

部屋に充満するほど強烈ではなく、むしろオレンジオイルの方が強烈です。

ポリッシュとオレンジオイルの使い分け

・ポリッシュ(ボディ表面の汚れ落とし)
・オレンジオイル(指板などの汚れ落とし・保湿)

両者、用途が違うことを覚えておいてください。

汚れ落とし効果があるオレンジオイルが万能なのでは?

オレンジオイルの説明書きを見ると、ラッカー塗装に使用できると書いてありません。

ショップによってもラッカー塗装のギターに「使える」「使えない」の異なった見解があるため、使わないが無難です。

MEMO

そもそも、ハワードのオレンジオイルは「ギター専用」ではありません。
木材全般の汚れ落とし、保湿用になります。

使用者の声(口コミ)

良い口コミ
・とにかく汚れが落ちる
・使用後のベタつきが無いのが良い
・汗のベタ付きも簡単に落ちる
・研磨剤が入っていないのが良い
・もっと早く知りたかった
悪い口コミ
・とにかく臭い

もりそう

基本評価は高いけど、低評価にしている意見の多くは「ニオイ」だね。
どうしても好みがあるから仕方ない……

こんな人にオススメ

・初めてポリッシュを使う人
・ギターをキレイに保ちたい人
・演奏後の汗を拭き取り人

ボディと腕が接触する部分は、ライブや夏場に汗が付きやすく、「ベタベタ」「カサカサ」になります。

クロスの乾拭きだけでは取れないことが多いです。

演奏後にケンスミス/ポリッシュを使うことで、簡単にアフターケアすることができます。

1本持っておくと便利です。

ケンスミス/ポリッシュのまとめ


今回はケンスミス/ポリッシュ(Ken Smith Pro Formula Polish)を紹介しました。

ギターメンテナンスの基本は演奏後の乾拭きですが、ポリッシュを使う選択肢も持っておきましょう。

ポリッシュは他にもいくつか種類がありますが、「Ken Smith Pro Formula Polish」を選んでおけばOKです。

もりそう

ケンスミスのポリッシュは研磨剤が入っていなし、ほとんどの塗装に対応しているから是非使ってみてね。
※ギター初心者用の入門セットにポリッシュが付属してくることがありますが、迷わず切り替えた方が良いです。
ケンスミス/ポリッシュのまとめ
  1. ほとんどの塗装に使える万能ポリッシュ
  2. プロの現場でも使用される信頼感
  3. ポリッシュをクロスに吹きつけて拭くだけ簡単
  4. 使えるのはボディのみ
  5. 指板・オイルフィニッシュには使えない

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