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今回は「スロッテッドヘッド」の弦交換を解説するよ。
- スロッテッドヘッドの弦交換のやり方を知りたい
- メリット・デメリットを知りたい
アコギ演奏者で、スロッテッドヘッドの弦交換をしたことある人は少ないです。
アコギの場合、スロッテッドヘッド仕様のギターが少なく、触れる機会がないからです。
今回の記事では、私が所有している「k.country lek-28rs/n」で弦交換のやり方を解説します。
スロッテッドヘッドの特徴


メリット
- ヘッドが軽くなる
- 見た目が美しい
- 弦のテンションが安定する(弦を何周巻いても、ナットの乗る弦の角度が一定)
デメリット
- 価格が高くなる
- 強度が低くなる
- 弦交換がめんどくさい
スロッテッドヘッドとは、「クラシックギター」や「ウクレレ」などに多く見られるヘッド形状(仕様)になります。
「Slotted」=スロット付き(穴あき)を意味します。
一部のアコギにも採用されていますが、ヘッドの加工に手間がかかることから、圧倒的に固体数が少ないです。
準備編
使用する道具

- ニッパー(必須)
- ラジオペンチ
- ストリングワインダー
- ネックスタンド
ニッパーは必ず準備してください。
ラジオペンチは必須ではありませんが、古い弦を外す場合や、弦を曲げる作業で役に立つので、あった方が良いです。
100均に売っている物で十分です。
巻く順番と巻き方
弦を巻く順番は、特に決まってはいません。
今回は、6弦→5弦→4弦→1弦→2弦→3弦の順番で行います。
ただし、ペグポストの位置によって巻き方を変えています。
・6弦、1弦が同じ
・5弦、4弦、3弦、2弦が同じ
※以下の「巻き方を解説」を参照ください。
指板メンテナンス
弦を巻く前に、指板メンテナンスを行うことをオススメします。
指板は塗装されていないため、乾燥すると割れの原因になります。
オレンジオイルや指板オイルなどを使い保湿してください。
巻き方を解説(6弦/1弦)

作業効率を考えると、弦を入れる穴を最初に揃えておくと、作業効率が上がります。

6弦を巻く場合、隣の5弦ペグポストが目安になります。

目安にした所から弦を「90度」曲げます。
男性であれば、手で曲げることができますが、女性はラジオペンチを使うと楽に曲げることができます。

弦を曲げた所から、約1センチを目安に弦をカットします。



1周目はペグ穴より内側に巻きます。
弦は、少し引っ張りながら(テンションをかけながら)巻くと、キレイに巻くことができます。

2周目以降はペグ穴より外側に巻きます。

6弦と同様に、1弦もこのやり方でやってみてね。
6弦(1弦)は穴より外側に張るのは、5弦(2弦)、4弦(3弦)に接触しないようにするためです。

通常仕様のヘッド(ペグ)であれば、6弦〜4弦、3弦〜1弦は回す向きが異なりますが、スロッテッドヘッドのペグは6弦〜1弦まで、全て回す方向が同じになります。
巻き方を解説(5弦/4弦/3弦/2弦)




1周目はペグ穴より外側に巻きます。

2周目以降はペグ穴より内側に巻きます。

5弦同様に、4弦、3弦、2弦もこのやり方でやってみてね。


各弦の最終位置を見てください。
6弦/1弦:ペグ穴より外側
5弦/4弦/3弦/2弦:ペグ穴より内側
チューニングをより安定させるために

弦を交換した直後はチューニングが不安です。
理由は、弦が伸びきっていないからです。
「The String Stretcha」を使うと、弦を均等に伸ばすことができ、よりチューニングが安定します。

正直、必須アイテムではないけど、あれば便利な道具だよ。
まとめ

メリット
- ヘッドが軽くなる
- 見た目が美しい
- 弦のテンションが安定する(弦を何周巻いても、ナットの乗る弦の角度が一定)
デメリット
- 価格が高くなる
- 強度が低くなる
- 弦交換がめんどくさい
今回はスロッテッドヘッドの弦交換のやり方について解説しました。
近年は、ソロギタリストもナイロン弦(クラシックギター)を使う人も多くなっていますし、ウクレレを始める人も増えています。
結果、昔よりはスロッテッドヘッドの弦交換が増えているのは間違いありません。

スロッテッドヘッドの弦交換をやる機会があれば、是非参考にしてね。
