【アコギ弦の選び方】値段の安い弦と高い弦の違いについて解説

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

スポンサーリンク

もりそう
もりそう

弦は種類がたくさんあって選ぶのが難しいよね。

今回は弦の選び方を紹介するよ。

  • 弦の選び方を知りたい
  • 安い弦と高い弦の違いについて知りたい

弦はメーカー、太さ、材質など無数にあるため、初心者が選ぶには難しいです。

私はこれまで、10種類以上の弦を試しました。

今回の記事では、弦の選び方、値段について解説しています。

記事を読むことで、自分に合った弦の選び方を知ることができます。


選び方
  • メーカーで選ぶ
  • 材質で選ぶ
  • 値段で選ぶ

弦の選び方は色々ありますが、弦の知識がまだ少ない人は、楽器店の売れ筋(人気)弦を試してください。

定番は「Martin」「D’Addario」です。

その後、徐々に弦の知識が付くと、自分好みの弦を求めます。

「生音の鳴り」「煌びやかなサウンド」「耐久性」「滑り具合」色々ありますが、自分に必要な要素は何かを考えます。

あとは各メーカー、各弦の強みを確認し、使ってみることです。

もりそう
もりそう

色んな弦を試すことで、自分の中での基準音が定まってくるよ。

注意

楽器店によっては、自社ブランドの弦を「当店オススメ」と謳い(うたい)販売していることがあります。

自社製品の多くは、利益を生み出す製品です。

正直、「可もなく不可もなく」といったことが多いです。

基本的な弦の選び方

ポイント

メーカーを選ぶ

主なメーカー
  • Martin(マーチン)
  • Gibson(ギブソン)
  • D’Addario(ダダリオ)
  • YAMAHA(ヤマハ)
  • ELIXIR(エリクサー)
  • ARIAPROII(アリアプロ)
  • SAVAREZ(サバレス)
  • ERNIE BALL(アーニーボール)
  • JOHN PEARSE(ジョンピアーズ)
  • R COCCO(リチャードココ)
  • その他

多くのメーカーから、日々新しい弦が販売されているため、ギター経験が豊富な人でも、全てを把握している人は少ないです。

弦選びで迷ったら、まずは「Martin」「D’Addario」がオススメです。

アコギ弦の定番であり、多くの人が使用しています。

ギターメーカーと弦メーカーの関係

MartinギターにMartin弦を張らなければならない訳ではありません。

MartinギターにGibson弦を張っても何も問題ありません。

組み合わせは自由です。

素材を選ぶ

80/20

  • 銅・スズ
  • 落ち着いたサウンド
  • ギター本来の性能を引き出してくれる
  • 劣化がやや早い
  • 価格が少し安い

フォスファー

  • 銅・スズ・リン
  • 煌びやかなサウンド
  • 歯切れが良い
  • 劣化がやや遅い
  • 80/20ブロンズより価格が少し高い

「80/20ブロンズ」と「フォスファーブロンズ」は、サウンドが異なります。

アコギでは、フォスファーブロンズを使用している人の方が多いです。

先入観を植え付ける訳ではありませんが、ざっくりとした使い分けが存在します。

80/20ブロンズ:弾き語り

フォスファーブロンズ:ソロギター

あくまで参考程度にしてください。

もりそう
もりそう

どっちが好みか分からない人は、「フォスファーブロンズ」から使ってみて。

コーティングの有無

コーティング(無)

  • 自然なサウンド
  • 劣化が早い
  • 価格が安い
  • 約500〜1500円

コーティング(有)

  • 特有のサウンド
  • 劣化が遅い
  • 価格が高い
  • 約2000円

弦は張った瞬間から酸化が始まり、手汗などでも劣化が早まります。

弦は決して安くないので、少しでも長持ちするコーティング弦が人気です。

中にはコーティング弦特有サウンド、弾き心地が好みでない人もいます。

近年は、コーティング弦でありながら、よりノンコーティングに近い弦も販売されています。

各メーカー、コーティング方法が異なり、耐久性に違いがあります。

ノンコーティング弦とは?

コーティング加工がされていない弦


コーティング弦(エリクサー)

コーティング弦の中で一番耐久性があるのは「エリクサー」です。

良い音、滑りが約2〜3ヶ月持続します。

エリクサー弦は死んでもエリクサーと言われるほどです。

ノンコーティング弦の張りたてより、劣化したエリクサー弦の方が滑りが良いことがあります。


コーティング弦(エリクサー以外)

エリクサー以外のコーティング弦はほぼ同じ耐久性です。

どのメーカーも約1ヶ月が交換目安です。

エリクサーのコーティング技術には、特許があるため他のメーカーはそれに少しでも近づけようとしていますが、なかなか届かないのが現状です。


ノンコーティング弦

ノンコーティング弦に関しては、メーカーによって多少の耐久性に違いはありますが、ほぼ変わりません。

どのメーカーも約1〜2週間が交換目安です。

弦の劣化が早いノンコーティングは、「FAST-FRET」「Finger Ease」等の指板潤滑剤を使うことで、弦の寿命を伸ばすことができます。


低コスト弦

3セット入り1,000円で販売されている弦は、ノンコーティング弦の中でも劣化が早いです。

あっという間に弦の色が変わっていくのがわかります。

正直、品質を求める弦ではないです。

弦の太さを選ぶ

細い弦

  • 指への負担が減る
  • 切れやすい
  • サウンドのパワーが弱い

太い弦

  • 切れにくい
  • サウンドパワーが強い

太い弦でも、強いピッキングや弦を頻繁に緩めると、3〜1弦が切れることがあります。

音のバランス、弾きやすさ、ギターへの負担などから、多くのギターメーカーは、ライトゲージを標準にしています。

細い弦は、指への負担が減るため、初心者や女性にオススメです。

弦をライトより上げる場合は、演奏後は緩めて保管してください。

締め付けはギター本体への負担になります。

補足
太さはメーカーによって多少異なる場合があります。

安い弦と高い弦の違い

比較


安い弦

  • 買いやすい
  • 弦交換の練習ができる
  • チューニングが不安定
  • 音抜けが悪い
  • 劣化が早い

高い弦

  • 頻繁に買えない
  • チューニングが安定
  • 音抜けが良い
  • 弦が切れた時のショックが大きい

価格差が生まれる原因

弦に限らずこの世の製品は、「材料費」「人件費」「広告費」で価格が変わります。

有名な弦は、雑誌などにたくさん載っているため広告費もかかっています。

安い弦は人件費が安い所で製造され、広告無しでネット販売のため「激安価格」が実現できるわけです。

品質の違い

安い弦は、音抜けが悪いです。

弦を弾いた時に、サウンドホール周辺で鳴っているような感覚、遠くまで響かない感覚、音がこもっているような感覚です。

練習していても、気持ちが良いサウンドとは言えません。

これまで、3セット売りの激安弦を購入したことがありますが、1セット使って終わった弦もあります。

これこそ無駄です。

結局どっちを使う?

ギター初心者で多いのが、「とりあえず使っている」「安い弦でいい」「弦にお金を使いたくない」という人がいます。

正直、安い弦を使うメリットはほぼありません。

低コスト弦以外を使うことです。

安物買いの銭失い

安い弦がお得と思って買っても、劣化が早いため、弦の購入頻度が上がり、結局高くつきます。

弦交換の時間も増えます。

もりそう
もりそう

価格は高いけど、品質の良い物を使った方がお得なこともあるんだよ。

オススメの弦を紹介

アコースティックギター

ELIXIR

エリクサー弦の評価
耐久性
 (5)
音抜け
 (4)
弦の滑り
 (5)
価格(約2,300〜3,000円)
 (3)
総合評価
 (4)

メリット

  • 耐久性が良い
  • 滑りが良い
  • 弦交換が減る
  • コスパが良い

デメリット

  • コーティング弦特有のサウンド
  • 指板メンテナンスが減る

エリクサー弦は、コーティング弦の中でシェアNO.1です。

耐久性が優れているため、良い音と滑り具合が2〜3ヶ月持続します。

ノンコーティング弦はすぐに劣化が始まるため、良い音は1週間程度です。

いかに、エリクサー弦の耐久性が高いか分かります。

弦の価格だけを見ると高く感じますが、実はものすごくコスパの良い弦と言えます。

近年、物の価格が上がる中で、弦も例外ではありません。

少しでも、弦の交換頻度(購入頻度)を下げたいのであれば、エリクサー弦は強力オススメです。

こんな人にオススメ

・耐久性が良い弦を使いたい

・滑りが良い弦を使いたい

・弦交換を少しでも減らしたい

・手汗が多い人

・ギター初心者

D’Addario EJ16

EJ16の評価
耐久性
 (3)
音抜け
 (5)
弦の滑り
 (3)
価格(約800〜1,300円)
 (4)
総合評価
 (3.5)

メリット

  • ギター本来のポテンシャルを引き出す
  • 演奏スタイルを選ばない
  • どこの楽器店でも手に入る
  • 弦とギターが馴染むのが早い
  • 歴史と信頼あるブランド

デメリット

  • 劣化が早い

D’Addario(ダダリオ)は初心者からプロまで、多くの人に使用されています。

アコギ弦の定番中の定番になります。

楽器店のギターに使用されることも多く、「基準弦」とも言えます。

演奏スタイル、楽器メーカーなど関係なく、アコギを弾く全ての人にオススメの弦です。

価格もお手軽で、全国の楽器店で購入できる弦です。

こんな人にオススメ

・弦選びで迷っている人

・アコギを演奏する全ての人

Martin Superior Performance

Superior Performanceの評価
耐久性
 (2)
音抜け
 (4)
弦の滑り
 (3)
価格(約1,000〜1,200円)
 (3)
総合評価
 (3)

メリット

  • 音抜けが良い
  • 音量がある
  • 高音がキンキンしない
  • 手が汚れにくい

デメリット

  • 劣化が早い

Martin(マーチン)は、過去にたくさんのシリーズを出していましたが、2018年に3種類に集約しました。

Superior Performanceシリーズは、以前の「ACOUSTIC SP」シリーズに当たります。

※「SP弦」とも略されます。

Martin(マーチン)のSP弦は、アコギ弦の基準弦です。 

サウンドのバランスが良く、チューニングの安定感が良いのが特徴です。

アコギのメーカー、ボディ形状、演奏スタイルは問いません。

こんな人にオススメ

・弦選びで迷っている人

・アコギを演奏する全ての人

ERNIE BALL  EVERLAST

EVERLASTの評価
耐久性
 (4)
音抜け
 (4)
弦の滑り
 (4)
価格(約1,600〜2,000円)
 (3)
総合評価
 (3.5)

メリット

  • 音のバランスが良い
  • ノンコーティング弦に近い
  • コーティングは薄いが耐久性が高い
  • プロが使用する信頼感

デメリット

  • 価格が高い
  • 弦の袋にアルファベット表記がない(弦を交換する際にわかりにくい)

コーティングを薄く施すことで、ノンコーティング弦に近いタッチ感とサウンドが特徴です。

低音〜高音まで、バランスよく鳴ってくれます。

EVERLAST(エバーラスト)は、押尾コータローさんが使用していることで有名な弦です。

他にも「John Mayer」「Tommy Emmanuel」なども使用しています。

ソロギターで使われる印象が強いですが、演奏スタイルに関係なくオススメできる弦です。

こんな人にオススメ

・押尾コータローさんが好きな人

・ノンコーティングに近いタッチ感、サウンド、耐久性が欲しい人


まとめ

まとめ
選び方
  • メーカーで選ぶ
  • 材質で選ぶ
  • 値段で選ぶ

弦の選び方は色々ありますが、弦の知識がまだ少ない人は、楽器店の売れ筋(人気)弦を試してください。

定番は「Martin」「D’Addario」です。

その後、徐々に弦の知識が付くと、自分好みの弦を求めます。

「生音の鳴り」「煌びやかなサウンド」「耐久性」「滑り具合」色々ありますが、自分に必要な要素は何かを考えます。

あとは各メーカー、各弦の強みを確認し、使ってみることです。

もりそう
もりそう

色んな弦を試すことで、自分の中での基準音が定まってくるよ。

注意

楽器店によっては、自社ブランドの弦を「当店オススメ」と謳い(うたい)販売していることがあります。

自社製品の多くは、利益を生み出す製品です。

正直、「可もなく不可もなく」といったことが多いです。

弦の交換時期 【アコギ弦の交換時期と頻度】弦の寿命を延ばす方法を解説 【初心者はこれで決まり】オススメのアコギ弦3選を紹介 GHS FAST-FRETをレビュー【指板潤滑剤の使い方】 フィンガーイーズ(Finger Ease)の使い方を解説

6 COMMENTS

zizi

おはようございます

いつものことながら、構成の確かさ、読みやすさ、整理の仕方
すばらしい、もちろん内容も頷けるものばかり・・・
読みながら「うんうん」いってます(笑)
エリクサーといえば、
去年はついに無かった年末の3セットパック販売、今年はどうなんでしょうか
きっとあると信じて、在庫消費に精を出しています(笑)

返信する
もりそう

ziziさん
こんにちは!
いつもありがとうございます(^ ^)
ziziさんのギター所有本数なら、ノンコーティング弦では大変なのでやはりエリクサーになりますよね…
最近話題のダダリオの「XS」という弦はだいぶエリクサーの耐久性に近づいたとか、いないとか…
個人的に試したい弦ではありますが、まずはストック弦を消費してからです(笑)

返信する
deiqun

こんにちは 最近見た 動画で 弦にオイル 塗ってる方がいました 錆び止めにはなりそうですが セルフコーティングですかね 赤ラベルばっかり弾いてる方です 指板保護のついでにやってる感じでしたけど 良さげですよ

返信する
もりそう

deiqunさん
コメントありがとうございます。
オイルですか?
何か気になります!
GHS/FAST-FRETとかですかね?

返信する
deiqun

ただのオレンジオイルみたいですよ
https://youtu.be/oq4EGCBEc9A
先人 マニアの 経験による 知恵なんですかね けっこうやさしいかたで いろいろ質問すると教えてくださる方ですよ 影響うけて ライトグリーン 買っちゃたんです 、

返信する
もりそう

deiqunさん
面白いサイト教えて頂きありがとうございます。
まだまだ学びがありますね(^^)

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です